【20周年記念】『FF9』が名作たる9つのスゴイところを紹介! 懐かしくも新しい表現は今も色あせない!!


2020年7月7日、とある名作RPG20周年を迎える……。
 
そのタイトルはファイナルファンタジーIXだ!!
 


みんな、ラリホッ!
 
突然だけど、僕が『ファイナルファンタジーIX』(以下、FF9)を初めてクリアしたときのパーティはジタン、フライヤ、エーコ、サラマンダー! ダガーもビビもスタイナーもクイナもパーティに入れたくてよく迷ったものだド。
 
……ついドワーフ族になってしまったが、少しだけ自己紹介をさせてほしい。
 
FFシリーズをこよなく愛し、今回『FF9』の良さをもっと多くの人に知ってもらうためにコロコロオンラインの編集部に乗り込んでしまったライター・松葉と申します! 以後、お見知りおきを。
 
さて、この記事では20周年を迎える『ファイナルファンタジーIX』(以下、FF9)が名作たるゆえんを紹介するぞ! できるだけネタバレに配慮しているので、今までプレイしていなかったけど気になっているという人にもぜひ読んでほしい。
 

『FF9』のここがスゴイ①
原点回帰した世界観

最初に触れたいのは本作のテーマにもなっている「原点回帰」について。
 
同じプレイステーションで発売された『FF7』と『FF8』は近未来的な設定が多かったことに対して、『FF9』は中世ヨーロッパのような雰囲気で、いわゆる「古き良きRPG」的なイメージに回帰している。
 

▲『FF8』と比べて、等身が下がっている

でも、回帰とはいっても、単純に過去のシリーズを懐古しているわけではないのがポイントだ。
 
『FF8』がPSの性能をフルに生かしてリアル調の表現を極めていたとするなら、『FF9』はそれ以上にPSの性能を引き出しつつもあえて等身を低くし、児童文学のテイストを混ぜることで以前のFFシリーズで描かれていたハイ・ファンタジー(ここでは、おおまかに非現実性の高いファンタジーという意味)としての表現を極めているといえるだろう。
 
登場する人物はしっぽが生えていたり、ネズミだったり、4本腕だったり……と多様な人間が存在しているのが当たり前の世界観。バラエティ豊かな“現実世界と違う”人間たちを、PSの性能の限界まで使って描き切った幻想的な世界はまさしく旧来のFFシリーズが持っていたハイ・ファンタジー路線の集大成だ。
 
雰囲気も相まって“懐かしさ”を感じさせるが、“古臭さ”ではなく、むしろFFとして新しいことをやっていたのが『FF9』なのだ。
 
……と、それっぽいことを言ってみたが、自分が伝えたいことはただひとつ。
 
フライヤさんみたいなキャラクター最高!!!!
 
ってことだ。
 

『FF9』のここがスゴイ②
魅力的なキャラクター

少し先走ってしまったが、本作の非常にバラエティ豊かで、とても魅力的なパーティメンバーを紹介しよう。
 

ジタン・トライバル

「誰かを助けるのに理由がいるかい?」
 


 
本作の主人公で、盗賊団タンタラスの一員。しっぽのある人間。16歳という若さだが、判断力と行動力に富んでいる。女好きで一見お調子者だが、とてもおせっかい焼きでいいヤツ。
 
ビビやガーネットといった迷いを抱えたキャラクターたちにたくさん影響を与えながら導いていく。
 

ビビ・オルニティア

「生きてるってことを証明できなければ死んでしまっているのと同じなのかなぁ…」


 
ジタンと対照的な性格で、とても気の弱い黒魔導士の少年。9歳くらいの見た目をしており、ちっこくてかわいい
 
ジタンとの出会いと冒険を経て成長していく姿は本作の裏主人公と言っても差し支えないだろう。
 

ガーネット・ティル・アレクサンドロス17世(ダガー)

「『王女らしく』ではなく本当の自分を確かめたいの…でも…」


 
アレクサンドリアのお姫様。母ブラネの変貌に疑問を抱き、城を飛び出す決意をする。
 
長い黒髪を後ろで束ねている。黒髪ロングって素晴らしいよね。……断じて含みを持たせたわけではない。
 

アデルバート・スタイナー

「人の為に生きることは真に自分の為なのか、教えて欲しい、何のために人は生きるのか…」


 
アレクサンドリアの女王、ブラネに仕え、プルート隊を率いる騎士。王家に忠誠を誓う実直な性格。
 
序盤はなんやかんやで共に行動することになるが、ジタンを認めずに衝突する堅苦しいおっさん。とりあえず、ビビとの関係性は必見である!
 

フライヤ・クレセント

「思い続けることの辛さより忘れられることが怖いのじゃ…
 


 
ある人物を追って旅をする、ネズ美 ブルメシアの女性竜騎士。ジタンとは旧知の仲。
 
ブルメシアには“ネズミ族”というネズミの姿をした亜人種が住んでいて、フライヤはそのひとり。
 
ネズミ×女性×竜騎士。このビジュアルが最高。古風な言い回しを好むのも良き哉
 

クイナ・クゥエン

「好きなことやってて悪いアルか!!だけど…たまには叱って欲しいアルよ…」


謎の多いク族の若者。といっても70~90歳である。そして性別不詳
 
確実に言えるのは食に対して大変な執着があること。パーティへの加入もけっこう気ままで、見た目も含めてとてもユニーク。
 


次に紹介するのは頭に生えたツノが特徴のあのキャラクター! 続きは次のページへ!!