伝説的ギャグ漫画であり、赤塚不二夫先生の代表作とも言える『天才バカボン』が、前作から18年ぶりに細川徹監督のオリジナルストーリーでTVアニメ化!
「これでいいのだ!」でお馴染みバカボンのパパとそのファミリーに加え、ウナギイヌ、レレレのおじさん、本官などが舞台を現代に変えてやりたい放題! “深夜”に繰り広げられるバカボンの新境地が、いよいよ幕を開ける!!
本記事では、バカボン役・入野自由さんに行ったインタビューをお届け! 自身が演じるキャラクターの魅力やアフレコの様子などについて語ってもらったぞ!!
さらに子供の頃『コロコロコミック』で好きだったマンガやホビーも明らかに……!!
▲バカボン役・入野自由さん。
――『深夜!天才バカボン』へのご出演が決まった際のお気持ちをお聞かせください。
入野自由さん(以下、入野):「絶対に出たい!」と思う作品だったので嬉しかったですね。バカボン役のオーディションでも、色んな声を出しながら細川監督や菊田さん(音響監督)たちと試行錯誤したこともあって、役が決まった時はとにかく嬉しかったです。
――他のキャストの顔ぶれを知った時は、どう思いましたか?
入野:この人たちしかいないなと。そして、そのなかで一緒に作品を作れることが楽しみでした。でも、今作のバカボンの声はトーンが高くて、今まで自分が使ってきた場所と違うんですよ。どうなるかな、どこまで出来るかなっていう不安が最初はありました。でも、実際収録に入ってみたら、フラットにバカボンとして他の方とお芝居が出来たので、今は楽しんでいます。
――声の高さは細川監督たちと話し合って高くなったのですか?
入野:いえ、もともと高いラインでっていう話はありました。高いなかでも、どの程度のトーンで、クリアなのか濁っているのか、そういうところをオーディションで話し合いました。
――原作『天才バカボン』はご覧になりましたか?
入野:もともと知っているつもりでしたが、実際に役が決まって漫画を読んでみると、自分が思っていたものと全然違うことを知りました。もっと可愛いものだと思っていたんですよね。でも、いわゆるブラックユーモアが多くて(笑)。ただ、巧みに演出していて、ちゃんと“ユーモア”として成立しているのがすごいと思います。今回のアニメでも、そのエッセンスは含んでいるので、今だからこそ色んな人に見てほしいですね。何が、どういうものがユーモアなのか、改めて感じる作品になるのかなと思います。
――入野さんが演じる「バカボン」の魅力とは?
入野:可愛くてピュアなところですね。バカボンのパパに振り回される様子がとても可愛いです。作品タイトルのキャラクターなのに、大体パパが活躍するところとか(笑)。でも、ときに振り回す側になることもあったり、パパが動き回るからこそ何でも出来るポジションでもあるんです。そこも魅力かなと。
――役作りで注意した点、苦労した点などはありますか?
入野:やはり声のトーンですね。先程も言ったように高いラインを使用して、感情もその幅で表現しなければいけない。もちろん、その幅にこだわり過ぎないように、とも考えています。第1話を演じるまで不安でしたね。オーディションの時は1人で演じているので、自分の声がどういう風に聞こえているか分からないじゃないですか。でも、他のキャストさんたちと一緒に演じた時点で、「あ、これで大丈夫なんだ」と安心出来ました。
――他のキャストさんと演じたことで、バカボンの声が確立できたと。
入野:そうですね。あと、多分最初はみんな正解が分からなかったと思いますよ。キャストだけじゃなくてスタッフ陣も。アフレコのとき、お互い「えっ、これでいいの?(笑)」というシーンが何度かありましたし。オープニング曲のレコーディングの時も正解が分かる人がほとんどいなくて……、こちらも頑張りましたので期待していてください!
――アフレコの様子はどうですか?
入野:すごく和やかですよ。みんなこの作品が好きで、とても楽しんでいることが空気感で伝わります。
――お気に入りのキャラクターは?
入野:ハジメが好きですね。可愛いあの顔で、あの声で、誰よりも正しいことを言うところとか。バブバブと言ってる感じの可愛さとは違うところが魅力ですね。
――入野さんが思う、今作の“深夜”ならではのポイントはありますか?
入野:ゲストキャラクターも豪華なところですね。こんな感じで登場するんだと驚くと思います。口で説明するより、見てもらったほうが早いので、ぜひお楽しみに! 本当に色んな方が登場するので。
――アニメの見どころと読者の方へのメッセージをお願いします。
入野:細川監督を含めて、みんながやりたいことをやっている作品なので、見ている方を良い感じに置いてきぼりにすることもあると思います。逆に、付いてこられなかった人が、話によってはすごく近くに感じるときもある。そこが面白いところだと思うんですよね。本当に色んなテイストが含まれた作品なので、面白くないと感じることも、メチャクチャ面白いと感じることもある。それをすべてまとめて“ユーモア”として、楽しんでも貰えればと。色んな意味で一歩先を行く作品だと思うので、「面白い」って言ったほうが“分かっている人”になれるので得ですよ、と皆さんにお伝えしておきます。
――ちなみに、入野さんはコロコロを読まれていましたか?
入野:読んでましたよ! 『学級王ヤマザキ』や『爆走兄弟 レッツ&ゴー!!』、『うちゅう人 田中太郎』など、1990年代に連載していた作品をさっきネットで調べてたら、「ああ、あったあった!」という作品ばっかりで。ホビーだと『ビーダマン』でよく遊んでました。ガンマン風のビーダマンを使っていたんですけど、うまくビー玉を発射出来なかったなぁ。漫画みたいに上手くいかないな思っていましたよ(笑)。
――コロコロキッズだったんですね! では、最後の質問ですが、『天才バカボン』の作品知らない方でも楽しめる“深夜”のポイントを教えてください。
入野:やはりキャラクターが凄く可愛いところですね。でも、内容を見ると見た目の可愛さに騙されて、凄くビックリすると思います(笑)。そこを、ぜひ楽しんで貰えればと思います。
――ありがとうございました!
■作品情報
深夜!天才バカボン
7月10日より毎週火曜 深夜1時35分~
テレビ東京ほかにて放送!
<キャスト>
パパ:古田新太
バカボン:入野自由
ママ:日髙のり子
ハジメ:野中藍
本官:森川智之
レレレのおじさん:石田彰
ウナギイヌ:櫻井孝宏
<スタッフ>
原作:赤塚不二夫
監督・構成:細川徹
副監督:山本天志
キャラクターデザイン:和田高明
音楽:末廣健一郎・眞鍋昭大
音楽制作:テレビ東京ミュージック
エイベックス・ピクチャーズ
音響監督:菊田浩巳
アニメーション制作:studioぴえろ+
■外部リンク
公式サイト:http://shinya-bakabon.com
公式ツイッター:@shinya_bakabon
©赤塚不二夫/深夜!天才バカボン製作委員会