トッププレイヤー イカすガチ対談マッチ!!
【あとばる×むしきんぐ 第1回】
Cool&Coolのリーダー・むしきんぐ選手が対談に初登場!
Cool&Coolといえば、あとばるさん所属のカラマリとも数々の熱戦を繰り広げてきたスプラトゥーン屈指の強豪チームのひとつ。
ふたりはお互いのチームのことをどう見ているのか? そして固定チームだからこその苦労とは? ふたりに思う存分語ってもらったぞ!!
「第4回スプラトゥーン甲子園」オンライン代表決定トーナメント&各地区大会振返り特番
【OPENREC.tv】NPB eスポーツシリーズ スプラトゥーン2 本大会1日目
https://www.openrec.tv/live/o7z4m19olzl
【OPENREC.tv】NPB eスポーツシリーズ スプラトゥーン2 本大会2日目
https://www.openrec.tv/live/ykz0xvkn0zw
あとばる選手のカラマリとむしきんぐ選手のCool&Coolが激突した「第4回スプラトゥーン甲子園オンライン代表決定トーナメント」と「NPB eスポーツシリーズ スプラトゥーン2」の試合はそれぞれ上の動画で見ることができるぞ。
あとばる
驚異的なエイム力を持つカリスマプレーヤー。「第2回スプラトゥーン甲子園」では、不利な状況から相手を次々と倒す神がかり的なプレーを連発し、優勝に大きく貢献。H3リールガンの名手としても知られ、彼の影響でH3リールガンを使い始めたプレーヤーも多いとか。おもな実績は「第2回スプラトゥーン甲子園」優勝、「第4回スプラトゥ-ン甲子園オンライン代表決定トーナメント」優勝など。チームLibalent Calamari(リバレントカラマリ)所属。むしきんぐ
西武ライオンズ代表として「NPB eスポーツシリーズ スプラトゥーン2」にも出場した強豪チームCool&Coolのリーダー。「第1回スプラトゥーン甲子園」の優勝メンバーでもあり、その豊富な実績と経験に裏打ちされた的確かつ冷静な判断力でチームをけん引する。シューターとしての確かな実力と、抜群のリーダー性を兼ね備えたプレーヤーで、チームの精神的支柱といえる存在だ。
第1回スプラトゥーン甲子園」
優勝の実力者!
――ふたりが知り合いになったきっかけは?
あとばる:なんだっけ?
むしきんぐ:僕、覚えているよ。
あとばる:マジ?
むしきんぐ:『1』のときに、自分の知り合いのプレーヤーに誘われて出た大会にあとばるくんもいたのが最初ですね。そのときは即席で同じチームでやったんですけど、当時からあまりいないH3チェリーというブキを使っていて、めちゃくちゃうまかったので、すぐにフォローして仲良くなりました。
――あとばるさんはそのときのことは覚えてますか。
あとばる:んー。
むしきんぐ:覚えてない?(笑)。
あとばる:いや、むしきんぐさんは「第1回スプラトゥーン甲子園」(※)の優勝者ということもあって、自分は最初から一方的に知っていたので、そっちの印象の方が強いですかね。
※むしきんぐ選手は「第1回スプラトゥーン甲子園 」の優勝チーム・いかたまkidsのメンバー。なお、このチームのメンバーには現在GGBOYZで活躍するダイナモン選手も所属していた。
――そういえば、むしきんぐ選手はNPBの大会では「ばくちゃん」という登録名でしたけど、これはなにか理由が?
むしきんぐ:「むしきんぐ」という名前が某会社の商品名と同じなので、そこで引っかかるかもしれないなというのもあって変えています。
――名前が落選の理由になったら嫌だなと。
むしきんぐ:そうです。とくに運営さんから言われたわけでもなく、自主的に変えていますね。もともとは少しでも甲子園の当選確率を上げたくて変えたのがきっかけで、それから公式系の大会だと「ばくちゃん」という名前で登録するようにしています。
――実際に名前が合否に関わるかは別として、落ちたときに「もしかしてこの名前のせいで」と思っちゃうと嫌ですもんね。
むしきんぐ:そうなんですよ。けっこう願掛けとかを大事にするタイプなので、ちょっとでも細かいことを気にしちゃうんですよね。
▲(NPB eスポーツシリーズ スプラトゥーン2 本大会1日目2:27:09より引用)
――プレーヤーとしてのお互いの印象を教えてください。
むしきんぐ:あとばるくんは「エイムお化け」という印象があります。どんな状況からも一発逆転のキルをとって、試合の流れを変えることができるプレーヤー。あと、頭が良くて全体的に状況をよくみているなという印象も強いですね。
あとばる:冷静堅実なリーダー気質というんですかね。しっかりとした自分のプレースタイルを持っていて、一緒にやっていても声かけをちゃんとしてくれて、それも的確なんですよね。いまCool&Coolでリーダーをやっているのもそうですけど、けっこうメンバーが若いじゃないですか。それをちゃんとまとめているってのは、純粋にすごいなと思いますね。
――いまお話にも出ましたが、Cool&Coolはどういう経緯で結成されたんですか。
むしきんぐ:自分がきっかけで集めたんですけど、最初は“反射神経”という有名なプレーヤーがいるというのを風の噂で聞いて、「どんなやつなんだろう」という思って彼のTwitterを見に行ったんですよ。そしたら、そこに上げていた試し撃ちの動画が異次元の上手さで。
しかも、当時はあまりいなかったクアッドホッパーというブキを使っていたので、「この子は絶対に有名になるな」と確信して、これは早めに引き込んじゃおうと思って「固定チームを組まない?」と口説き落として、まずは反射神経くんを誘って、そのあとは対抗戦を何度も繰り返して、合うメンバーを探していって、最終的に現在の“うどん店長”と“のりすけ”くんの4人になった形ですね。
▲Cool&Coolの前線を担う反射神経選手。その名前の通り、驚異的な反射神経の持ち主で、「NPB eスポーツシリーズ スプラトゥーン2 」でもカラマリ相手に連続キルをとるなど大活躍を見せた。
(NPB eスポーツシリーズ スプラトゥーン2 本大会1日目2:34:12より引用)
――うどん店長選手を誘ったのはチャージャーが1枚欲しかったから?
むしきんぐ:そうですね。後衛が1枚欲しくて。あと、以前にうどん店長と反射神経くんは同じチームで大会に出ていて面識があってやりやすかった、というのもあって組むことになりました。
▲うどん店長選手は17歳と若いプレーヤーながら、チャージャーとしての実力は超一流。精度の高いエイム力に加え、スペシャルも的確なタイミングで繰り出すなど相手チームからすると非常に厄介な相手だ。
(NPB eスポーツシリーズ スプラトゥーン2 本大会1日目2:34:39より引用)
若いメンバーとのジェネレーションギャップを感じることも?
――Cool&Coolはメンバーが若いですよね。
むしきんぐ:めちゃくちゃ若いですね。今年で20歳になった子がいるんですけど、去年までは全員10代で、自分だけ20代みたいな。なので、すごいジェネレーションギャップを感じるときもあります(笑)。
――とくに反射神経選手(16歳)とうどん店長選手(17歳)に対しては、そういう部分も大きい?
むしきんぐ:そうですね。ちょっと子どもっぽくて可愛いところがいっぱいあるんです。NPBの大会のときに、反射神経くん同じ部屋に泊まったんですよ。そしたら、「同じ部屋じゃん、パパだ」みたいに言ってきて、ちょっと微笑ましいなと(笑)。
――そういう存在なんですね。お父さんというか。
むしきんぐ:そうですね(笑)。
――若いメンバーだからこそ苦労する点とかあったりしますか。
むしきんぐ:けっこう勝ち負けにメンタルが左右されやすいというか、傷つきやすいというか。練習では自分が試合の勝因や敗因みたいなことをどんどん言って、チームを仕上げていく感じなんですよ。自分は昔からそうだったので、これが普通になっているんですけど、それが若い子には傷つきやすいこともあるので、なるべく言葉遣いを気をつけたりとかは意識していますね。
――課題を指摘するにしても言い方を気を付けたり。
むしきんぐ:はい。やっぱり雰囲気が一番大切だと思うので。それで雰囲気が悪くなったり、モチベーションが下がったら意味ないですし。なので、練習中も元気に声を出したりとか、なるべく明るい雰囲気をつくるようにはしています。
▲(NPB eスポーツシリーズ スプラトゥーン2 本大会1日目2:34:23より引用)
――あとばる選手も同じ固定チームですけどいまのお話はいかがですか。
あとばる:その通りですね。僕もどっちかというと同じタイプなんですけど……。
――けっこう遠慮なく指摘するタイプ?
あとばる:指摘するわりに、自分自身も勝ち負けにもすごくメンタルを左右されるというか(笑)。うちのチームはガンガン言ってもみんなヘコまないので、あまり言葉を選ばず、わりとストレートに「ここが敗因だったね」とかいうんですけど、やっぱり負けが続くとみんなの声のトーンが下がっていくのがわかるんですよ。黙っちゃうというか。僕自身も考え込んじゃって、なにも言おうかなと思って黙りこくっちゃうので。練習のときだとけっこう暗いんですけど、大会のときはやっぱり「雰囲気で盛り上げないとなと」って感じで、声出しはかなり意識していますね。
――やっぱりチーム全体のモチベーションや雰囲気をどれだけ高めて大会に臨めるかはかなり重要ですよね。
むしきんぐ:そうですね
あとばる:だいぶ重要ですね。本番は9割方雰囲気ですね、本当に。
むしきんぐ:暗くなるのは練習までという感じです。
あとばる:ネガティブになっちゃうとやっぱりパフォーマンスも落ちるし、いままでちゃんと伝えていた情報も伝えないみたいになっちゃうので。
――Cool&Coolとカラマリはこれまで公式の大会でも何度か対戦しています。あとばる選手から見たCool&Coolというチームの印象は?
あとばる:やりづらいくて面倒くさい相手という印象が強いですね。みんな上手いのはもちろんなんですけど、自分のチームと同じブキを使うような人が多いんですよ。お互い編成にチャージャーが入っていますし。変な話、うちのチームって、チャージャーのぴょんのキルが頼りなんですけど、それをうどん店長くんのリッターとかでぶっ潰されると、「もう動けねえ」となるんですよ。
それで、他のチームには通用していたセオリーみたいなものが、Cool&Coolに対しては通用しなくなっちゃう。なので、甲子園のオンライン予選(「第4回スプラトゥーン甲子園オンライン大会代表決定トーナメント」でカラマリとCool&Coolは対戦した)のときとかもそうだったんですけど、対Cool&Cool用というか、「Cool&Coolはこういう動きをしてくるからこう動こう」といったことをちゃんと決めてやってましたね。
▲ハイレベルなチームが集まった「第4回スプラトゥーン甲子園オンライン代表決定トーナメント」。その2回戦でカラマリとCool&Coolが激突。わずか0.1%の差で勝敗が分かれるなど、甲子園史上でも屈指の大接戦となった。
(「第4回スプラトゥーン甲子園」オンライン代表決定トーナメント&各地区大会振返り特番 2:50:53より引用)
――むしきんぐ選手はカラマリというチームにはどういう印象を持っていますか。
むしきんぐ:王道のプロチームであり、本当に努力しているチームという印象がありますね。個人的に以前からカラマリのファンで、結成当時からけっこう見ていて、いろいろな大会で結果が出ずに悩んでいる姿も見てますし、そのあと結果が出てすごく喜んでいる姿とかも見ているので、自分的にもかなり思い入れのあるチームですね。
メンバーでいうと、カリスマ的なトッププレーヤーが集まったチームで、その中でもいちばん年上の2438学園さんがいろいろと意見を出してチームを引っ張っていて、それをみんなも素直に聞いてという感じで、お互いがお互いを高め合っている。すごく理想的なチームかなと思います。
あとばる:そう言ってもらえるとすごい嬉しいですね。ニコニコしながら聞いていました(笑)。
――むしきんぐ選手からすると2438学園選手はチームの中で最年長というところが共通していますが、シンパシーを感じる部分も?
むしきんぐ:そうですね。人としてもプレーヤーとしてもすごく尊敬していて、2438学園さんは昔から推してます。ガチマッチで当たるときもけっこうあるんですけど、味方で組むとほぼ勝ちますね。負けたことがないというくらい相性がいいんですよ。
・むしきんぐ選手の別名である「ばぐちゃん」という名前には願掛けの意味があった!
・あとばる選手から見たCool&Coolはやりづらくて面倒な相手!
・むしきんぐ選手から見たカラマリは理想的なチーム!
次回も引き続き、むしきんぐ選手とあとばる選手の対談をお届け! 両者が激突した「第4回スプラトゥーン甲子園オンライン代表決定トーナメント」「NPB eスポーツシリーズ スプラトゥーン2 」を振り返ってもらうぞ。