第23回 「ラー」
公認プレイヤーの大塚角満が、モンスターの思い出やイラストの秘密を語りまくる!
今回はパズドラの歴史を作ったモンスター「ラー」を特集!!
パズドラにはその年代ごとに“トレンド”というものが存在する。
歴史を紐解けば、もっとも古いのはヴァンパイアロードの“闇属性4倍パ”。続いて、エンシェントドラゴンナイトの“ドラゴンタイプ6.25倍パ”が来て、“ゼウスの“HP満タン時に攻撃力9倍パ”に至る……のだが、言ってしまえばここまでは“想定内”の流れであった。言い方は悪いが、想像の域を越えない進化だったのである。
しかし、まもなく実装された“あるシリーズ”によって、想定内の流れは完全に覆されることになる。
パズドラの歴史において、間違いなく5本の指に入るエポックメイキングな出来事--。それは、2012年12月に初登場した“エジプト神”と、それに付随して導入された“多色消し”なのでありますよ!
いまでも、当時のことを思い出すよ……。
それまでほぼすべてのプレイヤーが、特定の属性のみでパーティーを組む“単色パ”を使っていたのに、イシス、ホルス、ラーが現れた瞬間、複数の属性が入り乱れる超カラフルなパーティー構成に切り替わったときのことを……。
このころ、居酒屋で酒を飲んでいるとあちこちから、「ゼウス倒せねえ!!」とか「またゴッドフェス外した!!」なんてパズドラの話題が乱れ飛んでいたものだが、2012年12月から飛び交う単語がエジプト神のそれにすべて切り替わった。
「イシス当たった!! やったやった!! 大当たり!!」
「ホルスなんて……使いこなせねぇぇえええ!!!」
とかね(笑)。それくらい、彼らがもたらしたインパクトは絶大だったのです。
では、当時のラーがどんな位置づけだったのかというと……コレが完全に“ネタ枠”(苦笑)。
「ホルスの4色消しすらヤバいのに、ラーの5色消しなんて神の領域の動きじゃん!!」
ってのがその理由で、当時の“最大の当たり”は3色消しのイシスだったのだ。
実装当時の懐かしのイラスト! 「5色同時攻撃で攻撃力が6倍」というLSは、操作延長なんてものはない当時は、ほぼ不可能(!?)に近い難易度だった! それゆえに数少ない「ラー使い」は、多くのプレイヤーの憧れでもあった!
それがいまや……多色消しなんて当たり前で、初心者ですらラーを使いこなすっていうんだから時の流れって恐ろしいですね……。
ちなみにラーは前述の通り、エジプト神話に登場する神様で、太陽を司っている。あのバステトはラーの子どもというのだから、世の中わからないものですね。
約6年の時を経て“超転生”を遂げた最新のラー!! 代名詞の「5色同時攻撃」はキープしつつ、トップクラスの性能を持つリーダーへと進化したぞ。
今回はここまで!
次回は大人気モンスター「サクヤ」を特集!!
大塚角満(おおつか・かどまん)
1971年9月17日生まれ。元週刊ファミ通副編集長、ファミ通コンテンツ企画編集部編集長。在職中からゲームエッセイを精力的に執筆する“サラリーマン作家”として活動し、2017年に独立。現在、ファミ通Appにて“大塚角満の熱血パズドラ部!”、ゲームエッセイブログ“角満GAMES”など複数の連載をこなしつつ、ゲームのシナリオや世界観設定も担当している。著書に『逆鱗日和』シリーズ、『熱血パズドラ部』シリーズ、『折れてたまるか!』シリーズなど多数。株式会社アクアミュール代表。 |
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