トッププレイヤー イカすガチ対談マッチ!!
【あとばる×槇尭史 第4回】
あとばる×槇尭史(ふーみそん)対談第4回目!
今回も「NPB eスポーツシリーズ スプラトゥーン2」でのLibalent Calamari(リバレントカラマリ)の試合を振り返り!
Cool&Cool(埼玉西武ライオンズ代表)と-閃華裂光-(東北楽天ゴールデンイーグルス代表)戦について、ふたりに語ってもらったぞ。
なお、『スプラトゥーン2』のトップチームがプロ野球12球団の代表選手となって日本一を争った「NPB eスポーツシリーズ スプラトゥーン2」の試合は下の動画で見ることができるぞ。
・NPB eスポーツシリーズ スプラトゥーン2 本大会1日目
https://www.openrec.tv/live/o7z4m19olzl
・NPB eスポーツシリーズ スプラトゥーン2 本大会2日目
https://www.openrec.tv/live/ykz0xvkn0zw
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あとばる
驚異的なエイム力を持つカリスマプレーヤー。「第2回スプラトゥーン甲子園」では、不利な状況から相手を次々と倒す神がかり的なプレーを連発し、優勝に大きく貢献。H3リールガンの名手としても知られ、彼の影響でH3リールガンを使い始めたプレーヤーも多いとか。おもな実績は「第2回スプラトゥーン甲子園」優勝、「第4回スプラトゥ-ン甲子園オンライン代表決定トーナメント」優勝など。チームLibalent Calamari(リバレントカラマリ)所属。槇尭史(ふーみそん)
『スプラトゥーン』の戦略や戦術、メタ分析の第一人者。あとばる選手の所属するリバンレントカラマリの戦略アドバイザーを務めるほか、過去には「スプラトゥーン甲子園」全国3位の成績を残すなど、プレーヤーとしても一流の実績を持つ。「NPB eスポーツシリーズ スプラトゥーン2」では試合の解説を担当。自身の経験と研究に裏打ちされた的確な解説で大会を盛り上げた。
モズク農園はもっとも苦手なステージだった!?
――カラマリのリーグ戦2試合目はCool&Cool(埼玉西武ライオンズ代表)との対戦でした。ここは負けてしまったわけですけど、カラマリとしてはモズク農園というステージはどうだったんでしょうか。
あとばる:ここだけは選ばれないでほしいなと(笑)。
――そのくらい嫌だったんですね。
あとばる:ここだけは引くなって言ったら2438学園選手が、「たぶん2戦目はモズク農園が来ると思うんだよね」って言ってて、そしたらその通りになったという(笑)。
槇:最悪(笑)。
あとばる:なんで苦手にしていたかというと、ずっと編成が決まらなかったんですよ。1週間くらい前まで悩んでいて。このステージは金網があって、基本的にスピナーが強いんですよ。味方から見たステージの左側を相手のスピナーに抑えられると、もうチャージャーのぴょんのキルで抜くしかないという編成を取っていたので。案の定、Cool&Cool戦もスピナーはいませんでしたけど、左側を反射神経選手(マニューバー使い)に抑えられて、こっちが連続で倒されたりとかして、どうあがいても左側を取られたままになって。
まぁ、練習のときもけっこうそういう詰められ方をしたので、ナイスダマを合わせたりして打開っぽい打開はできたんですけど、最後に俺が左側の裏に入ってきたチャージャーのうどん店長選手との接近戦に負けてしまって。あれが試合の負けにつながったかなとは思うんですけど。
――確かにあの場面で撃ち勝っていれば……。
あとばる:そうなんですよ。緊張しやすいオフラインの大会だし、チャージャーはそう簡単に当てられないだろと思ってちょっとなめていったんですけど……ちゃんと当ててきましたね(笑)。
▲対面を仕掛けてきたあとばる選手に対し、冷静に対応したCool&Coolのうどん店長選手。ここでのキルがCool&Coolの勝利の大きなポイントになった。
(NPB eスポーツシリーズ スプラトゥーン2 本大会1日目2:35:11より引用)
――槇さんはこの試合の結果については、どう見ていますか?
槇:両チームの編成を見たときに、カラマリ側の編成の攻撃力がなさすぎましたね。モズク農園って基本的には塗り優位の編成が有利なんですよ。ただ、塗りと合わせてしっかりプレッシャーをかけられるブキじゃないとダメなんですね。今回、くろす選手がプロモデラーPG、2438学園選手がN-ZAPだったんですよ。このふたつをアタッカーとして運用、しかもこのステージでとなるとむちゃくちゃ難しいといいますか、初動で勝てないともう無理なんですね。
ぴょん選手もチャージャーがベッチューだったので、なおさら火力がないんですね。ベッチューはスプリンクラーとイカスフィアですから打開のときにほぼなにもできないんですよ。なので、これ初動で負けて1回相手に盤面を抑えられたら終わりだなと思って見ていて。で、実際の試合もそのまま順当に終わったという感じですね。
――この試合ではCool&Coolの反射神経選手がキレのある動きを見せていました。
あとばる:作戦としては、練習の段階でどうしても自分たちの持ちブキだと、スピナー入りの相手に勝てなかったんですよ。くろすくんのスロッシャーだったり、2438学園さんがスプラスピナーを持ったりもしたんですけど、もうスピナー2枚編成とか、クーゲルシュライバー2枚編成に勝てねえとなって。
で、最終的に中央をぶんどったあとに敵側にキューバンボムを投げて、擬似ボムラッシュで塗り総量を取るという作戦にシフトしたんですよ。そうしたら練習試合でほぼ負けなかったんですよ。
でも、僕らとしてはなんでこれが勝てているのかわからなくて、ずっと「この編成でなんで勝ってるの?」とは言ってて。どっちかというと負けて、負けた理由から対策を取っていくってのがセオリーなんだけど、僕らは負けていなかったんですよ。ずっと。
▲この試合ではCool&Coolの反射神経選手のマニューバーが大活躍。2連続キルを取るなど、カラマリの反撃を防いだ。
(NPB eスポーツシリーズ スプラトゥーン2 本大会1日目2:33:43より引用)
――それで、そのままの編成で本番もいって……。
あとばる:なぜか勝ってしまっていたので、「もう勝率いいし、この編成で行こうぜ」と言って。結果、槇さんが言った通りの負け方をしたという。なのでしょうがないっすね。
――そうなると、ここで負けたことによるショックというのはそこまででもなかった?
あとばる:そうですね。「モズク農園だから負けるよね」という。最後にうどん店長との撃ち合いで自分が倒せていたら、試合も勝っていたかもしれないので。それも踏まえて最後、撃ち負けたのはごめんだけど「しょうがないね」という感じでしたね。チームとしては。