デュエマ妄想構築録 vol.88-2 ~チェンジしまくれ!キャロル・レッドアウト!!~

By まつがん

 「王道vs邪道 デュエキングWDreaM 2025」は例年以上に個性的なラインナップで、デッキビルダーたちの奮起を促す内容となった。

 そんな中で、私が今回ピックアップした1枚はこれだ。

▲「王道vs邪道 デュエキングWDreaM 2025」収録、《悪名き侵略 レッドアウト》

 《悪名き侵略 レッドアウト》。何とW・ブレイカーにもかかわらず「侵略」元の指定が「火のクリーチャー」のみということで、《凶戦士ブレイズ・クロー》を2ターン目からW・ブレイクさせられる上に、脇の火のクリーチャーにもスピードアタッカーを付与するという、もはや神速と言って差し支えないレベルのクリーチャーとなっている。

 これまで「侵略」は初速を重視するなら《音速 ライドン》《超音速 レッドゾーンNeo》を、打点を重視するなら元祖《轟く侵略 レッドゾーン》に《覇帝なき侵略 レッドゾーンF》や《禁断の轟速 ブラックゾーン》といった組み合わせで使用することが多かったわけだが、この《悪名き侵略 レッドアウト》は初速コンセプトと打点コンセプトのどちらにも強化戦力となってくれそうな1枚と言える。これは新デッキを作らないわけにはいくまい。

 さて、では《悪名き侵略 レッドアウト》で新デッキを作るとして、どのようなデッキを組むべきだろうか?

 新カードでデッキを作るなら、そのカードの唯一無二性に着目するというのが王道であり邪道である。では《悪名き侵略 レッドアウト》の唯一無二性はどこにあるのか?それはこれまで大量に登場しているレッドゾーン系列の他のカードと比較することで明らかとなるだろう。

 そもそも「レッドゾーン」は、強力なものは「コマンド」が侵略元の条件となっていることが多い。そして「コマンド」が条件から外れるなら、《音速 ライドン》や《超音速 レッドゾーンNeo》のように「コスト」を参照して初速の制限をかけている。一方《悪名き侵略 レッドアウト》にはこの制限がない。ということは、1~2コストの非コマンドを侵略元にできるということだ。

 また、脇の火のクリーチャーにSAを付与できる点もこれまでの「レッドゾーン」には(《轟く革命 レッドギラゾーン》などを除いて)なかった能力だ。これら2点の「唯一無二性」に着目すれば、《悪名き侵略 レッドアウト》を使った新デッキが作れるに違いない。

 そう考えた私は、早速思いついたアイデアを片っ端から試していくことにした。

 ……この後無限のクソデッキ地獄に激ハマりすることになるとも知らずに……(ちなみに、みんな作ったと思うのでいちいち載せたりはしないが、火単速攻系の2キルコンセプトは当然通過しているのであしからず)。

 ともあれ、まず最初に考えたのはこれだ。

▲「デュエマクエスト・パック 〜伝説の最強戦略12〜」収録、《ドンドド・ドラ息子》
▲「王道vs邪道 デュエキングWDreaM 2025」収録、《王道ダチ ケントナーク》

 「J・O・E」で並べまくってから全体SA付与すればいいのでは???🤔🤔🤔

 というわけで、できあがったのがこちらのデッキだ!

 『レッドアウト・ドラ息子』

枚数
カード名
4 《タイク・タイソンズ》
4 《奇跡妖精マルス》
4 《奇跡妖精ユピ》
4 《のぞぐち出世》
4 《勝熱龍主 モモキング》
4 《モモキング -始丸-》
4 《王道ダチ ケントナーク》
4 《ドンドド・ドラ息子》
4 《悪名き侵略 レッドアウト》
4 《ガガガン・ジョーカーズ》

 

 打点足りなさすぎ!!!😡😡😡

 《ドンドド・ドラ息子》がいる状態で4マナから、「J・O・E2」でクリーチャーを手札に加えられるジョーカーズを2マナで出し、《王道ダチ ケントナーク》を手札に加えてこれも「J・O・E2」で出すと、手札1枚を使って無料でジョーカーズが2体並ぶ計算となる。このギミックを使えば大量に並んだ火のクリーチャーを《悪名き侵略 レッドアウト》で全部SAにして過剰打点を作れるのではないか……と考えたが、結局やってることは別に《我我我ガイアール・ブランド》と大して変わらない下下下カイゴカーン・ムダクソになるだけであった。

 ではどうするか。《悪名き侵略 レッドアウト》をただの「0コスト全体SA付与」のカードとしてのみ扱うと、2コストで全体SA付与+打点倍化もできる《我我我ガイアール・ブランド》との比較になってしまう。ならば、「手札入れ替え」の要素をうまく使えないだろうか。

 そう、すなわち。

▲十王篇 第3弾「幻龍×凶襲 ゲンムエンペラー!!!」収録、《キタカゼマンA》

 《キタカゼマンA》を引き込むのに使えばいいのでは???🤔🤔🤔

 というわけで、できあがったのがこちらのデッキだ!

 『キタカゼ・レッドアウト』

枚数
カード名
4 《キタカゼマンA》
4 《U・S・A・NNYAA》
4 《インフェル=フェルト》
4 《カンゴク入道》
4 《ピザスターのアンティハムト》
4 《魔誕の悪魔デスモナーク》
4 《揚紅月 ボルカノドン》
4 《魔誕獣ヤミノストライク》
4 《悪名き侵略 レッドアウト》
4 《邪尾の魔法陣》

 

 そんな都合よく回らん!!!😡😡😡

 《悪名き侵略 レッドアウト》は1種4枚しか積めないのに《悪名き侵略 レッドアウト》引けなかったら破綻するしマナベースはご都合だし山札のトップに命賭け過ぎだしそこまでやってまた《我我我ガイアール・ブランド》と一緒だしでデッキというより端的にカス(暴言)であった。

 だがもちろん、これくらいで諦める私ではない。

 そもそも《悪名き侵略 レッドアウト》がいる状態で《キタカゼマンA》を出したところで、それだけでは任意のクリーチャーの攻撃から《龍装者 バルチュリス》を出しているのとそう変わらない。《悪名き侵略 レッドアウト》を生かすなら、もう一段階踏み込んだシナジーが必要となる。

 そこで次に考えたのは、これだ。

▲革命ファイナル 最終章「ドギラゴールデンvsドルマゲドンX」収録、《一族 ミア・ダママ》

 《キタカゼマンA》を手札が減らない「革命チェンジ」で戻せばいいのでは???🤔🤔🤔

 というわけで、できあがったのがこちらのデッキだ!

 『キタカゼ・チェンジ』

枚数
カード名
4 《葉鳴妖精ハキリ》
4 《最強虫 ナゾまる》
4 《インフェル=フェルト》
4 《キタカゼマンA》
4 《TAKASUGI-死合乱闘3000》
4 《魔誕の悪魔デスモナーク》
4 《ピザスターのアンティハムト》
4 《魔誕妖蟲エキサイト・ワーム》
4 《悪名き侵略 レッドアウト》
4 《一族 ミア・ダママ》

 

 結局再現性がない!!!😡😡😡

 《悪名き侵略 レッドアウト》と《キタカゼマンA》が4枚ずつしか積めないことはもはや諦めたとしても、《キタカゼマンA》から「革命チェンジ」できて手札が減らないクリーチャーも《一族 ミア・ダママ》しかいないので一人回しでも5回に1回くらいしかデッキが回らずドブから生まれたドブ太郎の様相を呈していた。

 だが、再現性が問題だというならまだやりようがある。コンボパーツそれぞれを1種4枚ではなく、2種8枚ずつ積めばいいのだ。

 そう、すなわち。

▲王道W 第3弾「邪神vs時皇 ~ビヨンド・ザ・タイム~」収録、《轟速 ジャ・ターボ3》
▲革命ファイナル 最終章「ドギラゴールデンvsドルマゲドンX」収録、《勇者の1号 ハムカツマン蒼》

 《轟速 ジャ・ターボ3》と《勇者の1号 ハムカツマン蒼》も入れればいいのでは???🤔🤔🤔

 というわけで、できあがったのがこちらのデッキだ!

 『ジョーカーズ・レッドアウト』

枚数
カード名
4 《The ブレー漢ズ》
4 《モモダチ キャンベロ》
4 《インフェル=フェルト》
4 《キタカゼマンA》
4 《轟速 ジャ・ターボ3》
4 《悪名き侵略 レッドアウト》
4 《一族 ミア・ダママ》
4 《勇者の1号 ハムカツマン蒼》
4 《メラメラ・ジョーカーズ》
4 《ガガガン・ジョーカーズ》

 

 何もかもが足りない!!!😡😡😡

 再現したところで「俺が再現したかったのって本当にこんなコンセプトだったか……?」と自問せざるをえない人格崩壊デッキが爆誕してしまった。《The ブレー漢ズ》はいくらなんでもさすがに正気のカード採用とは思えない

 だが、まだ他にもやりようはある。ジョーカーズ軸がダメなら、十王篇において同じくビートダウンを担っていた「あのチーム」の出番なのではないか。

 そう、すなわち。

▲十王篇 第2弾「爆皇×爆誕 ダイナボルト!!!」収録、《鉄鉄-プイパー》

 「マジボンバー」と組み合わせればいいのでは???🤔🤔🤔

 というわけで、できあがったのがこちらのデッキだ!

 『マジボンバー・レッドアウト』

枚数
カード名
4 《スニーク戦車 オーリー/トゲ玉・キャノンボール》
4 《U・S・A・NIKER》
4 《ボルシャック・疾・ピピッチ》
4 《キタカゼマンA》
4 《メタルコックのタイマー》
4 《ピザスターのアンティハムト》
4 《鉄鉄-プイパー》
4 《U・S・A・ELEKI》
4 《悪名き侵略 レッドアウト》
4 《三族 ミア・ウェカピポ》

 

 だからマナベースが無理なんだって!!!😡😡😡

 「火のクリーチャー」にしかスピードアタッカーを付与しない《悪名き侵略 レッドアウト》のポテンシャルを最大限発揮するのに3文明のデッキを作ろうとしてしまうと、《ピザスターのアンティハムト》召喚のためのマナベースと干渉して破綻するというのは、一個目のデッキの段階で学んでいたはずだったのに……今一度、肝に銘じなければならない。「凝」を怠るな。

 だがここまで来ると、小型ビートダウンで《悪名き侵略 レッドアウト》を生かせそうなカードの組み合わせは概ね試し尽くしてしまったように思われた。

 そこで私は目線を変えて、小型ビートダウン以外の方法で《悪名き侵略 レッドアウト》を生かせないか、検討してみることにしたのである。

 そう、すなわち。

▲「王道vs邪道 デュエキングWDreaM 2025」収録、《王道ダチ ケントナーク》
▲十王篇 第1弾「切札×鬼札 キングウォーズ!!!」収録、《勝熱英雄 モモキング》

 《王道ダチ ケントナーク》に「侵略」して《勝熱英雄 モモキング》を乗せたら勝ちなのでは???🤔🤔🤔

 というわけで、できあがったのがこちらのデッキだ!

 『レッドアウト・モモキング』

枚数
カード名
4 《王道ダチ ケントナーク》
4 《悪名き侵略 レッドアウト》
3 《ブンブン万太郎》
4 《音速 ライドン》
4 《勝熱英雄 モモキング》
4 《フェアリー・ライフ》
4 《フェアリー・Re:ライフ》
3 《アントマ・タン・ライフ》
4 《ライフプラン・チャージャー》
4 《ライフプラン・Re:チャージャー》
2 《【マニフェスト】チームウェイブを救いたい【聞け】》

 

 《悪名き侵略 レッドアウト》じゃなくても何でもいいだろ!!!😡😡😡

 「お前の仕事、《ブンブン万太郎》と一緒な」と言われて納得するSRがどこにいるのか。SRにはSRの仕事をさせろ。

 そしてここまで考えて、そういえば速攻型でばかり考えていたけれども、打点型のレッドゾーン戦略と組み合わせようとは考えてこなかったな、ということに気づいたのである。

 そう、すなわち。

▲王道篇 第3弾「ゴールド・オブ・ハイパーエンジェル」収録、《ヨビニオン・フレイムバーン》
▲王道W 第1弾「邪神vs邪神 ~ソウル・オブ・ジ・アビス~」収録、《魔誕の悪魔デスモナーク》

 《ヨビニオン・フレイムバーン》から《魔誕の悪魔デスモナーク》出したら《悪名き侵略 レッドアウト》から祭るのでは???🤔🤔🤔

 というわけで、できあがったのがこちらのデッキだ!

 『ヨビニオン・レッドアウト』

枚数
カード名
4 《魔誕の悪魔デスモナーク》
4 《ヨビニオン・フレイムバーン》
4 《魔誕獣ヤミノストライク》
4 《悪名き侵略 レッドアウト》
4 《龍装者 バルチュリス》
4 《偽りの希望 鬼丸「終斗」》
4 《轟く侵略 レッドゾーン》
1 《熱き侵略 レッドゾーンZ》
4 《ニンプウ・タイフーン》
4 《シブキ将鬼の巻》
3 《ボル武者の炎霊》

 

 全部一緒やないかい!!!😡😡😡

 3ターン目以降にトリガーケアしないで6点行くデッキは全部一緒なんだっつーの!そもそも、《ニンプウ・タイフーン》が入る真面目なデッキを見たことがあるだろうか?いや、ない(ヘイトスピーチ反語)

 だがまだあわあわあわあわあわてるような時間じゃない。《悪名き侵略 レッドアウト》の能力の中で、まだ生かせていない部分があるのではないか。たとえば、「種族がソニック・コマンドであること」は生かせないだろうか?

 そう、すなわち。

▲不死鳥編 第2弾「魔闘竜×機兵団」収録、《お騒がせチューザ》
▲王道W 第3弾「邪神vs時皇 ~ビヨンド・ザ・タイム~」収録、《熱き邪道レッドゾーンZ》

 単騎ラフルルが簡単に実現できるようになったのでは???🤔🤔🤔

 というわけで、できあがったのがこちらのデッキだ!

 『絶対トリガーケア』

枚数
カード名
4 《Re:奪取 トップギア》
4 《奇跡妖精マルス》
4 《月砂 フロッガ-1》
4 《コッコ・装・ルピア》
3 《一撃奪取 トップギア》
4 《魔誕の悪魔デスモナーク》
1 《単騎連射 マグナム》
4 《お騒がせチューザ》
4 《悪名き侵略 レッドアウト》
3 《熱き邪道レッドゾーンZ》
4 《轟く邪道 レッドゾーン》
1 《禁断の月 ドキンダムーン》

 

 遅いし再現性がガバガバ!!!😡😡😡

 いったい何体の《一撃奪取 トップギア》を《料理犬のヴィヤンドゥ》に踏まれれば学ぶというのか。後攻で《一撃奪取 トップギア》は金玉を丸出しにして歩いているようなものだ。いつモモダチにきびだんご扱いされてもおかしくはない。

 しかし、速度が問題なら、やはり2ターン目に《悪名き侵略 レッドアウト》を走らせるほかない。とはいえ、火単速攻以外で2ターン目の《悪名き侵略 レッドアウト》「侵略」に正当性を持たせられるコンセプトがそう簡単に見つかるはずも……。

 あった。

▲神化編 第3弾「烈火の刃」収録、《火ノ鳥カゲキリ》

 《火ノ鳥カゲキリ》に乗せればいいのでは???🤔🤔🤔

 というわけで、できあがったのがこちらのデッキだ!

 『カゲキリ・レッドアウト』

枚数
カード名
4 《ブルース・ガー》
4 《ダック・アヒッチ》
4 《ワット・棘・トラッピ》
4 《コッコ・装・ルピア》
4 《ライラ・踊・ラッタ》
4 《火ノ鳥カゲキリ》
4 《ハッター・ルピア》
4 《悪名き侵略 レッドアウト》
4 《凰翔竜機ワルキューレ・ルピア》
4 《愛銀河マーズ・シンギュラリティ》

 

 レッドアウト、お前ファイアー・バードになれ!!!😡😡😡

 このデッキはこれまでと違って本当に「答え」に近いデッキであり、実際「このデッキを紹介デッキにしよう」と考える寸前まで行ったのだが、《悪名き侵略 レッドアウト》を2枚以上引いた際に《愛銀河マーズ・シンギュラリティ》の軽減が入らないためマナ置きできず、そうなると最適な動きを逃してしまうというのがどうしてもストレスになってしまい、「《悪名き侵略 レッドアウト》がファイアー・バードじゃない時代に生まれただけの凡夫」という結論となってしまったのであった。

 本当に、ありとあらゆるコンセプトを検討した。《悪名き侵略 レッドアウト》と相性が良さそうなカード……シナジー……コンボ……それでも、「答え」は見つからなかった。

 そこで私は一度、思考をリセットしてみることにした。これまで作ったデッキの中で、「答え」に最も近いムーブはどれだったか。

 それは《悪名き侵略 レッドアウト》がいる状況で《キタカゼマンA》を《一族 ミア・ダママ》に「革命チェンジ」させる動きだ。チェンジ元をSAにしつつ、それをチェンジ後に再びSA状態で出し直せるというのは、一人回しをしていて爽快感のあるムーブだった。

 ただ問題は2点あった。一つは、「手札交換能力を生かせていない」こと。もう一つは、「《悪名き侵略 レッドアウト》《キタカゼマンA》《一族 ダママ》の3枚をすべて手札に要求している」ことだった。

 紹介カードなのだから《悪名き侵略 レッドアウト》に代替が利かないのは仕方がないにせよ、ボトルネックは《キタカゼマンA》にあった。これをコンセプトにしてしまうと文明が火+自然で確定してしまうし、そうなると手札にコンボパーツを集めるのが難しくなってしまう。

 ……そうだ、もし。もし「手札から捨てられることでバトルゾーンに出る火のクリーチャー」が存在したなら、それを「革命チェンジ」させることで《キタカゼマンA》とほぼ同様の動きを再現できる。しかしそんな都合の良いクリーチャーがまさか存在するはずも……。

 あった。

▲「大感謝祭 ビクトリーBEST」収録、《世露詞駆 キャロル》

 《世露詞駆 キャロル》を使えばいいのでは???🤔🤔🤔

 これなら火+水でコンボパーツを探しやすい文明になる。さらに《悪名き侵略 レッドアウト》の能力も余すことなく活用できており、紹介デッキにぴったりだ。

 加えて、《キタカゼマンA》と違って種族に「マジック」を持っているため、「革命チェンジ」先もより強力なものが期待できる。

 コンセプトは決まった 。あとはこのコンセプトに合致するカードで残りのスロットを埋めていくだけだ。

▲アビス・レボリューション第4弾「竜皇神爆輝」収録、《巨魔天 アオフェシー》
▲「スタートWINデッキ 革命・アメイジン・マジック」収録、《芸魔山鷹 トリノドミノ》

 《巨魔天 アオフェシー》は「ジャイアント」でよく使われるカードだが、実は「マジック」でも運用できる。それが使われないのは通常「マジック」のゴールが《芸魔王将 カクメイジン》なのに対し、《巨魔天 アオフェシー》への「革命チェンジ」はその到達点から遠ざかってしまうからだが、《悪名き侵略 レッドアウト》がゴールとなれば気にする必要はない。単色で2ドローが付いてしかもメタ効果も強力と、《世露詞駆 キャロル》からのチェンジ先としては最も強力な1枚だ。

 また、《芸魔山鷹 トリノドミノ》も呪文を使わないこのコンセプトならば《芸魔隠狐 カラクリバーシ》よりも強力になる。「革命チェンジ」を連鎖させるので次の「革命チェンジ」先を探すための掘れる枚数は多ければ多いほど良く、その点において《芸魔山鷹 トリノドミノ》の右に出るカードはない。

▲アビス・レボリューション第4弾「竜皇神爆輝」収録、《一期音愛 カーリー / ♪さようなら また会うかもね さようなら》
▲王道W 第1弾「邪神vs邪神 ~ソウル・オブ・ジ・アビス~」収録、《粋と雨衣 ケローラ》

 手札を捨てられる「マジック」から動きがスタートするデッキなので、最も強力なのは当然《灼熱の演奏 テスタ・ロッサ》になるが、それだけだと初動に不安がある。そこで《一期音愛 カーリー/♪さようなら また会うかもね さようなら》は《灼熱の演奏 テスタ・ロッサ》と近しい挙動で5~8枚目になるし、この手のデッキで不足しがちなS・トリガー枠も担ってくれる唯一無二のカードだ。

 とはいえ「革命チェンジ」を主軸としたデッキとなるとメタクリーチャーが心配なところ、手札を簡単に捨てられる「マジック」なので《粋と雨衣 ケローラ》をフル採用することで大抵のメタクリーチャーは突破できることだろう。

 というわけで、できあがったのがこちらの「キャロル・レッドアウト」だ!

 『キャロル・レッドアウト』

枚数
カード名
4 《卯年の園上者 アルラパン》
4 《淡いと濃い ケローラ / ♪やせガエル 負けるなケローラ スパイラル》
4 《灼熱の演奏 テスタ・ロッサ》
4 《一期音愛 カーリー/♪さようなら また会うかもね さようなら》
4 《世露詞駆 キャロル》
4 《悪名き侵略 レッドアウト》
4 《巨魔天 アオフェシー》
4 《芸魔山鷹 トリノドミノ》
3 《芸魔隠狐 カラクリバーシ》
4 《粋と雨衣 ケローラ》
1 《爆裂英雄 C・T・7》

 

まつがん「よし、このデッキで勝負だ!デッドマン!!」

デッドマン「いいですよ!では《デスマッチ・ビートル》を出します

▲新1弾「ジョーカーズ参上!!」収録、《デスマッチ・ビートル》

 じゃあもうリアルデスマッチの始まりだよ!!!😡😡😡

 次回はデッドマンが持ってきてくれた新カードを紹介予定!

ライター:まつがん
 
フリーライター。クソデッキビルダー。
論理的な発想でカード同士にシナジーを見出すのだが、途中で飛躍して明後日の方向に行くことを得意とする。
オリジナルデッキでメタゲームに風穴を開けるべく日夜チャレンジを続けている(が、上記のような理由で大体失敗する)。
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次回更新は11/7(金)更新!!