【カブトクワガタ日記】第466回 初めての(?)虫相撲大会(4)

出直し、か

 セカンドデータ“モブ君”が迎えた、初の虫相撲大会。メインストーリーを進めるにはここで優勝し、つぎの段階の扉を開けるためのフラグを立てねばならない。

 さすがにメインストーリーは2周目なので、俺は事前に2匹のムシを育成で育て、それをドカドカと無遠慮に1回戦に投下して、見事決勝までたどり着いたのである。

 でも……!

 ファーストデータはすでに無双状態なことも影響してか、“虫相撲大会のトーナメントでは、一度使ったムシを再利用することはできない”というルールを忘れていてだなぁ……!

 「キミの負けwww」

 女帝・リサを相手に迎えた決勝戦で、先勝を許すという大失態を演じてしまったのであった……。

 でも、虫相撲は2本獲ったほうが勝ちなのだ。よって、

 「まだ、つぎがあるぜ!!」

 モブ君は気合も新たに、

 エラフスホソアカクワガタを必殺の刺客に任命し、

 運命の2本目へと打って出たのである。

 が……。

 前回も書いた通り、俺が虫相撲大会用に用意していたムシは育成の2種だけで、あとは……いっさいエサを与えていなくて、腹ペコのヘロヘロ状態になっていたんだよ!! このエラフスホソアカクワガタも元気はたったの“1”になっていたため、本来の力とは程遠く……。

 相手がフルパワーを出す限り、まったく届かないというね……。

 それでも、

 「奇跡は起こるかも!!!」

 と思って、

 フルパワー(18だけどw)を出していったんだけど……。

 容赦のない女帝・リサはいっさい手を抜いてくれず……!

 ああああああ。フルパワーを重ねてきやがった!!><

 これにて、無惨にもストレートで敗れてしまい……。

 「キミの負け!!!www」

 ってことで……。

 うおおおおお!!! まさかこんなところで敗北するなんてええええ!!!><

 ちと、もう何匹か育てて万全を期さないといけないな……。

 2周目において基礎の基礎を思い出しつつ、次回に続く。

 

大塚(おおつか) 角満(かどまん)
1971年9月17日生まれ。元週刊ファミ通副編集長、ファミ通コンテンツ企画編集部編集長。在職中からゲームエッセイを精力的に執筆する“サラリーマン作家”として活動し、2017年に独立。現在、ファミ通Appにて“大塚角満の熱血パズドラ部!”、ゲームエッセイブログ“角満GAMES”など複数の連載をこなしつつ、ゲームのシナリオや世界観設定も担当している。著書に『逆鱗日和』シリーズ、『熱血パズドラ部』シリーズ、『折れてたまるか!』シリーズなど多数。株式会社アクアミュール代表。

『カブトクワガタ』公式ツイッター:
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