【カブトクワガタ日記】第417回 “イマジナリーライバル”、現る!?

対戦をやってみたくて

 7月21日に『カブトクワガタ』に大型アップデートが施され、熱心なファンが待ちに待っていた“対戦モード”が実装されました……と前回の記事で書いた。

 俺も、このゲームのほとんどの要素を遊び尽くしているひとりなので、今回のアップデートは諸手を挙げての大歓迎でありました。

 「よーし!! さっそく全国の隠れたツワモノたちとバトルしまくっちゃうじょ~~~!!!」

 ってんで、俺の極まったデータを親機にして対戦相手を待ったところ……!!

 シーーーーン……

 だ、誰も来てくれない……って、コレは当たり前のことなのである。ナゼなら『カブトクワガタ』の対戦モードはローカルに限定されているので、目の前にもうひとりのプレイヤー……というか、“『カブトクワガタ』のデータ”があることが大前提。まあぶっちゃけ、イベントとか対戦会なんかで使用するなら、これで十分だからなーーー。

 とはいえ、その所感を記事にするには実際に対戦する必要がある。上のスクショの状態だと……間違いなく10年経っても1戦もできないに違いない。試すにはどうあっても、もうひとりのプレイヤーが必要なのだ。

 すると……!!

 前回の記事の最後で記した通り……!!

 「どうやら、わしの出番のようやな」

 こ、この声は……!!!

 俺の脳に直接語り掛けてきたかのごとく、頭の中で反芻される頼りがいのあるセリフは!!!

 「あ、あなたはもしや!!!!」

 ……と叫んだところで、俺の記憶は途切れた。しかしおぼろげな視線の先では、以下のような事象が進行していたのである。

 こ、これは……Nintendo Switchに、なんらかのソフトがダウンロードされているさなかの映像か……?

 さらに……!!

 え?? こいつは……『カブトクワガタ』のタイトル画面?? いやでも! 今回のアプデによって、上のロゴの左右には「対戦バトルが追加されたぞ!」の文字が躍っていたはず……。それにウィンドウに出ているセリフが……いかにも、『カブトクワガタ』初起動時のソレになっているんですが!!?

 「こ、コレはいったい、何が起こっているのだ……?」

 白々しくつぶやきつつ、俺は(あ、言っちゃった)さらにボタンを押した。

 うっはwww 懐かしい!!ww 主人公の名前を決めるシーンじゃん!!!ww ここでいちいち自動音声の読み上げが入って、めっちゃ笑ったんだよなーーーwww

 そんな、“第2主人公”の名前は、

 “モブ”君に決定!!! そんな、新たに誕生した彼が持っているムシは……!!

 そうだそうだ! 最初はこのコクワガタしかいなかったんだよなーーー!! 懐かしいったらありゃしない!!!

 そして、画面は現在のものとなる。

 ……もうおわかりですね?

 当初は、我が同僚のたっちー先生に参戦してもらおうと思ったんだけど、出社日とか取材で合流するときにしか対戦できないのが残念すぎるので、俺はついに“禁断の技”を発動させることにしたのだ。

 対戦相手がいないなら……!!

 自分で作ってしまえばいいのだ!!!www

 つまり“みずからライバル”……いや、“イマジナリーライバル”を作り上げて、対戦モードを体験すりゃいいのである!! ちょうどいま、『カブトクワガタ』はセールで安く買えるので、自腹だけど許容できなくもないかなと!!

 そして、ここからメインの“かどまん”君のデータに切り替えると……w

 ここまでは、まわりに誰もいなかったときと同じだ。でも、いまは……!!!

 モブ君いたぁぁぁああああ!!!!(涙) さ、寂しかったよ……>< でもこれでようやく、対戦に明け暮れることができるね!!!!><

 次回、独り芝居の対戦が始まる!!w

大塚(おおつか) 角満(かどまん)
1971年9月17日生まれ。元週刊ファミ通副編集長、ファミ通コンテンツ企画編集部編集長。在職中からゲームエッセイを精力的に執筆する“サラリーマン作家”として活動し、2017年に独立。現在、ファミ通Appにて“大塚角満の熱血パズドラ部!”、ゲームエッセイブログ“角満GAMES”など複数の連載をこなしつつ、ゲームのシナリオや世界観設定も担当している。著書に『逆鱗日和』シリーズ、『熱血パズドラ部』シリーズ、『折れてたまるか!』シリーズなど多数。株式会社アクアミュール代表。

『カブトクワガタ』公式ツイッター:
https://twitter.com/kabukuwa_info

(C)2023 小学館・うえむらひろし