【カブトクワガタ日記】第406回 ひさびさ登場! アトラスオオカブト突然変異種

たまには使わないと

 SRケンタウルスオオカブト突然変異種の誕生により、いよいよ戦力が整ってきたので、

 「ここは、一気に畳みかけるタイミングでは!!」

 と思い立って、

 激ムズ虫相撲大会のひとつ、“ネプチューン記念大会”に参戦することに決めました……と前回の記事で書いた。

 優勝賞品の対象となっているネプチューンオオカブトは、月刊コロコロコミックの付録としてコードがついてきた、ある意味レア中のレアなムシである。そいつの“特別色”がもらえるとあれば……!! これまで以上に気合を入れて戦っていくしかない!!

 ってことで、1回戦の相手、

 女帝・リサに対抗するために……!! 俺はついに、これまでかたくなに温存……いや、ぶっちゃけ存在を忘れていた↓こちらの、

 アトラスオオカブト突然変異種に出張ってもらうことにしたのである!!

 このアトラスオオカブト突然変異種って、ホントに偶然、交配で誕生してくれた“奇跡の個体”なんだよなーーー。『カブトクワガタ』の繁殖でも物欲センサーは働くらしく、最高レアリティーであるSRのムシを交配させているときに限って、まったくといっていいほど突然変異種にはなってくれない。でも、このアトラスオオカブトのようにほとんど期待もせずに繁殖させているときに限って、

 「うふ。来ちゃった♪」

 って感じで簡単に突然変異したりするんだよなーーー! このへんの交配の妙は、見事としか言いようがないわ……w

 そんなアトラスオオカブト突然変異種を土俵に上げたところ……! 女帝・リサは……!

 くっ……! まるでこちらの選択を見透かしていたかのように、冷静(青)のケンタウロスオオカブトを出してきやがったよ……!!

 アトラスオオカブトは強気(赤)のムシなので、これにて性格勝負は相手に軍配。しかもリサは、

 技を使って、勝利を確実なものにしようとしている!!

 それでも。

 1回戦ということでムシの強さに限界があるのか、リサはがんばっても88を出すのが関の山!!!ww となれば……こちらは!!

 よし!!! 最高攻撃力を叩き出せば負けることはないな!!!ww

 この、数字上の勝利を見て安心してしまったのか、

 2回目もリサが88を出したのに対し、俺は……。

 !?!?!www こここ、こんな簡単にミスるとは!!! 12って……! 初期のカブトムシにも勝てないヘニョヘニョパンチやーーーん!!!><

 まさかこの戦力差で、1本獲られるとは思わなんだ……。こいつは油断して目押しで失敗すると、あっさりと1回戦負けになっちまう!!!

 そこで俺はフンドシを締め直し、

 リサの88に対して……!!

 技が2回使える突然変異種なのをいいことに、ここで早くも“回復”を使用!!! これでさっきの情けない負けは帳消しになったわ!!!

 けっきょく、俺はこのまま、

 94でブン殴り……!!

 バチューーーーン……!

 「キミの勝ち!!!」

 薄氷を踏む思いで、1回戦を突破したのでした!

 続く。

大塚(おおつか) 角満(かどまん)
1971年9月17日生まれ。元週刊ファミ通副編集長、ファミ通コンテンツ企画編集部編集長。在職中からゲームエッセイを精力的に執筆する“サラリーマン作家”として活動し、2017年に独立。現在、ファミ通Appにて“大塚角満の熱血パズドラ部!”、ゲームエッセイブログ“角満GAMES”など複数の連載をこなしつつ、ゲームのシナリオや世界観設定も担当している。著書に『逆鱗日和』シリーズ、『熱血パズドラ部』シリーズ、『折れてたまるか!』シリーズなど多数。株式会社アクアミュール代表。

『カブトクワガタ』公式ツイッター:
https://twitter.com/kabukuwa_info

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