デュエマ妄想構築録 vol.70-3 ~無限の選択肢!ハイパー・ブロッカー!!~

By まつがん

 今回紹介するのは、デッドマンが持ってきてくれたハイパーな新カード……それが、こちらのカードだ!

▲王道篇 第2弾「カイザー・オブ・ハイパードラゴン」収録、《集結!夜の四天王!!》

 1コストの新規サーチ呪文が登場だと……?

 王道篇でフィーチャーされている「ハイパーモード」を持つ超化獣が探せることはもちろん、同じ光文明に多い「ブロッカー」を探せるため、新規コンセプトと昔ながらのコンセプト、どちらにも噛み合いそうな良カードと言えるだろう。

 さて、6月22日(土) に発売予定の王道篇第2弾「カイザー・オブ・ハイパードラゴン」に収録される新カード、《集結!夜の四天王!!》。このカードを使ってどのようなデッキを組むべきか。

 もちろんシンプルに2~3ターン目に超化獣を召喚する再現性を上げるのに使ってもいいが、やはり20年以上の歴史を持つデュエル・マスターズにおいては、「ブロッカー」の方がはるかに数が多いことは言うまでもない。ということで、ここは「《集結!夜の四天王!!》でブロッカーをサーチするデッキ」を考えてみようと思う。

 では「《集結!夜の四天王!!》でブロッカーをサーチするデッキ」とはどのようなものだろうか?

▲ドラゴン・サーガ 第2章「暴龍ガイグレン」収録、《トレジャー・マップ》
▲新1弾「ジョーカーズ参上!!」収録、《ジョジョジョ・ジョーカーズ》

 想像しやすい例としては、「2コストのブロッカーAと3コストのブロッカーBとのコンボ」だ。1種4枚ずつしかないそれらを《集結!夜の四天王!!》で接着する構造は、《トレジャー・マップ》を擁する自然文明などでよく見られる。あるいは、無色ジョーカーズ時代の《ヤッタレマン》と《パーリ騎士》を《ジョジョジョ・ジョーカーズ》で接着する構造もそれにあたる。

 だが、ここで問題が生じる。《トレジャー・マップ》や《ジョジョジョ・ジョーカーズ》は文明指定または実質的な文明指定ということで、AもBも見つからなかった場合の保険がきいていた。《トレジャー・マップ》が入るデッキは他に入るカードも自然のクリーチャーだし、《ジョジョジョ・ジョーカーズ》が入るデッキは他に入るカードもジョーカーズだからだ。

 しかし《集結!夜の四天王!!》の場合は必ずしもそうではない……ではこの問題を解決するにはどうすればいいか?

▲王来MAX 第1弾「鬼ヤバ逆襲S-MAX!!」収録、《レク・シディア》
▲ドラゴン・サーガ 第3章「双剣オウギンガ」収録、《制御の翼 オリオティス》

 「ブロッカー」だけでデッキを組めばいいのでは???🤔🤔🤔

 2コストのメタクリーチャーも、3コストの中継ぎクリーチャーも、5コストoverのフィニッシャーも……全部が全部「ブロッカー」持ちならば、《集結!夜の四天王!!》は状況に応じて足りないカードをサーチできる1コストの《ディメンジョン・ゲート》へと変貌する。

 そうなればすべてが理想ムーブ、事故とは無縁の最強デッキが完成するというわけだ。

▲王道篇 第1弾「デーモン・オブ・ハイパームーン」収録、《獲銀月 ペトローバ》
▲十王篇 第2弾「爆皇×爆誕 ダイナボルト!!!」収録、《BIRIBIRIII・ビリー》

 3コストの中継ぎで最強なのは、言わずもがな今回の「デーモン・オブ・ハイパームーン」で登場した《獲銀月 ペトローバ》だろう。2マナのブロッカーがシールドを守ってくれるので、ほぼ確実に狙ったマナ域を踏み倒すことが可能だ。

 そうなると最大で6マナまで踏み倒せることになるが、《集結!夜の四天王!!》と《獲銀月 ペトローバ》だけで3ターン目に安定着地させるのは難しいところ、《獲銀月 ペトローバ》の裏面とも言える《BIRIBIRIII・ビリー》が5マナまで踏み倒せるので、今回は5コストの「ブロッカー」を中心にデッキを構築することで動きの一貫性を担保できる。

▲双極篇 第2弾「逆襲のギャラクシー 卍・獄・殺!!」収録、《奇石 トランキー/アイ・オブ・ザ・タイガー》
▲アビス・レボリューション 第3弾「魔覇革命」収録、《五番龍 レイクポーチャー ParZero》

 デッキ全部がブロッカー持ちでかつ「3→5」のマナカーブ主体なので、《奇石 トランキー/アイ・オブ・ザ・タイガー》は強力なマナジャンプとして機能する。これ自体を《集結!夜の四天王!!》で探すことはできないが、3ターン目に展開した《獲銀月 ペトローバ》もしくは《BIRIBIRIII・ビリー》と合わせて4ターン目に「5+5」という強力な動きが実現可能になる。

 5コストの「ブロッカー」で最も強力なクリーチャーといえば《五番龍 レイクポーチャー ParZero》だろう。《アーテル・ゴルギーニ》との差別化点は「5+5」への貢献にある。また《集結!夜の四天王!!》と合わせてデッキを一周させ、1枚差しカードへのアクセス力を高められるのも評価ポイントだ。

▲アビス・レボリューション 第4弾「竜皇神爆輝」収録、《鎧機天 シロフェシー》
▲王来MAX 最終弾「切札! マスターCRYMAX!!」収録、《「亜堕無」-鬼MAX》

 《鎧機天 シロフェシー》は《集結!夜の四天王!!》からアクセスできる《音卿の精霊龍 ラフルル・ラブ //「未来から来る、だからミラクル」》だ。その分チェンジ元は限られるが、《獲銀月 ペトローバ》の場持ちの良さを生かせるカード選択となっている。

 《「亜堕無」-鬼MAX》は光水のデッキにおいて急角度で飛んでくる実質スピードアタッカー持ちのクリーチャーとして機能する。「ブロッカー」を並べるということはただ守りを堅くしているというだけでなく、シールドを守りながら相手のシールドを攻められるアタッカーを用意しているのだということを、対戦相手に理解させてあげよう。

 というわけで、できあがったのがこちらの「ハイパー・ブロッカー」だ!

 『ハイパー・ブロッカー』

枚数
カード名
4 《レク・シディア》
4 《制御の翼 オリオティス》
4 《星姫械 エルナドンナ》
4 《BIRIBIRIII・ビリー》
4 《獲銀月 ペトローバ》
1 《鎧機天 シロフェシー》
4 《五番龍 レイクポーチャー ParZero》
4 《シェケダン・ドメチアーレ》
1 《ルベル・ゴルギーニ》
1 《「亜堕無」-鬼MAX》
4 《奇石 トランキー/アイ・オブ・ザ・タイガー》
1 《時の法皇 ミラダンテXII》
4 《集結!夜の四天王!!》

 

 ではまた次回!来週は休載なので、5月24日 (金) にまた会おう!!

ライター:まつがん
 
フリーライター。クソデッキビルダー。
論理的な発想でカード同士にシナジーを見出すのだが、途中で飛躍して明後日の方向に行くことを得意とする。
オリジナルデッキでメタゲームに風穴を開けるべく日夜チャレンジを続けている(が、上記のような理由で大体失敗する)。
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次回更新は5/24(金)更新!!