By まつがん
~前回までのあらすじ~
全然伝わらないと思うけど今回のgifは結構お気に入りです。
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ろくなカードが存在していなかったゼロ文明のカード群も、ジョーカーズ以降はそれだけでデッキが組めるほどにカードプールが広がった。
かつては、ゼロ文明といえば《戦慄のプレリュード》とそれで軽減する目的の大型ゼニス以外、まともなカードはほとんど存在していなかった。否、それらですら純粋なゼロ文明と言えるかは微妙だ。ただマナを伸ばした先の、あるいは《天運ゼニスクラッチ》からめくる先のフィニッシャーというだけで、ゼロ文明である意味はほとんどないからだ。
乱暴な言い方をすれば、《神聖麒 シューゲイザー》や《神聖牙 UK パンク》ですら、純粋なゼロ文明のカードとは本来言いがたいかもしれない。脇に何らかの文明を持ったカードを大量に入れなければ、とてもデッキにならないコンセプトだからだ。
しかし、ジョーカーズが純粋なゼロ文明の道を切り開いた。ゆえに、それまではとても運用できなかった《ゼロの裏技ニヤリー・ゲット》や《破界秘伝ナッシング・ゼロ》が大暴れするにまで至ったのだ。とはいえ、それも今は昔。メタゲームに純粋なゼロ文明の面影はとうにない……だが、だからこそだ。
かくして、現代においてまた新たな純粋なゼロ文明の伝説が始まろうとしているのだ……それでは紹介しよう。こちらが2月17日(土) に発売予定のアビス・レボリューション外伝「邪神と水晶の華(デスベル・クリスタル)」に収録される新カード、《教化のクリス ハラ&ミッタ》だ!
でも2マナのクリーチャーではたしてそこまで何か変わるのか……???
などと身も蓋もない疑問を呈しつつ、例によってこのカードがどんなテキストを持っているか、読者の皆さんに予想してもらう。
今までのカードとの比較で考えるなら、最初に思い浮かぶのはやはり《ヤッタレマン》だろう。ただジョーカーズという種族デッキを支える初動としての役割があるためのこの《一撃奪取 トップギア》的な軽減テキストだと考えた場合、「オラクル・セレス」が同様の戦略をとるかと言われると微妙かもしれない。
だからといって《チョコっとハウス》も、現代のカードパワーに照らせばテキストそのままだと微妙かもしれないが、現状判明しているいわゆる「裏向きマナ」との兼ね合いで、攻撃時にマナに置く手札が裏向きで置けたりしたら面白そうではある。
無難に強カードなのは《透明妖精リリン/妖精のプレリュード》だが、ツインパクトであるがゆえの柔軟性が強さに寄与している部分も大きく、通常カードで同等の器用さを再現するのはなかなか難しそうだ。
ルール無用の集団といえば《The ラー漢》に始まる「漢」シリーズ。「オラクル・セレス」のデッキがこんなコンセプトだったらさすがにギャグ要素が強すぎる気がしなくもないが、とはいえもはやゼロ文明の2マナ域にどこまでのデザイン領域が残されているのか、なかなかに際どいところだ。
あるいは、もしあなたが「ゼロ文明の2マナでコモンのクリーチャーを作って欲しい」と依頼されたらどんな能力を考えるだろうか?そういった想像も膨らませながら、ぜひ予想してみて欲しい。
次回は《教化のクリス ハラ&ミッタ》の効果を発表するとともに、このカードを使って早速新しいデッキを作っていくことにしよう。
次回に続く!
ライター:まつがん
フリーライター。クソデッキビルダー。
論理的な発想でカード同士にシナジーを見出すのだが、途中で飛躍して明後日の方向に行くことを得意とする。
オリジナルデッキでメタゲームに風穴を開けるべく日夜チャレンジを続けている(が、上記のような理由で大体失敗する)。
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