なんでこうなるの
“高速目押しルーレットでフルパワーを出せない”
という、初老ならではの致命的な弱点を補うため、技“すばやさアップ”を持つムシたちを強さMAXで自軍に揃えたい……!
そんな、おじさん戦士の夢を叶えるために、
ゆっさゆっさwwww
と、まずはオウゴンオニクワガタの繁殖を始めたのである。
ちなみに、交配用の“種ムシ”として選んだのはもちろん、遺伝子“オレンジ”のRバッジ付きである。これならば、交配を重ねた末に必ずや突然変異種が生まれると思うので、なんとかそこまでがんばりたいと思うのである。
というわけで、1匹目なんだけど……!
着実に育った結果……!
お! まずはメスか!!
デカい個体を生むには産道の大きなメスが絶対に必要なので、幸先のいいスタートと言える。
でも、ここに来て気づいたんだけど……!
やっべwww 種ムシのオレンジ君、腹がペコペコじゃねえかwww これじゃあ交尾でいい働きをすることは不可能だろ!!!><
というわけで急遽、おいしいご飯を食べさせまして……!
よしよし! がんばってくれよお父ちゃん!!
とりあえずオスの子が生まれるまでは、このお父ちゃんに交尾を担当してもらうしかないのだ。
しかしだな……。
こういうときも物欲センサーって発動するのか……!
おっと……。2匹続けてメスかよ。
若干がっかりしつつ、3回目の交配を行うも……!
ゆっさゆっさwwww
からの……!
げ。またメス!?
4回目……。
!?! 4連続でメスとか!!! ふつう、オスのほうが生まれやすいんじゃないの!?!!
スクショの使い回しをしているように見えちゃうけど……これ、ホントの出来事。とっととデカいオスを誕生させて、種ムシを交代させたいのに……! なんでそういうときに限って、メスばっか生まれるんだ!!?
しかも……!
このメスラッシュは、生半可なものではなかったのである……(((( ;゚Д゚)))
続く。
大塚 角満
1971年9月17日生まれ。元週刊ファミ通副編集長、ファミ通コンテンツ企画編集部編集長。在職中からゲームエッセイを精力的に執筆する“サラリーマン作家”として活動し、2017年に独立。現在、ファミ通Appにて“大塚角満の熱血パズドラ部!”、ゲームエッセイブログ“角満GAMES”など複数の連載をこなしつつ、ゲームのシナリオや世界観設定も担当している。著書に『逆鱗日和』シリーズ、『熱血パズドラ部』シリーズ、『折れてたまるか!』シリーズなど多数。株式会社アクアミュール代表。
『カブトクワガタ』公式ツイッター:
https://twitter.com/kabukuwa_info
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