【パズドラ】『大塚角満のモンスター美術館』第234回 小説、ゲーム、アニメ! 多様なジャンルで活躍する“ねむり姫”!!

第234回 「ねむり姫」

公認プレイヤーの大塚角満が、モンスターの思い出やイラストの秘密を語りまくる!
今回は“ねむり姫”を大紹介!!

▲イバラの王女・ねむり姫

 4週連続でお届けしてきた、“異色のあのシリーズ”も今回で最後である。

 パズドラがリリースされた12年前、モンスターボックスを彩っていたキャラクターのほとんどが神話や民間伝承などに登場する神様、英雄、そしてドラゴンに代表されるクリーチャー系であった。

 そんな中、突如として実装されたのが、ここ4週にわたって紹介してきた“童話娘”シリーズであり、それまでのパズドラを席巻していたイカついモンスターとは一線を画すかわいらしいルックスが話題となったのである。

 さて、ここまで火属性の赤ずきん、水属性の白雪姫、木属性のおやゆび姫、光属性のシンデレラと紹介してきたので、オーラスを飾る今回は……もちろん!! モンスターNo.1420の大ベテラン!! 童話シリーズの闇属性担当“ねむり姫”であります!!

 眠り姫が実装されたのは、いまから9年以上昔の2014年7月4日。まだ筆者が古巣のファミ通で編集長をしていた時代で、当時のランチ時に同僚と、「なんか、かわいいモンスターが実装されたから、いっしょにガチャ回そうぜ!!」と、数人で一斉にガチャを回したことをいまでもよく覚えているw いまのように、1万種を超えるモンスターが実装されている時代を想うと隔世の感すら覚えるけど、当時は新シリーズが導入されるや、皆我先にとガチャを回して獲れ高(?)を自慢し合っていたのだ。もちろん、童話シリーズのときも同様で、闇パが流行っていた時代ということもあって、とくにねむり姫は人気になっていたのである。それほど強いモンスターじゃなかったけどね。

 そんなねむり姫は、いわゆる“眠れる森の美女”のことだ。ヨーロッパに伝わる古い民話が母体で、世界各地にこれに類するお話が存在する。解釈もさまざまで、古今のコンテンツ(小説、映画、マンガ、アニメ、ゲームなどなど)でねむり姫を題材にした設定やエピソードが登場するのである。よって、ざっくりとしたあらすじを書くことも難しいのだが(いろんなパターンがあるので)、日本ではもっともポピュラーなグリム童話の『茨姫(いばらひめ)』あたりを読まれると、その世界観をよく理解できると思うのでオススメしておきます。

大塚(おおつか) 角満(かどまん)
1971年9月17日生まれ。元週刊ファミ通副編集長、ファミ通コンテンツ企画編集部編集長。在職中からゲームエッセイを精力的に執筆する“サラリーマン作家”として活動し、2017年に独立。現在、ファミ通Appにて“大塚角満の熱血パズドラ部!”、ゲームエッセイブログ“角満GAMES”など複数の連載をこなしつつ、ゲームのシナリオや世界観設定も担当している。著書に『逆鱗日和』シリーズ、『熱血パズドラ部』シリーズ、『折れてたまるか!』シリーズなど多数。株式会社アクアミュール代表。

 

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次回は11月6日(月)更新!!

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