【カブトクワガタ日記】第157回 この夏、最後の昆虫展へ!

イベント取材は楽しいなあ

 『カブトクワガタ』本編の話は、前回のアトラスオオカブトの遺伝子“みどり”を発見したとこでひと段落になったので、

 今回から、ちょっと別のお話を……!

 夏はカブト&クワガタが最盛期を迎えるということもあってか、全国のアチコチで“昆虫展”と題するイベントが行われていた。

 その企画によって、無数の昆虫標本を展示したり、さまざまなワークショップが実施されたりするわけだけど、やはり見どころは生きたムシをズラリと並べる“生体標本”のコーナー。要するに、“リアル・カブトクワガタ”を見ることができるってことで、俺は夏休み中の少年少女に混じって、都内近郊の昆虫展に2回も足を運んでしまった。

 最初が、

 東京スカイツリータウンで開かれていた“大昆虫展”。上の写真にあるような、生きたカブトムシに触れられるゾーンもあったりして、40年くらい前にタイムスリップしたような心境になったよ……w

 そしてもうひとつ、『カブトクワガタ』の体験コーナーが設置されるというウワサを聞いて馳せ参じたのが……!

 イオンモール幕張新都心で実施された“小学館の図鑑 NEO たんけん昆虫フェス”。広いホールに並べられたコーカサスオオカブトやマンディブラリスフタマタクワガタなどなど舶来のカブト&クワガタの生体標本が見事で、1日いても飽きの来ない造りになっていたのであった。

 こういったイベント物には慣れっこの俺だけど、それはあくまでも“ゲームの”体験会とか見本市のこと。昆虫展なんて完全に未体験だったので、余計に新鮮で楽しかったのかもしれない。

 ……そう!

 一度や二度では収まらず……三度目の昆虫展取材に出向きたくなってしまったほどにな!!!!www

 夏休み期間が終わっても、日本は相変わらず真夏日や猛暑日に見舞われていた。

 それに合わせて……ってわけじゃないと思うけど、調べると意外や9月以降も行われている昆虫展がけっこうあり、中にはかな~~~り魅力的な展示内容を誇示しているところも……!

 「おい!! めっちゃいいところがある!!!

 ムシが苦手なくせに、俺以上に熱心に昆虫展を探していたたっちー先生が興奮のメッセージを送ってきた。彼女は当日記の編集担当を務めているため、この手の取材にもいちいち付き合わされているんだけど、生来の好奇心の強さにより、自分の常識になかったこと(今回はムシやね)を知る機会をつねに欲しているので、イベント取材は大好物なのである。

 「なんだなんだ! どこだどこだ!?

 勢い込んで聞き返す俺。俺はそもそもムシ好きなので、ちょっとくらい遠い場所でも出撃する準備は整っている。

 「ふふふ……! 聞いて驚くなよ……!!」

 もったいぶりつつ、たっちー先生が提示したその場所とは……!

 ここは……JR川崎駅

 9月も半ばを過ぎたこの日、俺たちはここで待ち合わせをしていたのである。

 「こっちや!! かなり人気の場所みたいやで!!!」

 猛暑日に迫る気温の中、元気に先行するたっちー先生についていくと……まもなく!!

 お……? 向こうに見える白いビルの上のほうで……目当ての施設の文字が輝いてる!!ww さらに接近しますと……!!

 ずん……!

 ずずずん!!!www

 今回の、目的の場所とは……!!

 !!!!! カブトムシクワガタ展!!?

 続く。

 

大塚(おおつか) 角満(かどまん)
1971年9月17日生まれ。元週刊ファミ通副編集長、ファミ通コンテンツ企画編集部編集長。在職中からゲームエッセイを精力的に執筆する“サラリーマン作家”として活動し、2017年に独立。現在、ファミ通Appにて“大塚角満の熱血パズドラ部!”、ゲームエッセイブログ“角満GAMES”など複数の連載をこなしつつ、ゲームのシナリオや世界観設定も担当している。著書に『逆鱗日和』シリーズ、『熱血パズドラ部』シリーズ、『折れてたまるか!』シリーズなど多数。株式会社アクアミュール代表。

『カブトクワガタ』公式ツイッター:
https://twitter.com/kabukuwa_info

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