【カブトクワガタ日記】第155回 緑のアトラスを捕まえろ!(1)

こういうのを待っていた!

 村のご神木に主戦場を移してから……はや3週間ほど。

 その見た目は、

 最初のご神木や謎のご神木と大差はないように思えるんだけど、出てくるムシがことごとく、リアルな日本の山や森には生息していない巨大かつド派手かつ強そうな連中ばかりなので、ピピピピピ……っとサーチするだけで楽しくて仕方がない。

 ゲーム体験でもっともワクワクドキドキとするのは、こういった浮世離れした事象を画面越しだけど追体験できてしまうところなので、ムシ好きの少年少女たちは、ふつうに暮らしていたのでは決して見ることも触ることもできない怪物(褒めてます)に『カブトクワガタ』を通じて遭遇してほしいと思ったね……!

 とくに、いま俺が足繁く通っている村のご神木はすばらしい。

 ニジイロクワガタにオウゴンオニクワガタ、そして世界最大のカブトムシであるヘルクレスオオカブトまで暮らしているという……!

 ホラ、ちょっと見上げただけでも……!

 うっは!!!www 見るからにヘルクレスオオカブトのデカい尻があるんだけど!!ww どんな木なんだよここは!!!ww

 このような、現実離れした体験ができるので、もう一生この木に取り付いていりゃいいかなあ^^;

 と、与太話はこれくらいにして前回の続きに入ろう。

 なんでこんな前フリを書いたのかと言えば、これから俺が戦うムシも、この“現実離れした1匹”で間違いないからなのだ。

 俺が、2023年9月6日に出会ってしまったそのムシとは……!

 木にひっついていたときはノーマルの遺伝子“黒”に見えたんだけど……じつはッ!!!

 デターーーーーーー!!!! アトラスオオカブトのレア遺伝子“みどり”!!! こういうのに出会う瞬間を待っていたのだよ!!!

 アトラスオオカブトは、フィリピンやインドネシアといった東南アジアに生息している大型のカブトムシで、見た目はコーカサスオオカブトによく似ている(アトラスのほうがちょっと小さいらしい)。その名前は、ギリシア神話に登場する巨人・アトラスが由来で、そこからもこのムシのゴツさが想像できるというもの。気性が非常に荒く、攻撃的で、よくケンカをするらしい。日本への輸入量が多いので、ペットショップでもふつうに売られたりしているようだ。

 そういえばアトラスオオカブトは、この夏に何ヵ所か足を運んだ昆虫展でも、生体標本が展示されていたよ。

 ↓こんな感じでね。

 くろぐろ~~~ん……www

 これは……どっからどう見ても漆黒……! 遺伝子的には“黒”ってことになるんだろうな。でも、別の角度からちょっと寄り目で見てみたらだなぁ……!!

 !!!! ちょ、ちょっと緑色っぽいところがある!!! じゃあこのアトラスオオカブトは、若干レアな遺伝子が入っていたってことか!?

 思いもよらなかったことに気づきつつ(苦笑)、レア・アトラスオオカブトとバトルを開始してしまおう!!

 ……なんか、レア・アトラスオオカブトって書くと生肉みたいな感じがしちゃうけど、レアはレアでも“珍しい”ほうのレアだからな(あたりめーだ)。

 アトラスオオカブトはつよき(赤)のムシなので、こちらはもちろん、

 れいせい(青)戦士のアクティオンゾウカブトを!! ダウンロードコンテンツ第2弾でゲットして以来、めっちゃハードに使い倒してるわ^^;

 てなわけで、重量級戦士が問答無用の大激突!!!

 続く!

 

大塚(おおつか) 角満(かどまん)
1971年9月17日生まれ。元週刊ファミ通副編集長、ファミ通コンテンツ企画編集部編集長。在職中からゲームエッセイを精力的に執筆する“サラリーマン作家”として活動し、2017年に独立。現在、ファミ通Appにて“大塚角満の熱血パズドラ部!”、ゲームエッセイブログ“角満GAMES”など複数の連載をこなしつつ、ゲームのシナリオや世界観設定も担当している。著書に『逆鱗日和』シリーズ、『熱血パズドラ部』シリーズ、『折れてたまるか!』シリーズなど多数。株式会社アクアミュール代表。

『カブトクワガタ』公式ツイッター:
https://twitter.com/kabukuwa_info

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