【パズドラ】『大塚角満のモンスター美術館』第226回 メソポタミア神話の女神“イシュタル”の思い出を語る!!

第226回 「イシュタル」

公認プレイヤーの大塚角満が、モンスターの思い出やイラストの秘密を語りまくる!
今回は“イシュタル”を大紹介!!

▲疾速の龍騎姫・イシュタル

 前回、前々回と同じ前書きになってしまうが、同シリーズのモンスターを扱うのでやむを得ず(むしろ積極的に)流用させてもらおう。

パズドラが10周年を迎えた2022年あたりから、当連載で取り上げるモンスターは「可能な限り古い順で……!」という思いでピックアップしてきた。

 ベテランプレイヤーは懐かしさに震えることができるし、最近パズドラを始めたルーキープレイヤーには、

 「このモンスターって、そんなに昔からいたの!?」

 という驚きの提供につながるので、この判断は“大英断”だったなと自負している。

 そんな、古い順での選定も定着してきて、いまや取り上げるモンスターの番号は1300番台になってきた。これだとだいたい、2014年~2015年あたりに初登場となったモンスターになるので、まさに前述の“懐かしさ+驚き”を醸し出すのにドンピシャの世代になってきたな……と、プレイ開始12年目の筆者などは思っているのである。

 さあ、そこでこのシリーズだ。

 じつはモンスター図鑑を古い順で精査していてこちらのモンスター群にぶつかったとき、筆者は一瞬、

 「……あれ? このシリーズって……なんだっけ??」

 と戸惑ってしまったのである。
 
 その年代はまさにパズドラが社会現象になっていた時期で、実装されたモンスターも綺羅星の如き精鋭ばかり……! あまりにも情報過多な時代にあってはどうしても、その波に埋もれてしまうモンスターも出てくる。あくまでも筆者個人の感想だが、当シリーズはまさにそういう立ち位置にあると思うのである。

 ……と、前提があまりにも長くなってしまったが、前回に引き続いて今回も“龍騎姫”シリーズのモンスターをピックアップしよう。

 前々回は火属性の卑弥呼、前回は水属性のクレオパトラを紹介したので今回は……! モンスターNo.1363! 龍騎姫シリーズの木属性担当“イシュタル”だ!

 イシュタルが初めてパズドラに登場したのは、いまからちょうど9年前の2014年8月初旬。“風の龍騎姫【同キャラ禁止】 古の天風”というスペシャルダンジョンにやってきたのである。他の龍騎姫のダンジョンと同様、同じモンスターを連れていけないという特殊な縛りがあったので、パーティー編成はちょっとだけ考えさせられた思い出がある。とはいえ、それほど重い縛りではないので、このダンジョンの道中に出てくる“ウィンロン”というモンスターをかき集めたかった筆者は、来る日も来る日も“イシュタル詣で”を続けていた。その理由はもちろん(?)、ウィンロンが、当時三国神でもっとも使えた劉備のスキル上げに使えるモンスターだったから。これでスキルマにできたことで、しばらくは劉備をメインリーダーに据えていたような気がするよ。そういう意味でイシュタル(というか、このダンジョン)は、忘れられない存在なのである。

 そんなイシュタルは、メソポタミア神話に登場する愛と美の女神がモチーフ。メソポタミア神話で、もっとも有名な神様なのではないかと思われる。神様としての格も非常に高く、『ギルガメシュ叙事詩』の中でもさまざまな逸話が残っている。とくに、パズドラにも登場しているギルガメシュやエンキドゥなどとのストーリーは非常におもしろいので、興味のある方はぜひ読んでみることをおススメいたします。

大塚(おおつか) 角満(かどまん)
1971年9月17日生まれ。元週刊ファミ通副編集長、ファミ通コンテンツ企画編集部編集長。在職中からゲームエッセイを精力的に執筆する“サラリーマン作家”として活動し、2017年に独立。現在、ファミ通Appにて“大塚角満の熱血パズドラ部!”、ゲームエッセイブログ“角満GAMES”など複数の連載をこなしつつ、ゲームのシナリオや世界観設定も担当している。著書に『逆鱗日和』シリーズ、『熱血パズドラ部』シリーズ、『折れてたまるか!』シリーズなど多数。株式会社アクアミュール代表。

 

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次回は9月4日(月)更新!!

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