第224回 「卑弥呼」
公認プレイヤーの大塚角満が、モンスターの思い出やイラストの秘密を語りまくる!
今回は“卑弥呼”を大紹介!!
パズドラが10周年を迎えた2022年あたりから、当連載で取り上げるモンスターは「可能な限り古い順で……!」という思いでピックアップしてきた。
ベテランプレイヤーは懐かしさに震えることができるし、最近パズドラを始めたルーキープレイヤーには、
「このモンスターって、そんなに昔からいたの!?」
という驚きの提供につながるので、この判断は“大英断”だったなと自負している。
そんな、古い順での選定も定着してきて、いまや取り上げるモンスターの番号は1300番台になってきた。これだとだいたい、2014年~2015年あたりに初登場となったモンスターになるので、まさに前述の“懐かしさ+驚き”を醸し出すのにドンピシャの世代になってきたな……と、プレイ開始12年目の筆者などは思っているのである。
さあ、そこで今回からのシリーズだ。
じつはモンスター図鑑を古い順で精査していてこのモンスター群にぶつかったとき、筆者は一瞬、
「……あれ? このシリーズって……なんだっけ??」
と戸惑ってしまったのである。
この年代はまさにパズドラが社会現象になっていた時期で、実装されたモンスターも綺羅星の如き精鋭ばかり……! あまりにも情報過多な時代にあってはどうしても、その波に埋もれてしまうモンスターも出てくる。あくまでも筆者個人の感想だが、このシリーズはまさにそういう立ち位置にあると思うのである。
……と、前提があまりにも長くなってしまったが、今回から数週にわたってお届けするのは“龍騎姫”シリーズのモンスターたちである。その先陣を切るのは……同シリーズの火属性担当“卑弥呼”だ!
モンスターNo.1361の卑弥呼が初めてパズドラに登場したのは、いまから9年前の2014年6月。スペシャルダンジョン“焔の龍騎姫【同キャラ禁止】 古の焔土”のボスとして降臨したのである。このシリーズの同期となるのは、水属性のクレオパトラ、木属性のイシュタル、光属性のジャンヌダルク、闇属性のムーラン。シリーズ名に“姫”と入っている通り、古の書物や伝説、神話に登場するヒロインが題材になっているというわけだ。
卑弥呼のダンジョンのギミック“同キャラ禁止”は、筆者の記憶する限りこのときが初めてだったように思う(違ったらスマン)。当時は同属性染めのパーティーがよく使われていて、同じキャラを複数体入れてスキルを回す……なんてこともふつうにやり始めた時期だったので、それが封じられて往生したような記憶がある。いまでこそ頻繁に使われるギミックだけど、このころは非常に新鮮だったのだ。
ちなみに、卑弥呼のダンジョンでドロップする“ファイロン”というモンスターは三国神の曹操と同スキルで、スキルアップに使用することができた。そういう意味ではボスの卑弥呼よりも、ファイロン目当てでダンジョンを周回するプレイヤーが多かった印象である。
さて、そんな卑弥呼はもちろん、『魏志倭人伝』に登場する倭国(現在の日本のあたりにあったとされる国)の女王だ。邪馬台国に住んでいたとされるが、『古事記』や『日本書紀』といった古代日本の書籍には登場しないため、いろいろと謎に包まれている。
大塚 角満
1971年9月17日生まれ。元週刊ファミ通副編集長、ファミ通コンテンツ企画編集部編集長。在職中からゲームエッセイを精力的に執筆する“サラリーマン作家”として活動し、2017年に独立。現在、ファミ通Appにて“大塚角満の熱血パズドラ部!”、ゲームエッセイブログ“角満GAMES”など複数の連載をこなしつつ、ゲームのシナリオや世界観設定も担当している。著書に『逆鱗日和』シリーズ、『熱血パズドラ部』シリーズ、『折れてたまるか!』シリーズなど多数。株式会社アクアミュール代表。
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