巨大洞窟の思い出
『カブトクワガタ』のメインストーリー最終決戦、“巨大な洞窟の戦い”の模様をお届けしている。
……と言いつつ、関係ない思い出話に花が咲いてしまって、なかなか先に進まないんだけど^^; だって、せっかくここまで丁寧に物語を追ってきたんだから、あっさりと終わらせてしまうのはあまりにも惜しいのでねぇ。
というわけでここぞとばかりに思い出した話を書くけどさ。
その昔……。
俺がまだファミ通のぺーぺー記者だったころに、当時のゲームシーンを一変させるようなとんでもないゲームが発売されたのよ。それこそ、世界中の人が遊んでるんじゃねえかってくらい売れに売れて、俺も当然のごとく発売日に購入して、仕事に行くことも忘れて(ダメじゃねえか)そのゲームに没頭していたのだ。
そして、物語の終盤--。
いよいよラスボスとの対決か……って段階でたどり着いたのが、この『カブトクワガタ』で見ているような巨大な洞窟。そのゲームでは“大空洞”と呼んでいたな。
そこに入り、待ち構えるボスを倒せば晴れてエンディング……というところで、俺の心はとてつむない寂寥感に覆われたのである。
こんなに夢中になって遊んでいたゲームが、まもなく終わってしまう……!><
そう確信した瞬間、俺はそっとコントローラーをテーブルに置き、
「この先に進むのは……しばらく封印しよう。心の準備ができたときに再起動して、俺を待つボスと決着をつけるんだ」
と静かに宣言。
あれから……早25年以上(((( ;゚Д゚)))
“心の準備”はいまだできず……っていうか、時が経つほどにどうでもよくなり、けっきょく俺は彼のボスキャラを決着を付けぬまま現在に至っている。つまり……あの長髪長剣の男はいまだ、大空洞の最奥で俺を待っていると思うのである。
「あ、あいつ……いつになったら来るのかなぁ!!!( つω;`)」
と泣きながら、ね……。
よって、いま潜り込んだ巨大な洞窟も、
「やっぱり後にしよう!!」
ってんで来た道を引き返し、機が熟するまで封印するのもアリなんだと思う。……まあ、それをやっちまったら、俺にとってふたつ目の“永遠に封じられた大空洞”になっちゃうんだろうけどな……w
そうならないためにも、目の前に現れた1匹目のボスを倒してしまおうではないですか!
前回の続きになるけど、やってきたのは……!
強さMAXの500を誇るサタンオオカブト!!!
対する角満軍は……もちろん!!!
現時点での最強戦士!! 同じく強さ500のヘルクレスオオカブトじゃ!!!
究極決戦とも呼べる1回戦は……!
うっは……www すんげえ迫力www 画面に収まりきらず、ギラついた目だけが主張していて怖いのなんのwww
このギリギリの戦いの趨勢を左右する性格勝負は……!
サタンオオカブトのれいせい(青)に対し、ヘルクレスオオカブトはちょうわ(緑)なので、後者の勝ち!!! これでようやく、
相手の元気が減ったことで、戦闘力に差が生まれたぞ!!
よって、最初の目押し勝負は安心して……!
我がヘルクレスオオカブトはスキルも使用せず、最高攻撃力の“94”を選択! これで……!
サタンオオカブトは最高でも“82”しか出せないので、我が軍の勝ち!!
となれば、2回戦は当然……!!
スキル“げんきアップ”を使って、ヘルクレスオオカブトの攻撃力を底上げする!! これによって……!!
そのパワーは、カンストダメージの“99”に!! さすがのサタンオオカブトもたまらず……!
ギブアップだ!!!www
勝負はそのまま2-0となって……!!
我が軍の勝利!!! さあさあ、つぎの相手とやり合いますか!!
続く!
大塚 角満
1971年9月17日生まれ。元週刊ファミ通副編集長、ファミ通コンテンツ企画編集部編集長。在職中からゲームエッセイを精力的に執筆する“サラリーマン作家”として活動し、2017年に独立。現在、ファミ通Appにて“大塚角満の熱血パズドラ部!”、ゲームエッセイブログ“角満GAMES”など複数の連載をこなしつつ、ゲームのシナリオや世界観設定も担当している。著書に『逆鱗日和』シリーズ、『熱血パズドラ部』シリーズ、『折れてたまるか!』シリーズなど多数。株式会社アクアミュール代表。
『カブトクワガタ』公式ツイッター:
https://twitter.com/kabukuwa_info
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