さあ、最後のバトル!
おそらく、『カブトクワガタ』というゲームにおけるストーリーのクライマックス、秘境の谷での激闘が続いている。
前回の記事では、赤目の虫(つまり敵)が劇的に強くなってしまう夜のご神木での戦いが始まったことを緊張感あふれる筆致で(自分でいう)リポートさせてもらった。
夜のご神木の敵先鋒はサタンオオカブトで、その強さは420……!
一瞬でも油断したらすべてを持っていかれるほどの戦闘力を秘めている敵に対し、こちらも最強のヘルクレスオオカブトを出して応戦したのであった。
結果は前回の記事を読んでもらいたいんだけど、どうにかこうにか我が軍の勝利。しかし、その余韻に浸っている間もなく敵は襲い来るので、このまま一気に谷のご神木を制覇してくれようと思った次第なのである。
すると……!
さっそく目の前に……!
メスきたぁぁぁああああ!!!www ナンパだナンパ!!! どうあっても我が軍に連れて帰ってやるぜ!!!
しかもこのメスクワガタ……!!
『カブトクワガタ』では初遭遇となる、“あの”ギラファノコギリクワガタのメスではないか!!
ギラファノコギリクワガタは、俺にとってもじつになじみ深い存在である。
というのも、先日までギネス級の長寿連載をしていた『あつまれ どうぶつの森』のプレイ日記において、“ギラファノコギリクワガタ”という単語を幾度となく使ってきたから……!
夏の期間にのみ現れる“超レア虫”の一角がまさにこのクワガタで、見事3匹捕獲して模型を作ろうものなら、その冠に“おおいなる”という偉大な称号が付けられたのである。本来だったらそのスクショでも載せてお見せしたいところなんだけど、さすがに別ゲームの話なのでグッとこらえて我慢したい。そして、その記事への直リンクも避けておく。なので『あつ森』におけるギラファノコギリクワガタの雄姿を見たい人は、“角満島開拓日誌”のバックナンバーを漁ってチェックしてもらえるとありがたい。……まあ記事本数が1000本以上あるので、鳥取砂丘のどこかで紛失した小さなピアスを探すくらい難儀すると思うけど(苦笑)。
そんな、ギラファノコギリクワガタのメスを……!!
性格勝負で優位に立てるニジイロクワガタ(このクワガタも『あつ森』でおなじみだったりする)を出して攻撃し……!
よし!! 見事に勝利!! これでオスを捕まえられれば、ギラファノコギリクワガタの繁殖にも打って出られるぞ!!
そしてここから、ギラファノコギリクワガタのオスを目指して夜のご神木での調査が始まったんだけど……!
すぐに……!!
いたぁぁぁぁああ!!!www ギラファノコギリクワガタのオス!! 強さは400で、サタンオオカブトに比べれば若干弱いけど、それでも油断ならない戦闘力を秘めていることは間違いない!!
そこで再び、
性格勝負で勝てるニジイロクワガタの戦士を投入。しかし、ここまで来ると敵もポテンシャルだけではなく、
くっそ!!!ww ルーレットの目押しでも確実に最高値を出してきやがる!!
そうなのである。
我が軍のニジイロクワガタと敵のギラファノコギリクワガタの最大攻撃はともに“74”でまったくの互角……! つまり両者がこれを引き続ける限り、1時間経とうが1日が経過しようが、極端なことを言えば10年経っても50年が過ぎても決着がつかないことになる。そして実際、しばらくはどちらも74を引き続けるというストレスMAXのにらみ合いが続いたのであった……w
それでも、緊張を切らさずに74をキープしたところ……!
やっと均衡が破れた!! これで1本先取だ!!
しかし、ルーレットが速くなる2本目も……!
ちょwww なかなかミスってくれないんだけどwww ギラファノコギリクワガタ、しぶとすぎだろ!!ww
最終的には相手が根負けして、
どうにかこうにか決着をつけることはできたんだけど、やっぱり物語終盤の戦いは簡単には勝てないようになっているんだなー!
でもこれにてようやく、
夜のご神木も制覇!! 『カブトクワガタ』のストーリーは、エンディングに向かって加速するのであった。
続く。
大塚 角満
1971年9月17日生まれ。元週刊ファミ通副編集長、ファミ通コンテンツ企画編集部編集長。在職中からゲームエッセイを精力的に執筆する“サラリーマン作家”として活動し、2017年に独立。現在、ファミ通Appにて“大塚角満の熱血パズドラ部!”、ゲームエッセイブログ“角満GAMES”など複数の連載をこなしつつ、ゲームのシナリオや世界観設定も担当している。著書に『逆鱗日和』シリーズ、『熱血パズドラ部』シリーズ、『折れてたまるか!』シリーズなど多数。株式会社アクアミュール代表。
『カブトクワガタ』公式ツイッター:
https://twitter.com/kabukuwa_info
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