【カブトクワガタ日記】第37回 メスを獲るのも忘れずに

今後の交配に向けまして

 本日はサラリとまとめたいと思う。

 先日より、秘境の谷の中心に鎮座する“谷のご神木”でのアツいバトルの様子をお届けしているわけですがね。

 ここまでくるとさすがに、相手のカブト&クワガタもビルドアップされた怪物ばかりになってきて、

 究極バトルの象徴とも言える攻撃力“99”も頻繁に見られるようになってきてしまった。これは、

 “ここまで攻撃力を伸ばせないと簡単に勝てなくなってきている”

 という証左にほかならず、我々プレイヤーは現有戦力で戦いを進めるのと並行して、のちのちのために新たな戦士を育成することも視野にいれておかないといけない……ってことなのだ。

 「となれば……!」

 谷のご神木でやらねばならないミッションは、未捕獲のカブト&クワガタの“オス”を6匹捕まえること。それができないといつまで経っても、この木の呪縛からは逃れられないんだけど、前述の通り今後の交配のことを考えたら……!

 !!! イタッ!!!(痛いわけではない) グランディスオオクワガタのメスだ!! こいつを探してたんや!!!

 そう……!

 ここでやらねばいけない作業の優先順位1位はオスの討伐ではなく、むしろ“メスの捕獲”にあると思うのよ。だって、いくら強いオスを集めてもメスがいなければ卵は手に入らないし、卵がなけりゃ戦士は生まれないわけで……! よって、新たなご神木に来たら真っ先にメスを……! それも1匹や2匹で妥協するのではなく、ちょっとでも大き目のメスを探して捕獲するのが、のちの育成を考慮したら“最善”の歩みになると思うのだ。

 てなわけで迷うことなく、このグランディスオオクワガタのメスを捕獲することにした。彼女はれいせい(青)の虫なので、ここは当然……!

 我が軍の最強戦士、強さ500のヘルクレスオオカブトを出し惜しみせずに投入!! グランディスオオクワガタのメスも強さ320の強豪ではあったけど、性格勝負で勝利して290まで減らし……!

 最高攻撃力の94でブン殴る!!! 相手がメスだろうと、決して容赦は致しませんッ!!

 すると、これですっかり戦意が削がれたのか、グランディスオオクワガタのメスは……!

 うっはwwww 攻撃力“4”のヘロヘロパンチwwww 完全に腹を出してひっくり返ってるじゃん!!!www

 もちろん、これで勝負アリ!!!

 無事、2本目の戦いも制したことで、

 グランディスオオクワガタのメスをゲット!! これでオスも捕まえれば念願の交配をすることができるぞ!!

 すると、さっそくですが……!

 デタ!!! グランディスオオクワガタのオス!!!

 見れば、オスの強さは“400”。見惚れてしまうほど見事な個体である。

 しかし、こちらが出すのはやはり、

 究極の育成戦士、強さ500のヘルクレスオオカブトだ。とりあえずコイツを出しておけば……!!

 攻撃力75!! 相手のフルパワーは65なので、あっさりと1本目を先取だ!

 そして、2本目では……!

 万全を期して“げんきアップ”を使い、攻撃力を向上させて……!

 目押しで失敗するも(苦笑)80を選択www これでテクニカルノックアウトとなり、

 無事に……!

 グランディスオオクワガタのつがいを手に入れることができたのであった。

 そして、戦いの舞台は……!

 恐怖の夜に……!

 続く。

 

大塚(おおつか) 角満(かどまん)
1971年9月17日生まれ。元週刊ファミ通副編集長、ファミ通コンテンツ企画編集部編集長。在職中からゲームエッセイを精力的に執筆する“サラリーマン作家”として活動し、2017年に独立。現在、ファミ通Appにて“大塚角満の熱血パズドラ部!”、ゲームエッセイブログ“角満GAMES”など複数の連載をこなしつつ、ゲームのシナリオや世界観設定も担当している。著書に『逆鱗日和』シリーズ、『熱血パズドラ部』シリーズ、『折れてたまるか!』シリーズなど多数。株式会社アクアミュール代表。

『カブトクワガタ』公式ツイッター:
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