デュエマ妄想構築録 vol.55-5 ~番外編:デュエパーティーで遊ぼう!2~

By まつがん

 うおおおおお!!!デュエパーティーやるぞやるぞやるぞ!!!!!

 ……ということで皆さん、デュエパーティーは楽しまれているだろうか?

 ちなみに私の場合はデッキを作るのが楽しすぎて12個も作ってしまった (※特に遊ぶ相手はいない) 。せっかく作ったので、今回の番外編もその中からいくつかのデッキを紹介させて欲しい。

 前回は《鬼ヶ邪王 ジャオウガ・ゼロ》《終末縫合王 ミカドレオ》《蒼狼の王妃 イザナミテラス》の3つのパートナーのデッキを紹介したが、今回は《ニクジール・ブッシャー》《兵繰凄の鎖 サイノ・ブサイ》《星龍パーフェクト・アース》をそれぞれパートナーにした、アグロ/ミッドレンジ/コンボデッキを紹介しよう。

パートナー:《ニクジール・ブッシャー》


 デュエパーティーで最も早く着地するパートナーは何だろうか?

▲「四強集結→最強直結パック」収録、《天幕船 ドンデンブタイ》
▲「覚醒編 第1弾」収録、《予言者ローラン》

 それは「G・ゼロ」などのコスト軽減を持ったクリーチャーだ。具体的には、《天幕船 ドンデンブタイ》《予言者ローラン》《暗黒鎧 ダースシスK》などがそれにあたる。

 だがこれらのパートナーでは水単や光単、闇単になってしまい、2~3人の対戦相手を倒しきらなければならないデュエパーティーにおいては、勝つのがかなり難しくなってしまう。

 やはり1ターン目に着地するパートナーに求められるのは、勝利までの道筋が明確であることだ。

 そう、すなわち。

▲新4弾「誕ジョー!マスタードラゴン!!〜正義ノ裁キ〜」収録、《ニクジール・ブッシャー》

 1ターン目に1マナクリーチャーを《ニクジール・ブッシャー》に変換すればいいのでは???🤔🤔🤔

 1ターン目にW・ブレイカーが出せるので、あとは獣のようなうなり声をあげて対戦相手のシールドをブレイクしまくればいい。そう、暴力こそが正義。これほど明快なパートナーは他にいるまい。

 また、デュエパーティーで《ニクジール・ブッシャー》をパートナーに選ぶメリットは他にもある。通常のデュエマでは1ターン目に召喚しようとすると「1ターン目のマナチャージ」「1コストクリーチャー」「手札」「《ニクジール・ブッシャー》自身」という4枚のリソース (+シールド1枚) を必要とするので、先手1ターン目に召喚した時点で手札が1枚になってしまう。

 しかしデュエパーティーならば初手が6枚と多い上に《ニクジール・ブッシャー》自身はパートナーゾーンから召喚できるので、1ターン目に出してもさらに後続のための手札を残しておくことが可能となるのだ。

 《ニクジール・ブッシャー》のメリットはまだある。どんなプレイヤーも大抵は多人数戦で2ターン目からシールドをW・ブレイクしてくる頭のおかしいプレイヤーがいるとは想像しないので、1対1交換をする真っ当な除去トリガーの採用枚数が少なくなりがちであり、どちらかといえば「しのいで1ターンでも多くターンを得る」系のトリガーが入りがちな点だ。そうなれば、IQゼロの両腕ぶんぶん丸が貫通する確率も高くなってくる。

▲転生編 第4弾「終末魔導大戦」収録、《デュアルショック・ドラゴン》
▲「マスター・ファイナル・メモリアル・パック」収録、《ジョリー・ザ・ジョニー Final》

 「1ターン目《ニクジール・ブッシャー》」の破壊力を高めるためにも、必要なのはとにかく早い段階でW・ブレイカー以上を並べまくることだ。そのために、《斬斬人形コダマンマ》系+《デュアルショック・ドラゴン》や、《ジョリー・ザ・ジョニー Final》などの早期に着地する大型クリーチャーはできる限り採用した方が良いだろう。

▲「ジョーカーズ・弾銃炸裂・スタートデッキ」収録、《シャダンQ》
▲「最強戦略!! ドラリンパック」収録、《ジョギラゴン&ジョニー 〜Jの旅路〜》

 パートナー特有のギミックとしては《シャダンQ》があり、初手に引いていれば《ニクジール・ブッシャー》で「G・ゼロ」の条件は勝手に満たせるので1ターン目に3打点を展開することができるし、さらに《ジョギラゴン&ジョニー 〜Jの旅路〜》も引いていると4打点までも伸ばせる。

 なお、《ジョギラゴン&ジョニー ~Jの旅路~》は《ニクジール・ブッシャー》からでも「革命チェンジ」できるが、手札に戻った《ニクジール・ブッシャー》は二度と出さないのでパートナーゾーンに戻さずそのまま次のターンにマナチャージされる切ない運命にある。とはいえ手札は回転できるしパワーも上がる上に気持ちばかりの呪文制限はかけられるので、やらないよりはやった方が良いだろう。

 というわけで、できあがったのがこちらのデッキだ!

 『パートナー:ニクジール・ブッシャー』

カード名
《凶戦士ブレイズ・クロー》
《ホップ・チュリス》
《グレイト”S-駆”》
《追撃のライゼン》
《喧嘩伯爵ボーグ》
《1月》
《オトドケ・チュリス》
《爆鏡 チッタ》
《アシガル変怪》
《螺神兵ボロック》
《ブンブン・チュリス》
《ブルース・ガー》
《ふくわラット》
《クミタテ・チュリス》
《斬斬人形コダマンマ》
《斬斬人形コダマンマGS》
《花美師ハナコ》
《カンゴク入道》
《爆襲 アイラ・ホップ》
《オンソク童子〈ターボ.鬼〉》
《カチコミ入道〈バトライ.鬼〉》
《覇王速 ド・レッド》
《カーメルイス》
《カダブランプー》
《新導バット》
《新爆竜 GENJI・XX》
《ダイナボルト〈ドギラ.Star〉》
《ハクメイ童子》
《超轟速 マッハ 55》
《超音速 レッドゾーン Neo》
《龍装者 バルチュリス》
《超音速 ターボ3》
《音速 ライドン》
《超音速 サイドラン》
《超轟速 レッド・エンド》
《超轟速 SA-W》
《超音速のジャッカルショット》
《デュアルショック・ドラゴン》
《轟く侵略 レッドゾーン》
《熱き侵略 レッドゾーンZ》
《覇王る侵略 ドレッドゾーン》
《覇帝なき侵略 レッドゾーンF》
《目玉坊ちゃんズ》
《下町のナポレたん》
《シャダンQ》
《SMAPON》
《”逆悪襲”ブランド》
《”轟轟轟”ブランド》
《我我我ガイアール・ブランド》
《ジョギラゴン&ジョニー 〜Jの旅路〜》
《ジョリー・ザ・ジョニー Final》
《暴龍警報》
《轟怒プレスユー》
《瞬閃と疾駆と双撃の決断》
《”閃忍勝”威斬斗》
《タイム・ストップン》
《ジバボン3兄弟》
《シブキ将鬼の巻》
《シュウマツ破鬼の封》

 

 ただし3コスト以下でスピードアタッカー持ちのコマンドが足りないために安定性にムラがあるのと、何より超頑張って2人倒せたとしても最後の1人を倒す力は大抵残っていないというテロデッキなので、4人ではなく3人でデュエパーティーを遊ぶ際などに持ち込むと、程よくスリリングなゲームが楽しめるかもしれない。

 あともし《流星のガイアッシュ・カイザー》をパートナーにしているやつがいたら「うおおおおおお前のニクジールがブッシャーしろ!!!!!」と顔面パンチしてリアルファイトで決着をつけるしかなくなるので、そのような事態を避けるためにもゲーム開始前にプレイレベルの擦り合わせを行っておくといいだろう (とはいえ私が作るデッキは、強さはともかくとしてコンセプトはどれも例外なく、先日公開されたガイドラインで言うところの「プレイレベル3」に該当するので、何をされたところで別に文句は言えないのだが)。

(補遺:以下は採用を検討したカード)
《夜のポンの助》
《はずれポンの助》
《モモダチ キャンベロ》
《こたつむり》
《赤い稲妻 テスタ・ロッサ》
《月砂 フロッガ-1》
《轟車 “G-突”》
《U・S・A・HOKKEEN》
《ネブダシ入道》
《霊峰 メテオザ-1》
《おしゃかなクン》
《ゼニガタ入道》
《”BC”ヒット》
《音速 メテオ08》
《ミサイル”J-飛”》
《パラソル・チュリス》
《トット・銃・ピッチ》
《爆音 MC ナレ太》
《ステップ・チュリス》
《ソッコウ童子》
《スリップ尖車 スピンクル》
《アニー・ルピア》
《Disライター》
《ボルシャック・フォース・ドラゴン》
《爆速 ダビッドアネキ》
《音速 ダビッドソン》
《勇騎 ギャラガ-2》
《轟速 S》
《単騎連射 マグナム》
《キズグイ変怪》
《撃速 ザ・グナム》
《爆炎シューター マッカラン》
《おむすびガトリン》
《サイコロ町の半兵衛》
《センメツ邪鬼〈ソルフェニ.鬼〉》
《考古学者 ヤマドキタケル》
《音速 ガトリング》
《要撃闘士スピニング・スピン》
《砕界の左手 スミス》
《”龍装”チュリス》
《ロビンソン・ジャングルーソ》
《龍爪者”SVN”ムソウ/二爪流トレーニング》
《ゴールド・キンタックス》
《ボルシャック・ヴァルケリー》
《超音速 ライディーン》
《シン・ガイギンガ》
《ボルシャック・ドギラゴン》
《ツルーマン将軍》
《”罰怒”ブランド》
《ドリル・スコール》
《二刀流トレーニング》
《二刀流Re:トレーニング》
《モモダチパワー!!!》
《ドドンガ轟キャノン》
《フレイムランス・トラップ》
《爆殺!! 覇悪怒楽苦》
《ストリエ雷鬼の巻》

パートナー:《兵繰凄の鎖 サイノ・ブサイ》


 デュエパーティーにおいて自然文明はおそらく最強の文明だ。《とこしえの超人》《マンハッタンの心絵》《ドルツヴァイ・アステリオ》《流星のガイアッシュ・カイザー》《龍装者 ジスタジオ》《キングダム・オウ禍武斗/轟破天九十九語》など、多人数戦であってもゲームが容易にぶち壊れうるほどのパワーカードが各種揃っているからだ。

 とはいえそれでも「自然+光」のデッキとなると、なかなか組もうと思えないのではないだろうか。マナを伸ばすのに長けた自然文明に対し、小型クリーチャーの展開力に長けた光文明をわざわざ合わせる意味は、取り立てて存在しないように思えるからだ。

 だが、実は「自然+光」のデッキは特定のコンセプトにおいては成立しうる。

 そのコンセプトとは……これだ。

▲十王篇 第4弾「百王×邪王 鬼レヴォリューション!!!」収録、《兵繰凄の鎖 サイノ・ブサイ》

 《兵繰凄の鎖 サイノ・ブサイ》の「アバレチェーン」で攻撃誘導クリーチャーを守ればいいのでは???🤔🤔🤔

 デュエパーティーでは対戦相手がアグロデッキとは限らないことから攻撃誘導はそれほど意味がないようにも思えるが、過程はどうあれなんだかんだクリーチャーによるダイレクトアタックを勝利条件にせざるをえないデッキも多いため、守りのコンセプトとしては実はかなり手堅い部類に入る。

 とはいえそれはパワーが大きかったり除去耐性があるクリーチャーが攻撃誘導能力を持っていた場合であって、小型クリーチャーが攻撃誘導能力を持っていたところで、誰かしらはそれより強いクリーチャーを出しているであろうから、通常は容易く対処されてしまう。

 しかしそこで「破壊されない」を付与できる《兵繰凄の鎖 サイノ・ブサイ》がパートナーとしていつでも出せるならば、小型の攻撃誘導クリーチャーでも十分な仕事を果たせるというわけだ。

▲王来篇 第2弾「禁時王の凶来」収録、《お口にチャックスパロウ》
▲十王篇 第4弾「百王×邪王 鬼レヴォリューション!!!」収録、《開運うれぴーマネッキー》

 「アバレ正義」でも紹介したように、小型でいいなら攻撃誘導クリーチャーはこれまでに何種類も存在するため、デュエパーティーの1枚制限を気にせずに何枚もデッキに搭載できる。問題はまさか使うと思わずに捨ててそうなカードランキングの万年上位勢ばかりのためにストレージから引っ張り出すのが大変なことくらいだ。

▲ ゴッド・オブ・アビス 第1弾 「伝説の邪神」収録、《ブルトゥーラ-D1》
▲新2弾「マジでB・A・Dなラビリンス!!」収録、《気高き魂 不動》

 とはいえただ「破壊されない」だけだとマナゾーン送り・シールド送りやバウンスなどで対処されてしまうので、「破壊されない」かつ「離れない」攻撃誘導クリーチャーを作ることが目標となる。

 《ブルトゥーラ-D1》《気高き魂 不動》を脇に添えてあげれば、対戦相手3人を永久に終わらないゲームに閉じ込めることができるはずだ。その代わり二度と誘われなくなる気もするが

▲「20周年超感謝メモリアルパック 裏の章 パラレル・マスターズ」収録、《完璧城 シルヴァー・グローリー》
▲「Wチームドッキングパック チーム銀河&チームボンバー」収録、《「勝利の栄光」》

 ただしこれだと相手にもパワーの大きな攻撃誘導クリーチャーが立ってしまった場合にこちら側にも突破する術がなくなってしまう。そこで最終的には《完璧城 シルヴァー・グローリー》《「勝利の栄光」》で「バトルに勝つ」効果をも持たせることで、卓の全員から絶縁を宣告される前には勝つことができるはずだ。

 というわけで、できあがったのはこちらのデッキだ!

 『パートナー:兵繰凄の鎖 サイノ・ブサイ』

カード名
《とこしえの超人》
《桜風妖精ステップル》
《極楽鳥》
《一撃奪取 アクロアイト》
《Re:奪取 アクロアイト》
《一撃奪取 ケラサス》
《Re:奪取 ケラサス》
《虹彩奪取 ケラサイト》
《天体妖精エスメル/「お茶はいかがですか?」》
《葉鳴妖精ハキリ》
《検問の守り 輝羅》
《レク・シディア》
《フルフワモケダケ》
《モナオミオ》
《開運うれぴーマネッキー》
《お口にチャックスパロウ》
《陽動の面 ヒッヒー》
《増刀の鎖 シノブ》
《キノコ将軍》
《呼織の鎖 マチョシビロ》
《聖武の鎖 レスラコーン》
《ブルトゥーラ-D1》
《五憐の精霊オソニス》
《チゼンテーナ-R10》
《いきのこりのキノコ》
《モースキモト》
《ベジタバッタ・パンツァー》
《レディゴ・カリゾミダーマ》
《BIRIBIRIII・ビリー》
《ドラン・ゴルギーニ》
《オヴ・シディア〈サザン.Star〉》
《タケノコ道中ヒアウィ号》
《未謎の鎖 ブリタネッコ》
《スターダム・オウ禍武斗》
《バングリッドX7》
《試練の大地ダン・ティラン》
《モモスター モンキッド》
《剛力羅王 ゴリオ・ブゴリ》
《「正義星帝」〈鬼羅.Star〉》
《雷鳴の守護者ミスト・リエス》
《緑知銀 サモハン》
《気高き魂 不動》
《無双の縛り 達閃/パシフィック・スパーク》
《百獣世界の探究者 はじめしゃちょー》
《ソウルフル・ズキンヘッド》
《明日の鎖 ハヤブサツイン》
《我怒の鎖 パンサーベア》
《「勝利の栄光」》
《キングダム・オウ禍武斗/轟破天九十九語》
《大審絆官 イマムーグ》
《フェアリー・ギフト》
《生命と大地と轟破の決断》
《ライオネルの天宝》
《ハイパーソニック・ゴールデンタイヤ》
《王家の秘宝》
《バイナラドアの心絵》
《マンハッタンの心絵》
《完璧城 シルヴァー・グローリー》
《無敵城 シルヴァー・グローリー》

 

 基本的には他の全員の勝利条件を妨害することがこちらの勝利条件になるので、パーティーに紛れ込んだ異常者のような振る舞いが求められるが、そもそも単独勝利条件が存在するゲームである以上友好にも限度があるわけで、空気の読めないプレイになろうと気にする必要はない。背中を丸めるな。前のめりに尖っていけ。 (※ただし「プレイレベル3」に限る)

(補遺:以下は採用を検討したカード)
《飛飛-ドロン》
《鳴動するギガ・ホーン》
《革命目 ギョギョウ》
《カンゼン邪器〈不明.鬼〉》
《ドルツヴァイ・アステリオ》
《オラマッハ・ザ・ジョニー》
《龍装者 ジスタジオ》
《ジャスト・ラビリンス》
《推進型無重力ジャイロボール》
《ジョーカーズの心絵》
《革命のD ビッグバン・フェスライブ》

パートナー:《星龍パーフェクト・アース》


 デュエパーティーのデッキを作るとなれば、誰しもが求めるのはやはり3人をまとめて倒す方法だろう。

 だが「同名カードの使用は1ターン1回まで」の制限があるデュエパーティーにおいては、ループコンボは組めない。それがゆえに《大爆龍 ダイナボルト》や《未来王龍 モモキングJO》などの無限攻撃系のパートナーが人気になるわけだが、前回《蒼狼の王妃 イザナミテラス》のデッキで示したように、「相手を行動不能に追い込む」というベクトルにおいてはコンボデッキを作ることも全く不可能ではない。

 とはいえパートナーが《蒼狼の王妃 イザナミテラス》ではやりたいことが透けすぎて3人全員から狙われやすい。つまりパートナーを他コンセプトに擬態しつつこっそり準備を進めて一気に3人全員を倒せれば理想的ということだ。

 では「パートナーを使わず」「少ない準備で」3人全員を倒せそうなカードといえば何があるだろうか?

▲「マスターズ・クロニクル・パック 英雄決闘譚」収録、《オールデリート》
▲双極篇 第1弾「轟快!! ジョラゴンGo Fight!!」収録、《キングダム・オウ禍武斗/轟破天九十九語》

 そう、《オールデリート》《キングダム・オウ禍武斗/轟破天九十九語》だ。

 これらの呪文はほとんど下準備を必要とせず (※《オールデリート》の場合は「スター進化」などの耐性があるクリーチャーを事前に用意する必要はあるが)、ただ唱えられるだけのマナがあれば1枚で3人全員を行動不能に追い込むことができる。

 しかし、《ドルツヴァイ・アステリオ》を引けているならばいざ知らず、デュエパーティーにおいて11マナや10マナというのは既に《古代楽園モアイランド》などによって呪文が封じられていてもおかしくないマナ域だ。

 つまり必要なのは、高速で《オールデリート》や《キングダム・オウ禍武斗/轟破天九十九語》を詠唱できる手段

 だがこれほど重いコストの呪文がそう簡単に踏み倒せるはずも……。

 あった。

▲「龍の祭典!ドラゴン魂フェス!!」収録、《甲型龍帝式 キリコ3》

 《甲型龍帝式 キリコ3》で踏み倒せばいいのでは???🤔🤔🤔

 《甲型龍帝式 キリコ3》はデッキ内に呪文を最低限しか入れなければ確実に狙った呪文を唱えられる。これならみんながウキウキでパーティーを楽しもうとしているところにいきなり冷や水をぶちかけてヒエッヒエの空気にさせることが可能というわけだ。

▲神化編 第2弾「太陽の龍王」収録、《母なる星域》
▲王来MAX 最終弾「切札! マスターCRYMAX!!」収録、《CRYMAX ジャオウガ》

 《甲型龍帝式 キリコ3》は進化元さえ用意すれば《母なる星域》《幻緑の双月/母なる星域》でマナから呼び出せる。ただこれだと《甲型龍帝式 キリコ3》のハズレになってしまうが、《CRYMAX ジャオウガ》などの鬼S-MAX進化クリーチャーをデッキに入れておけば、《オールデリート》+《母なる星域》+αというようなめくれになっても鬼S-MAXの効果で耐えて無防備な対戦相手を順々に倒しにいくことができる。

▲極神編 第4弾「完全極神」収録、《星龍パーフェクト・アース》

 この時点で自然+闇+水は確定だが、パートナーは特に使い道がないために擬態も兼ねて《星龍パーフェクト・アース》が最適だろう。困ったときには受けに使えるというだけでなく、地味に《甲型龍帝式 キリコ3》の進化元になれる点でも有用だ。

 というわけで、できあがったのがこちらのデッキだ!

 『パートナー:星龍パーフェクト・アース』

カード名
《とこしえの超人》
《ダンディ・ナスオ》
《霞み妖精ジャスミン》
《悪魔妖精ベラドンナ》
《電脳鎧冑アナリス》
《爆砕面 ジョニーウォーカー》
《そのウサギ、クセ者につき》
《大冒犬ヤッタルワン》
《大冒犬ヤッタルワンGS》
《幻緑の双月》
《幻緑の双月/母なる星域》
《シビレアシダケ》
《再生妖精スズラン》
《月光電人オボロカゲロウ》
《天災 デドダム》
《Disノメノン》
《クラゲン》
《蒼狼の大王 イザナギテラス》
《緑銅の鎧》
《モモスター モンキッド》
《バングリッドX7》
《スターダム・オウ禍武斗》
《ウマキン☆プロジェクト》
《妖精 アジサイ-2》
《龍素記号 Xf クローチェ・フオーコ》
《EVE-鬼MAX》
《鳴動するギガ・ホーン》
《封魔デミゴルン》
《切札勝太&カツキング ー熱血の物語ー》
《龍罠 エスカルデン/マクスカルゴ・トラップ》
《泡の魔神・アワンデス》
《飛散する斧 プロメテウス》
《爆神兵ツヴァイラッド》
《ドルツヴァイ・アステリオ》
《シンカイサーチャー》
《マニフェスト〈リーフ.Star〉》
《Code:-MAX》
《蒼狼の王妃 イザナミテラス》
《仙祖電融 テラスネスク》
《流星のガイアッシュ・カイザー》
《CRYMAX ジャオウガ》
《リュウセイ・天下五剣・カイザー》
《伝説のレジェンド ドギラゴン》
《甲型龍帝式 キリコ3》
《クイーン・アマテラス》
《キングダム・オウ禍武斗/轟破天九十九語》
《母なる星域》
《オールデリート》
《ジャスミンの地版》
《首領のギフト》
《ボル武者の炎霊》
《ライオネルの天宝》
《コーライルの海幻》
《マンハッタンの心絵》
《新世界王の闘気》
《新世界王の思想》
《新世界王の権威》
《新世界王の破壊》
《新世界王の創造》

 

 《甲型龍帝式 キリコ3》のせいで呪文が入れられない制約が厳しく、5文明デッキなのにゴミみたいなブーストカードを採用しているクソ怪しいデッキなのでどの道狙われそうではあるが、悪いスライムではないことをアピールするなどしてどうにか口八丁で切り抜けていただきたい。

 なお、《甲型龍帝式 キリコ3》を出す前にデッキ内をサーチカードなどで把握しつつ不要な呪文をあらかじめサーチしておいてめくれる呪文3枚を固定するのがスマートな勝ち筋ではあるが、いざとなったら何がめくれるかわからない《甲型龍帝式 キリコ3》を出して全員シールドがある状態で《キングダム・オウ禍武斗/轟破天九十九語》がめくれて別に自分も勝たないという荒らし行為でパーティーを破壊するのも辞さない覚悟でいた方が良い (そして出禁)。

(補遺:以下は採用を検討したカード)
《ベイB セガーレ》
《極楽鳥》
《桜風妖精ステップル》
《珊瑚妖精キユリ》
《一族 ダママ》
《暴芋の鋼体》
《倍返し アザミ》
《眼鏡妖精コモリ》
《召集するタートル・ホーン》
《斬隠テンサイ・ジャニット》
《誕生の祈》
《ネイチャー・グレンニャー》
《怒流牙 佐助の超人》
《電脳決壊の魔女 アリス》
《進化の化身》
《天星の玉 ラ・クルスタ》
《緑知銀 イーアル》
《マッスル・ポテト》
《グレイト・カクタス》
《終断X ベガスランチャー》
《強奪者 テラフォーム》
《ベニジシ・スパイダー》
《裏鍛の鎖 ポコアイアイ》
《遊戯の超人》
《バロン・ゴーヤマ》
《トップ・オブ・ロマネスク》
《聖域の守護者フォボス・エレインγ》
《真理の伝道師レイーラ》
《斬隠オロチ》
《奇兵の超人》
《森の飛忍モモンガジロウ》
《威牙の幻ハンゾウ》
《ソウルフル・ズキンヘッド》
《ソーシャル・マニフェストⅡ世》
《龍風混成 ザーディクリカ》
《メテヲシャワァ・ヲヲロラシアタァ》
《オラマッハ・ザ・ジョニー》
《バイナラドンデン》
《ボルメテウス・蒼炎・ドラゴン》
《轟火シシガミグレンオー》
《蒼龍の大地》
《NEXの手甲》
《粋歌のギフト》
《チェンジの海幻》
《バイケンの海幻》
《剣の地版》


 例によって誰もやる相手がいないのにデュエパーティーのデッキをひたすら一人回ししている異常研究者による5万%脳内だけのエアプ記事なので、デュエパーティーの実態にそぐわない部分があるかもしれないが、そのあたりは読者諸賢が実地でプレイしながら適宜調整していって欲しい。

 一つ覚えておいて欲しいのは、カードは金で買えても友達は金で買えないのである。

 ではまた次回!


ライター:まつがん                      
 
フリーライター。クソデッキビルダー。        
 
論理的な発想でカード同士にシナジーを見出すのだが、途中で飛躍して明後日の方向に行くことを得意とする。  
 
オリジナルデッキでメタゲームに風穴を開けるべく日夜チャレンジを続けている(が、上記のような理由で大体失敗する)。

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