トッププレイヤー イカすガチ対談マッチ!!
【あとばる×れんぞーん 第1回】
今年、DETONATORに加入した、れんぞーん選手が対談に登場!
れんぞーん選手といえば、フェスで何度も上位に入っているナワバリバトルの猛者としても有名。今回はそんなれんぞーん選手に『3』で勝つための極意や、12月のアップデートで追加された新ブキ&ステージの印象などをたっぷりと聞いていくぞ!
あとばる
驚異的なエイム力を持つカリスマプレーヤー。「第2回スプラトゥーン甲子園」では、不利な状況から相手を次々と倒す神がかり的なプレーを連発し、優勝に大きく貢献。H3リールガンの名手としても知られ、彼の影響でH3リールガンを使い始めたプレーヤーも多いとか。おもな実績は「第2回スプラトゥーン甲子園」優勝、「第4回スプラトゥ-ン甲子園オンライン代表決定トーナメント」優勝など。チーム・よしもとゲーミング カラマリ所属。
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OPENREC.tv:https://www.openrec.tv/user/atobaru_ikaれんぞーん
ナワバリバトルで開催されるフェスで幾度となく上位に入るなど、『スプラトゥーン』でも名の知れた超実力者。あらゆるブキを使いこなすとともに、常に安定感抜群の立ち回りを見せるそのプレイは多くのプレイヤーにとって参考になる。大会の実績も豊富で、GGBoyZのサポートメンバーとして出場した「第5回スプラトゥーン甲子園2020」では見事に「関東地区大会DAY1」優勝という結果を残している。『3』では新たにDETONATORに所属。今後のさらなる活躍が非常に楽しみなプレイヤーのひとりだ。
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あとばる選手から見たDETONATORの強みは?
――れんぞーん選手は今年、プロゲーミングチームのDETONATORに所属されましたが、どういった経緯で加入することになったのですか?
れんぞーん:もともとは、リーダーをしているなまやけがチームを作りたいということで、僕を始めとするメンバーに声をかけたのがきっかけですね。
それで、なまやけとゆゆしさんとメンタリティしのはらさんと僕の4人でチームを組んで甲子園を目指そうとなったんですけど、せっかくならプロでやりたいよねということになって、なまやけがDETONATORさんに「所属させてもらえませんか」とお願いして加入させてもらったという形です
――自分たちからお願いして所属したんですね。それはプロの方がやりやすいというか、いろいろサポートしてもらえるといったメリット面も考えての判断?
れんぞーん:そうですね。サポートが受けられるってのもあるんですけど、けっこう自分の中でプロというのがひとつの目標でもあったので、メンバー全員で入れるなら全力でやりたいなと思って決めました。あと、界隈的にもプロが多い方が、よりシーンが活気づいて『3』が盛り上がるんじゃないかなというのもありました。
――もともとプロになってみたいという思いはあったんですね。
れんぞーん:そうですね。僕自身、『2』のときにGGBoyZ(※)のサポートメンバーをやらせていただいていて、完全にプロという立場ではなかったんですけど、そのときにプロの応援され方というか、盛り上がり方みたいなものを間近で感じて、すごくいいなと思っていたので。
※『2』のときに『スプラトゥーン甲子園』を2連覇し、「絶対王者」との異名をとった強豪チーム。
――実際、プロになられたわけですけど心境的な変化などはありますか?
れんぞーん:前よりは、「勝たないといけない」「勝ちたい」という気持ちは大きくなりましたね。前はけっこう自由にやっていたんですけど、プロになると名前を背負っているというのもありますし、とにかく結果を残したいという気持ちは大きくなりました。
――けっこうプレッシャーに感じたりはしないですか?
れんぞーん:プレッシャーはありますね。まだ公式大会である甲子園が始まっていないので、いまはそこまで重く考えなくてもいいんですけど、非公式でも大会に出ている以上は優勝という結果を出していきたいなというのはあります。
――あとばる選手とれんぞーん選手は以前も一度対談してもらった(https://corocoro-news.jp/special/101457/)んですけど、改めてあとばる選手から見てれんぞーん選手はどういったタイプのプレイヤーですか?
あとばる:『2』でGGBoyZに入ったときもそうですし、いまDETONATORでプレイしているときもそうだと思うんですけど、チームのために自分の色を変えられる選手だなというのは感じますね。DETONATORに加入する前はL3リールガンとかを持っていたと思うんですけど、加入してからはシャープマーカーとスクリュースロッシャーに持ち替えてチームのための動きをしていますし。
あとばる:あと、DETONATORってちゃんと意見を出して、こういうふうにやろうと言えるメンバーが揃っているんですよね。こういうチームと対抗戦をすると、最初の方はこちらが勝てていても、後半になると相手がチーム全体でしっかり対応してきて、だんだんこちらが勝てなくなってくることが多くて。
そういう対応力の面でも臨機応変に動きを変えられるのは、『スプラトゥーン』というゲームにおいてはすごく強みだなとは思います。れんぞーんくん個人にしても、そういう対応力の高さがフェスとかで上位に入れる強さにつながっているのかなと個人的には思っているんですけど。
れんぞーん:ありがとうございます。実際、いままでは前めの立ち回りをしていたところがあったんですけど、最近になって塗りから周りを見てカバー位置の立ち回りになったりとか、相手チームの編成やステージに応じて対応を変えていったりというのは一番意識している部分ではあります。
――ブキもいろいろ持ち替えている感じですか?
れんぞーん:いまはシャープマーカーが強い環境なので、基本はシャープマーカーを使っています。それ以外のブキだと、たまにスクリュースロッシャーを持つくらいですかね。
――12月にアップデートがありましたけど、いまもシュープマーカーはかなり強い?
れんぞーん:強いですね。塗りもできて、スペシャルのカニタンクも変わらず強力ですし。ただ、カニタンクっていま流行っていて強いんですけど、カニタンク自体は攻められるともろくて、前を張ってくれている味方がいないとそこまで強いスペシャルじゃないんですよ。
前押しとか打開で使えるけど、単独で雑に吐いても相手に横を突かれたらすぐやられてしまうスペシャルなので。吐き位置によって強さがかなり変わるスペシャルだなと思いますね。
――そうなると、どういう人が集まるかわからないXマッチとかだと、むしろスクリュースロッシャーの方が使いやすい?
れんぞーん:でも、Xマッチも上の方になってくるとみんな強くて、カニタンクがいると、相手も味方もそれを前提とした立ち回りをしてくるんですよ。そうなってくると、結局カニタンクが無難にいて欲しいスペシャルになるのかなって感じですね。
――Xマッチも上位帯だとそれだけレベルが高いんですね。あと、DETONATORというチームを見たときに、れんぞーん選手自身はどういう特徴を持ったチームだと考えていますか?
れんぞーん:一番は、編成的にもいま全然いないラピッドブラスターを採用している点ですね。
大体、最近の傾向だとシャープマーカー2枚にスクリュースロッシャー、あとはなにかしらの後衛ブキという編成が多いんですけど、僕らは基本的にラピッドブラスターを入れているので、編成的にかなり前のめりになっていて、押すときはかなり押せて、引いているときはシャープマーカー2枚で塗って、カニタンクで圧をかけてからスクリュースロッシャーとラピッドブラスターの2人でラインを上げてみたいな。
ブキの編成的に全員の射程が近くてラインが揃っているので、お互いのカバーが速い編成になっているのが特徴かなと思っています。
――確かにブラスターがほぼ固定で1枚入ってくるのは他のチームにはあまりみられない特徴ですよね。あとばる選手は DETONATORはどういった強みを持つチームだと見ていますか?
あとばる:シューターを持てるフロント陣が基本的にれんぞーんくんとなまやけくんになると思うんですけど、ふたりともいろんなブキをマルチに持てるので、どんな環境にも適応できて、スロッシャーもトップレベルの実力を持つメンタリティしのはらくんがいてというので、全体のバランスがすごくいいですよね。
ブキのバランスもそうですし、プレイヤー同士の相性というか、僕がなんとなくで把握しているプレイヤー個人の相性もけっこういいんじゃないかなというのは感じていて。最近できたプロチームの中だと、団結力というところも含めて、個人的に一番綺麗にまとまっているチームなんじゃないかなと勝手に思っていますね。
――あとばる選手は最初からDETONATORへの評価が高かったですよね。
れんぞーん:そうなんですか?
あとばる:すごく僕、評価が高いんですよね。メンバーを見ただけで、「うわあ、強い」となる。強いメンバーを集めたけど、プレイスタイルとかの面で「ちょっとどうなんだろうな」と思うチームって即席とかでよくできるんですけど、DETONATORはそういう不安点のないメンバーが集まっているので、安心して見ていられるというんですか。メンタル的な意味でも安定感がありそうで、かなり強いなんじゃないかなとは感じます。
――実際、れんぞーん選手はDETONATORでプレイされていて、メンタル的な部分でみんなけっこう強いなと感じたりはします?
れんぞーん:僕ら、けっこういろんな大会に出ているんですけど、負けたあととかだと本当に空気がどんよりしちゃって。次の大会に向けてのモチベーションも下がっちゃうみたいなことがあったんです。
でも、結局自分たちがプロでやっていく上で、負ける度にこんなに落ち込んでいてもしょうがないから、変に負けを引きずるんじゃなくて、「次の大会は絶対勝とう」という気持ちでやっていこうという話をして。
それもあってか、最近はひとりが落ち込んだら誰かが慰めるという関係が自然とできていて、これはチームとしてやっていく上で必要なことなんじゃないかなってのは思いましたね。
――環境によっては、どうしても自分たちの編成だときついこともありますもんね。
れんぞーん:いま、ラピッドブラスターがまだ環境にそこまで強くなくて、ゆゆしさんが「自分がラピッドブラスターを使っているせいで」みたいなことをよく言うんですけど、全然そんなことはないし、誰もそうは思っていないので。環境的に誰かがキツイ状態になったときに、全員でそこを支えていくのがチームとして一番大事になっていくのかなとは思っていますね。
――そう聞くとチームとしてはかなり信頼関係ができている感じがします。
れんぞーん:そうですね。いまちょうど、チームとしてまとまってきている最中だと思っています。
――チームとして勝てないときになにが問題なのかとか、みんなで意見し合うのは大事な部分ですよね。あとばる選手はずっと固定チームやられていてそのあたりはどうですか?
あとばる:やっぱり、勝てなくなるとみんないろいろ考えて喋らなくなってくるんですよね。そうするとなにを思っているのかもわからなくなるし、どうして欲しいのかも伝わらなくなってくるので、僕は負け込んだら「とにかくしゃべれ、声を出せ」って言うんです。
ただ、なにが原因かの探求する上で、言い方にもよると思うんですけど、結局はプレイの指摘になっちゃうことが多くて。そうなると言う側も気を遣っちゃうし、でも気を遣っていると確信が突けないしみたいなところにジレンマがあって。結局はそこのすり合わせなのかなと思います。話し合いをしなくても自然に軌道修正できるのはそうそうないと思いますね。
ちょっと歯車が狂っちゃっているだったら、プレイを重ねることで自然とうまくいくこともあるんでしょうけど、負けが込んでいるとそもそもパーツが違うみたいなこともあるので、ときには思い切って編成を変えようかといった話をすることも大事になってくるとは思いますね。
――最近、試合のあとにメンバーで行うミーティングも配信してくれる方が多いですけど、その辺りの試行錯誤も含めて見ている側としてはすごく面白い部分ではあります。
あとばる:過程を楽しんでくれると言うか、そこから応援してくれる人はそういうのも面白いと思うんですけど、やっぱり大会の結果がすべてみたいなところもあるので。過程を楽しんでもらえても結果が出せなかったらちょっともどかしいなってのは僕個人にはありますね。楽しんでくれるのは非常に嬉しいんですけどね。
れんぞーん:自分たちもチームとしての話し合いの部分でいったらかなりやってはいる方だとは思っているので、あとは大会で普段通りの動きができるかですね。自分も含めなんですけど、大会だとちょっと動きが固くなっている感じがあるので、練習通りの動きをどう大会で出していくかってのはチームとしての今後の課題のひとつではあります。
・DETONATORはブラスター入りの編成が特徴的なチーム!
・カニタンクは雑に吐いても強みを発揮できない!
次回もれんぞーん選手との対談をお届け! お楽しみに!!