長かった……!
振り返ってみると、俺がルナステラ島で初めてフータに会ったのは、いまから2年半も昔の2020年3月21日のことだった。
そのときはまだ、博物館は粗末な仮設テントでさ……。
中もまったく整理されておらず、作業用具やよくわからない器具が散乱していたっけ。
それでも、俺の献身的な活動により、2日後の2020年3月23日には立派な石造りの博物館が完成!!
島の開拓メンバーである俺、たぬきち、ヒノコ、アーサー、フータというたった5名で、ささやかな落成式をやったんだよなぁ……!!
そして1ヵ月後の2020年4月26日には、美術品の展示室が完成!
晴れて絵画や彫刻といった芸術作品を寄贈できるようになり、ルナステラ島博物館は発展の一途を辿ることになるのである。
しかし……w
これをお読みの方には釈迦に説法だけど、バイヤーのつねきちが売りつけてくる美術品は、非常に高確率でニセモノが混じっていた。この、“ニセモノをつかまされるかも”という心理的状況がめちゃくちゃストレスだったため、俺はじつに丸1年以上も美術品の収集に関して、
「断固拒否ッ!!!」
という姿勢を貫くことになる。なので、美術館がオープンしてから1年が経過した2021年4月14日の段階でも、
ガラ~~~~ん……ww
ガラガラ~~~~ん……www
その中は空っぽ(苦笑)。だだっ広い空間が広がるだけの、じつにムナしい箱ものの状態が長く続いてしまったのだ。
そんな俺が重い腰を上げ、ようやく美術品の収集に動き出したのがその直後。当時の心境を連載394回目の記事で、俺はつぎのように綴っていた。
◆◆◆
これ、家賃だけは毎月かかっているだろうから、ランニングコストはたいへんなことに……(((( ;゚Д゚))) 見せるものがないから、誰も来ないってのに……。
この状況、じつは角満事務所と非常に似通っていてね。
我が社も都内に事務所を構えているんだけど、1年前から続くコロナ禍によって9割以上が在宅勤務になっている。よって、事務所に行くのは月に2、3日しかないんだけど、家賃だけは毎月満額払わないといけないという……。引き払うにしても荷物はたくさんあるし、やっぱり仕事場はキチンとキープしておきたいしで、そのせめぎ合いがたいへんなのよホント……と、俺は何をリアルなことを書いているのでしょうかw
まあ、そのような現実世界の事情もあったため、俺は美術館のガラガラ具合に心を痛めたわけよ。
「俺が悪かった!!>< ショバ代を無駄にさせていて申し訳ない!!>< 今日から心を入れ替えて、しっかりと美術品の収集をするからね!!!><」
◆◆◆
要するに……損得勘定をムキ出しにして、
「集めにゃ損ッ!!! 家賃の損ッ!!!><」
ってことで集め始めたんだよな^^; 我ながらじつにあさましいというか、欲の皮が突っ張っていてお恥ずかしい限りである。
あれから、1年5ヵ月――。
つねきちが北の浜に来るたびに未所有の美術品を購入し、
さらにパニーの島にあるつねきち商店の路面店にも毎日のように顔を出して、ニセモノだとわかっていてもラインナップを回すために躊躇なく購入することをくり返していた。
その甲斐あってついに、
今年の7月29日に“かちのあるめいが”を寄贈することができ、我が島の美術館は……!!!
リーチ!!!! 美術品コンプリートまで、あと絵画がたったの1枚になったよ!!!><
じつは、これの意味するところはもっと大きくてだな。
俺はすでに、化石、虫、魚、海産物もすべて寄贈済みなので、他の展示場はとっくの昔に完成している。つまり、ラスト1枚の絵画とは……!!
ルナステラ島博物館そのもののにとっての、最後のピースってことだッ!!!!
上記のリンク先の記事を書いたとき、俺はニタニタと笑いながらつぎのように思ったことをよく覚えている。
「これ……次回つねきちがやってきたときがXデーだろ……ww おそらくシステム的に空気を読んで、最後の1枚はすんなりと出てくるはず……!w どぅふwww どぅふふふふふwww」
と、ところが……((゚Д゚;))
つねきちがつぎに来島したのは8月10日だったんだけど、そのときの商品ラインナップは……!
む……? なんか……すべて見たことがある気がしないでもないけど、この“ひかりのめいが”ってのがラス1の絵画かな!!?
やっぱ思いっきり寄贈済みやん!!! 今回の売り物、すべてハズレじゃねえか!!!
続く、8月24日も……。
ハズレ~~~ん……w
8月31日……。
ハズレレレ~~~ん……ww
その間、路面店のほうも、
いくら商品を購入して別のものを出してもらっても、すべて寄贈済み(もしくはニセモノ)のものばかりであった。
「え……。こ、これ、ホントに最後の1枚って手に入れることができるのか??」
そんな疑問がチラ付き始めた、9月26日のこと……!
北の浜につねきちの船が来ているとの一報を受け、ダメもとで駆け付けると……!
「あッッッ!!!!!!」
つねきちの背後に……明らかに見たことのない絵画が!!!
続く!
1年前の今日は?
せっかく丸1年、1日たりとも欠かさずにプレイしているので新企画“1年前の今日は?”と題して、“昨年の今日のスクショ”を1枚掲載していこうと思います!
ちょうど1年前、2021年9月29日の様子は↓こちらです。
9月29日は、ジュンの誕生日!
大塚 角満
1971年9月17日生まれ。元週刊ファミ通副編集長、ファミ通コンテンツ企画編集部編集長。在職中からゲームエッセイを精力的に執筆する“サラリーマン作家”として活動し、2017年に独立。現在、ファミ通Appにて“大塚角満の熱血パズドラ部!”、ゲームエッセイブログ“角満GAMES”など複数の連載をこなしつつ、ゲームのシナリオや世界観設定も担当している。著書に『逆鱗日和』シリーズ、『熱血パズドラ部』シリーズ、『折れてたまるか!』シリーズなど多数。株式会社アクアミュール代表。
『あつまれ どうぶつの森』公式サイト:
https://www.nintendo.co.jp/switch/acbaa/index.html
※ゲーム画面はNintendo Swicthソフト『あつまれ どうぶつの森』のものです。
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