トッププレイヤー イカすガチ対談マッチ!!
【あとばる×ダイナモン 第1回】
ファン待望の『スプラトゥーン3』リリースまであとわずか!
ということで今回は、甲子園やNPBといった数々の公式大会であとばる選手と激闘を繰り広げたGGBoyZのダイナモン選手をお招き。『2』の発売当初からよきライバルとして、大会シーンを盛り上げてきたふたりに『スプラトゥーン2』の思い出をいろいろと振り返ってもらったぞ。
8月10日に公開された『スプラトゥーン3』の最新映像は上記の動画から視聴できるぞ!
あとばる
驚異的なエイム力を持つカリスマプレーヤー。「第2回スプラトゥーン甲子園」では、不利な状況から相手を次々と倒す神がかり的なプレーを連発し、優勝に大きく貢献。H3リールガンの名手としても知られ、彼の影響でH3リールガンを使い始めたプレーヤーも多いとか。おもな実績は「第2回スプラトゥーン甲子園」優勝、「第4回スプラトゥ-ン甲子園オンライン代表決定トーナメント」優勝など。チーム・よしもとゲーミング カラマリ所属。
Twitter:https://twitter.com/Atobaru_ika
YouTube:https://www.youtube.com/channel/UChczP5QLI27iCB-pEfz2eYA
OPENREC.tv:https://www.openrec.tv/user/atobaru_ikaダイナモン
スプラトゥーン界でも抜群の人気と知名度を持つカリスマプレイヤー。第1回・第3回・第4回と「スプラトゥーン甲子園」で3度優勝した経験を持ち、所属するチームGGBoyZは「キング・オブ・スプラトゥーン」の異名をとる。また、2018年と2019年の世界大会「Splatoon 2 World Championship」も連覇するなど、世界的にも知られた超一流の実力者だ。
twitter:https://twitter.com/str_dynamo
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『3』ではゲーム性がどう変化する!?
――『スプラトゥーン3』もいよいよリリース直前ということで、今回はおふたりに『スプラトゥーン2』の思い出などを語ってもらおうと思ってまして、まず一番最初に『2』に触れたのって2017年のE3で開催された世界大会だと思うんですけど。
ダイナモン:そうそう。ちょうど、あとばるとだもんね。ゆっきーの代理で僕がチームに参加することになって、あのときもマルチミサイルが強かったよね。
あとばる:そうだね。
ダイナモン:だから『2』はマルチミサイルで始まって、マルチミサイルで終わったなって感じがある(笑)。
あとばる:この世界大会は『2』の正式リリース前ではあったけど、そう考えると綺麗に最初と最後がマルチミサイルという。
――最初期の環境に戻ったみたいな。
ダイナモン:ただ、正式リリースしたときは、世界大会のときと比べるとけっこうマルチミサイルも弱体化されてたよね。
あとばる:そうだね。すごく弱くなってた。ただ、そこからどんどん強化が入って、なんと『3』でも続投という。
ダイナモン:まさかだったよね。ただ、ゲーム性がけっこう変わるのであれば、いまの『2』環境ほどは刺さらないのかなという感じもするんだよね。いまって塗りが強いブキがマルチミサイルを持っていると、ずっと後ろで塗っているだけで試合に影響を出せちゃうから。
あとばる:塗り自体の強さが、マルチミサイルというスペシャルにダイレクトに派生するのがマジで強い。
ダイナモン:マルチミサイルは発動モーションを短くしたのが強い要因だと思うんだよね。もうちょっと長かったらいいんだけど、パッと撃ってまたすぐに溜め直せるちゃうからそれが強い。
あとばる:スペシャルを使っている間の、スペシャルが溜まらない時間が短いから、すぐに2発目も溜まって撃てちゃうというね。
――確かに『2』の最初の頃って、マルチミサイルは一旦下がってから撃つみたいな感じでしたもんね。
ダイナモン:マルチミイサイルを吐いた瞬間に隣に敵がいたらどうしようもなかったですからね。撃つまでの時間も長いし、イカ移動もできなかったから。なので、『3』のマルチミサイルがどんな仕様なのかなというのはすごく気になりますね。あと、PVで見た感じ『3』のナイスダマも『2』と比べて、塗りが出ていないんじゃないかみたいな話もあるし。
あとばる:足元の塗りが発生していなかったりね。
ダイナモン:どうバランスを取るのかなという。でもやっぱり『3』のスペシャルを見たいよね。
あとばる:まずはね。
――「エナジースタンド」とか気になりますよね。
あとばる:今日、情報が出ていましたね。効果時間中に倒されたときの復活が速くて、自販機自体も盾として使ってみよう、みたいな。
ダイナモン:あれ、どうなんだろうね。よくあるシールドボムの判定を消しておいてほしいけどね。盾として使えるのはいいけど、ボムをぶつけたら爆風で周囲にダメージ与えるとかだと、さすがに味方を集めるスペシャルなのに危なすぎるという。
あとばる:確かにそこは怖い要素だね。
ダイナモン:あと、使いどころも難しそうだよね。やられる前提の効果を付与されても、結局やられた時点で展開が終わっていそうな感じがして。
あとばる:打開というよりは攻めの始動で使って、攻めをミスっても復帰は速いからもう1回攻められるみたいな感じのかな。
ダイナモン:そうだねえ。あと、イカロールもダメージ軽減の度合いによって全然変わってくるよね。
あとばる:軽減できるとは言っていたけど、チャージャーの一発とかを防げないくらいでいてほしいけどね。
ダイナモン:でも、インクアーマーと同じくらいはダメージを受け止めてくれないと、あまり使いどころがないのかなという気もするんだよね。
あとばる:難しいよね。強すぎてもあれだし、弱すぎてもあれだしという。
ダイナモン:不安点としてはダイナモローラーとか、見てからタイミング良くイカロールされたら一生倒せないんじゃないかというのがあって(笑)。
あとばる:振りの重いブキは確かにね。
ダイナモン:ダイナモで振りかぶりました、イカロールで耐えられました、こっち負け、みたいな。
――そうなるとかなりキツイですね。
ダイナモン:そうなんですよ。このイカロールも含めて、全体的な印象として『3』はかなりキャラコンの方向に振っているのかなという感じがあって。
あとばる:それは感じる。
ダイナモン:だから楽しそうな感じはするんだよね。『2』は一部のブキしか、ガチマ無双みたいなのはやりづらかったけど、『3』はひとりでなんとかできるゲーム性なのかなという。
あとばる:個人の技量次第でいくらでも化けられそうな仕様になっているのかなと。
ダイナモン:そう。ステージも全体的に広そうだし、いま見えてる範囲だと構造自体もかなりよさげに感じる。
あとばる:『1』に沿ってきたかなというような、いい意味で原点回帰しているような印象があるね。
ダイナモン:あと、ホコにカンモンがついていたりとかもすごくいいと思うし。
――ホコはガラッと変わりそうですよね。
あとばる:ホコって1回オールダウンを取られたらカウント20~30まで一気に持っていかれちゃうみたいな感じだったのが、カンモンができたことでそれがちょっと防がれるのかなと。
ダイナモン:初動のホコ割りで味方3人が吹っ飛んで、試合が一気に終わるみたいなね。
――そういう対策もあっての仕様変更なんですかね。
あとばる:たぶんそうだと思います。2、3回チャンスが生まれるというのと、ホコスティールとか一定の個人に責任の重きを置くようなプレイングが軽減されるというのもあるのかなとは。
ダイナモン:そういう意味では『3』では、『2』にあった理不尽な要素はなるべく減らしてきているのかなという印象がありますね。
――あと、『3』では10月にスタートダッシュ杯という公式大会も開催されます。
ダイナモン:楽しみですね。僕らはいまのところ出場権は取れてないですけど、一般枠で応募してなんとか通ってくれればなと思っていて。カラマリもGGBoyZも『2』のメンツのままでそこは応募するので、どっちかは見たいですね。
あとばる:僕も最近、神社にお参りに行きました。「なんとか通ってくれー」と思って(笑)。
ダイナモン:やっぱり関係が長いので、どっちかが出て、せめて応援はしたいですね。
――『3』での初の公式大会で、本当にまっさらな状態でのスタートですもんね。『2』で実績のあるチームが必ずしも強いとも限らないですし、かなり面白そうです。
ダイナモン:そうですよね。ナワバリもいまの段階ではボムピッチャー系のスペシャルが見えていなくて、勝っている側の押さえつけるスペシャルもちょっと弱くなっている気がしますし、ショクワンダーのような自由に動けるスペシャルもあるので、ラストでキルをとったときに味方と被らずに大きく塗りを広げられそうな感じですよね。
『2』もラスト30秒からの逆転とかめちゃくちゃありましたけど、『3』はそれがより増えるんじゃないかな。
あとばる:そういう意味でも、これまでのナワバリの大会とはけっこう様子が変わってくるのかなという気はしますね。
――特に最初の方の大会とかはいろんなブキの編成が見られるので、そこも楽しみなポイントですよね。
ダイナモン:そうですね。やっぱりいろんなブキが活躍しているのを見たいし、そこに参加したいってのは大きいですね。あと、『2』の最後にオンラインチャレンジという公式大会的なものを開いてくれたのはめちゃくちゃ楽しかったですね。
やっぱり練習の段階から盛り上がっていましたし、結果も『2』の集大成として相応しいというか、強いなと思うプレイヤーがしっかり上がっていたので。
特に印象に残っている大会は?
――大会といえば、『2』ではふたりとも甲子園やNPBなど数多くの大会にチャレンジしてきましたけど、個人的に一番印象に残っているものはどれになりますか?
ダイナモン:やっぱり負けた大会の方がよく覚えていて、特に第5回甲子園のAnotherはマジで強かったなというのが印象に残ってますね。
――決勝トーナメントの1回戦がAnotherとの対戦でした。
ダイナモン:そうですね。結果だけ見たら優勝チームに負けたんですけど、この大会はやっぱり予選から苦しい試合が多くて、個人的にはあまり強い編成が組めなかったなという反省もあって。なので、『3』ではそういうとこをしっかりやっていきたいなという思いがありますね。
<「第5回スプラトゥーン甲子園」全国決勝大会 DAY2>
――あとばる選手はどうですか?
あとばる:第3回甲子園のオンライン大会でのGGBoyZとの決勝ですね。僕がタチウオパーキングでボムを踏んで負けたんですよ。あれはいまだに鮮明に覚えていますね。
――負けた試合の方が覚えているものですか?
あとばる:そうですね。勝った試合ももちろん記憶には残っているんですけど、どっちが鮮明に思い出せるかと言われると負け試合の方が……。
ダイナモン:なんだろう、勝ったときはホッとする気持ちの方が強くて、意外とひとつひとつのシーンはそんなに残っていないよね。むしろ直接負けの原因になった動きとかの方が思い出しやすいというか、ずっと後悔している分、記憶にも残っちゃうかな。
あとばる:そうだね。やることをやって負けてしまった試合ってのはしょうがないとすぐに切り替えられるんですけど、自分がやらかしたとかで負けると、けっこうあとあとまで引きずるし、特に甲子園のような一発勝負の本番でそれをやると、ある種トラウマと言わんばかりのものが残りますよね。
――オンライン大会の決勝もカラマリは負けはしましたけど、内容としては2試合ともかなり惜しかったですもんね。
あとばる:けっこういい感じだったとは思うんですけど、あれも予選のリーグマッチがあって、勝ち上がってきてという形だったので、その中で決勝GGBoyZというのは正直、流れとしては出来過ぎかなと思ったりもして。
結果的にそれでGGBoyZが勝って、そこから甲子園優勝まで行ってしまったわけですから、当時は悔しかったですけど、いま考えるとすごく良くできた流れだなとは思います(笑)。
<第3回 スプラトゥーン甲子園 全国決勝大会 決勝戦>
第3回の甲子園はオンライン予選を突破したGGBoyZが、その勢いのまま本大会でも優勝。その名を大きく轟かせることとなった。
・『3』のナワバリバトルは『2』とは、戦略がガラッと変わったものになる!?
・勝った試合よりも負けた試合の方が印象に残る
次回の引き続きふたりの対談をお届け!
甲子園という一発勝負の大会に挑むプレッシャーについてふたりに語ってもらうぞ。次回もお楽しみに!