完成! 角満流お化け屋敷!
この季節にピッタリな、覆面ハムスター・どぐろうが希望する“肝試しな別荘”を制作している。
探してみると意外や、『あつ森』ってお化け屋敷とか心霊スポットを作るのに適した家具や小物がたくさんあって、思いのほか作業は楽しく、スムーズに進んでいったのであるよ。
前回の記事では、
マストアイテムの古井戸や枯れ木を設置し、さらにこの空間の“恐怖ポイント”となるたくさんの人形を安置……((゚Д゚;)) これだけでも十分怖いんだけど、さらに追加で……!
墓石や灯篭、そして細かい部分だけどキノコや赤い花(ホントは彼岸花を置きたかったが……)を散らして、さらに雰囲気を高めた。こんな場所を見つけてしまったら……絶対に鳥居をくぐる前に180度スピンターンして、
「す、すんませんでしたぁぁぁあああ!!!><」
と泣いて喚いて逃げ出すね……((゚Д゚;))
そう言えば……。
ここまで作って思い出したほんのりと怖い話があるんだけど、聞いていきます?? ……うん、聞きたいよね!!
それはいまから、35年ほども昔のこと……。
毎年夏休みになると親戚の家に泊りに行く習慣があって、その年もひとつ年上の実兄とともに現地に向かったのである。親戚の家には兄貴と同級生の従兄がいたのでじつに気安く、なんでもかんでもあけすけに話せるので、俺は毎年その時期が来るのが楽しみで仕方がなかったことをよく覚えている。
でまあ、昼間は川で泳いだりしてさんざん遊んだあと、親戚の家に戻ってきたんだけど、そこで従兄が急にしかめっ面を作ってこんなことを言ったのだ。
「そういやさぁ。ウチの奥の間に、日本人形あんじゃん」
田舎の家なのでやたらと広く、ほとんど使われていない部屋がいくつもあった。そのうちのひとつが仏間になっていて、確かに若干不気味……というか雰囲気のある人形が1体飾られているのを見たことがあった。
「あるある。アレ、ちょっと怖いんだいね~www」
少年・角満が思い出しながら言った。これに従兄は軽く頷き、続けざまに奇妙なことを告げたのである。
「最近さぁ、夢にあの人形が出てくんのよ。別に何かをされるわけじゃないんだけど……人形が足を引き摺るようにしながら庭を歩いている姿を見る……ってだけなんだけどさぁ」
従兄は笑いながら言っていたが、その顔は明らかに引き攣っていた。
(イヤな話を聞いた)
心霊大好きなクセに怖がりの俺はさっそく震えあがり、
「きょ、今日の晩飯、何かね~~~www」
人形の話をはぐらかすようにテキトーなことを言って、場に立ち込めた不気味な空気を払おうと努力したのであった。
その夜--。
じつにベタな展開で申し訳ないのだが、俺も夢で、その人形が庭を歩いている姿を見てしまった。まあ、「仏間の日本人形だ!」と確信したのは従兄の話を聞いていたからで、実際はそんなにくっきりと人形のディテールを見たわけではない。ちょっと遠くから、目を見開いて、歩く人形の姿を眺めていた……ってだけなのである。
しかし、その恐怖は並大抵のものではなく、午前6時に起きるや実兄と従兄も叩き起こし、
「おい!! 人形の夢を見たぞ! 絶対に仏間の人形だったで!!!」
そう告げるや、俺は仏間に駆け込んだのだ。その人形が無くなっているんじゃないか……と、密かに確信して。
でも、その人形は静かにそこに鎮座していた。するとそこに従兄がやってきて、「俺も、同じ夢を見たよ……」と言いつつ、いきなり人形に手を伸ばしたのだ。「やっぱり、コレだよなぁ……」なんて、ブツブツと言いながら……。
そして……!
俺たちは見てしまったのだ。
ずっと仏間にあったはずの人形の足の裏と裾に、べったりと泥や砂が付着しているのを……ッッッ!!!((゚Д゚;))
……というお話でした。これ、初めて書いたけど、改めて文字で見るとけっこう怖いもんだなぁ^^;
さて、いい感じで文字数を稼げたので、ここからは駆け足でいこうw
部屋に置く家具はだいたい満足できたので、ここからは照明の調整とエフェクト付けの作業だ。
とりあえず、ちょっと照度を落としまして……!
お! トワイライトゾーンって感じで、けっこういい雰囲気!!
ひとまずこの状態をキープしつつ、家具磨きでエフェクト付けを行う。
キュルルルルル!!!ww
キュルルルルルルルルル!!!www
井戸と鳥居はこの部屋のランドマークなので、入念に磨き込ませてもらいましたw
そして、再び照明をいじったところ、
セレブ系の夜景部屋でも使う、青み掛かったこの色が心霊部屋にもピッタリだと判明www 対極にあるふたつのテーマで同じ照明を使うあたり、ちょっと粋でトンチが効いていると思いませんか?w
てなわけで、どぐろうの肝試し部屋、これにて完成!!
お待ちかねの内見会だ!!
……最後、どぐろうの表情が不気味な雰囲気を台無しにしているけど(苦笑)、喜んでくれたようなのでひとまずよかったわww
続く。
1年前の今日は?
せっかく丸1年、1日たりとも欠かさずにプレイしているので新企画“1年前の今日は?”と題して、“昨年の今日のスクショ”を1枚掲載していこうと思います!
ちょうど1年前、2021年8月19日の様子は↓こちらです。
ダイオウグソクムシを初めて捕まえたの、1年前のこの日だったんだな!
大塚 角満
1971年9月17日生まれ。元週刊ファミ通副編集長、ファミ通コンテンツ企画編集部編集長。在職中からゲームエッセイを精力的に執筆する“サラリーマン作家”として活動し、2017年に独立。現在、ファミ通Appにて“大塚角満の熱血パズドラ部!”、ゲームエッセイブログ“角満GAMES”など複数の連載をこなしつつ、ゲームのシナリオや世界観設定も担当している。著書に『逆鱗日和』シリーズ、『熱血パズドラ部』シリーズ、『折れてたまるか!』シリーズなど多数。株式会社アクアミュール代表。
『あつまれ どうぶつの森』公式サイト:
https://www.nintendo.co.jp/switch/acbaa/index.html
※ゲーム画面はNintendo Swicthソフト『あつまれ どうぶつの森』のものです。
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