トッププレイヤー イカすガチ対談マッチ!!
【あとばる×なるた 第3回】
あとばる選手×なるた選手による対談のラスト!
最後はチャージャー使いこなすためのポイントについて、なるた選手にいろいろと聞いていくぞ。
あとばる
驚異的なエイム力を持つカリスマプレーヤー。「第2回スプラトゥーン甲子園」では、不利な状況から相手を次々と倒す神がかり的なプレーを連発し、優勝に大きく貢献。H3リールガンの名手としても知られ、彼の影響でH3リールガンを使い始めたプレーヤーも多いとか。おもな実績は「第2回スプラトゥーン甲子園」優勝、「第4回スプラトゥ-ン甲子園オンライン代表決定トーナメント」優勝など。チーム・よしもとゲーミング カラマリ所属。
Twitter:https://twitter.com/Atobaru_ika
YouTube:https://www.youtube.com/channel/UChczP5QLI27iCB-pEfz2eYA
OPENREC.tv:https://www.openrec.tv/user/atobaru_ikaなるた
ジェットスイーパーとチャージャーを高い練度で使いこなす、後衛ブキのスペシャリスト。ハイレベルなメンバーが集まるユーザー主催の大会での優勝経験を持つなど、その実力は折り紙付き。エイム精度、状況判断の的確さ、視野の広さとすべてが秀でており、その安定したプレイングは後衛ブキのお手本といえるもの。ウデマエを上げたいなら、ぜひ見習いたいプレイヤーのひとりだ。
twitter:https://twitter.com/naruta_you
チャージャーを使いこなすためにもっとも大事なことは?
――次にチャージャーについても聞きたいのですが、これからチャージャーを使う場合「最初はこれを使うのがいいんじゃない」というおすすめはありますか?
なるた:これが使えたら、他のチャージャー系統もマルチに使えるようになるなと思うのはスプラスコープですね。スプラスコープってチャージキープがないんですけど、チャージキープがあると「前に出てもチャージキープあって退けるからいいや」みたいな感じで、けっこう立ち回りがなあなあになりやすいんですね。
その点、スプラスコープはチャージキープがないので、「このポジションまでなら出ていい」というのを身につけやすいので、チャージャーの基本の立ち回りを知るには一番いいのかなって思います。
――スプラスコープは3種類ありますけど、どれがおすすめですか?
なるた:スプラスコープコラボですかね。ボムピッチャーが盤面把握とかもできないと使えないスペシャルなので、そういうのも身につくのかなって思います。サブもスプラッシュシールドがあるので一方的に撃てたりしますし。
――チャージャーはとにかく当てるのが難しいのですが、なにかエイムのコツや練習法はありますか?
なるた:敵をモニターの真ん中に置くことを意識するのが当てるコツですね。練習法だったら、まずは試し打ち場の動かない的を使って、コントローラーを振り回しながら射撃して「ここで当たる」という感覚を染み付けさせるのがいいかなと思います。
その上で、今度は動く的でしっかり当たるようになるまで練習する。スプラスコープって弾速がちょっと遅くて、少し先を撃つと当たるようになっているんですけど、その感覚を動く的で掴むのが一番持てるようになる方法かなって思います。
――あと、チャージャーって視野を広く持つことが大事だと思うんですけど、なるた選手も「なんで、そこの敵が見えてるの!?」というキルを取ったりしていますよね。そのために意識しておくべきこととか、頭に入れておくべきこととかってなにかありますか?
なるた:僕、敵を狙っているとき以外は、基本的に塗りたいところとか味方の場所とかじゃなくて、ステージ全体を見ていて。それでなんとなく、「さっきこのブキ、左側にいたな」とか「たぶん、このブキは正面にいたから打開するときに正面から降りてくるな」というのを頭の中に入れながらやっていて。
敵に詰められるときも、瞬間で「うわ、詰めてきている」となるんじゃなくて、もともと「そろそろ詰めてくるから、ここは2発分くらいしか撃たないでおこう」みたいな目安を持って狙うようにしていますね。
――ガチエリアでのチャージャーでの位置取りのポイントを教えてください。
なるた:打開のときは絶対にやられたらダメなので、最大射程で敵を拾えるかなくらいのポジションで、かつどこからも詰められないだろうなというような場所にいます。抑えは基本的にステージ全体の盤面を見て、「敵が来ていないだろうからここまで前に出ていいな」というのを感覚で掴んで、シールドを張って前に出て数発撃って退くというのを意識していますね。
――ちなみに自分がチャージャーを使うと、どうしても焦ってエイムを外したり、無理に前に出てやられたりすることが多くて悩んでいるんですけど……。
なるた:大前提として「どんなときでも焦らない」と心に決めておくことが大事ですね。もしやられても「ああ、やられちゃった」くらいに割り切るというか。やっぱり、焦って変な動きをしちゃうのが、チャージャーは一番よくないと思うので。
「キルほしい」って気持ちがはやるとつい前に出ちゃうんですけど、特に大会とかだと絶対にそういう動きはしないように心掛けていますね。
――あとばる選手はチャージャーもたまに持つことがあります?
あとばる:チャージャーはほぼ持たないですね。チームメイトにチャー使いがいるので、もう1枚チャーを練習してもというのはあってそんなに持っていないですね。
――いま大会とかを見ているとチャージャーってそこまで多くないのかなという印象があって、これは環境的に考えるとチャージャー1本でいくのは厳しいってことなんですか?
あとばる:そうですね。いまは後衛の役割が塗りを安定しつつ、その塗りをスペシャルに活かす形が主流で、その代表格といえるのがジェットスイーパー。
チャージャーも相手に圧を掛けるという点では優秀なんですけど、スペシャルがぶん回らないのと、塗りに対して弱いのと、相手のマルチミサイルとハイパープレッサーが刺さりやすいというのがあって。
いまチャージャーで活躍するんだったら、相当うまいキルをメインで取らなきゃいけないんですけど、いまって全体的な立ち回りとして「できるだけキルを取られるリスクを減らすためにスペシャルで押し入る」という感じなので、その点でも噛み合っていないのはありますね。
――リスクを負ってチャレンジしてくる人もそうそういないので、いくらチャージャーが上手いと言ってもなかなかキツイものがある?
あとばる:チャージャーで抜く場面があまりないというのがあると思います。もちろん、相手がリスクを負って来たとしてもそこを外したら終わりなので。安定感という部分だとそんなにないというか。だったら、どんな編成にも対応できるジェットスイーパーで塗って、マルチミサイルを撃っている方が、手の内がわからない大会シーンとかだと楽ですよね。
――なるた選手はチャージャーを持っていて、このブキでこういうことをやられると嫌だと思うことはどんなことですか?
なるた:.52ガロンベッチューでシールドを張って前に出られるのがめっちゃ嫌ですね。シールドのせいでキルが取れないとなって、インクアーマーとかもあったらシールドから出てきた瞬間を抜いても生きているんで、「うわ、倒せねえ」ってなりますね。
――.52ガロンやインクアーマーブキが多い環境もチャージャーとしてはきついんですね。
なるた:そうですね。.52ガロンベッチューのナイスダマでボムピッチャーも消されたりするので、めっちゃ逆風ですね。
――あと、ガチマッチで味方にチャージャーが2枚いる場合は、どう動いていますか?
なるた:もうひとりと同じ位置にいると射線が被るので、別の位置にいるようにはするんでけど、「味方に後衛がいるから自分が中衛の動きをしよう」とかするとダメで、やっぱりチャージャーっていうブキの性能上、前に出るとめっちゃ相手に拾われちゃうので、あまり前に出過ぎないってのは意識しています。
ポジションを変えることで編成の弱さをカバーするんじゃなくて、自分のキル数で編成の弱みをカバーするしかない。
――S+帯の人たちがXに上がるために意識すべきことは?
なるた:S+からXになりたいんだったら、自分がいくらキルを取れていても、その分、やられてしてしまっていたら仕方ないので、単にたくさん敵を倒すだけでなく、自分が倒されずにいかに相手を倒すかを意識することが大事かなと思います。
――自分がやられると、キルを取った分と同じだけのアドバンテージを相手に与えているってことですもんね。
なるた:そうです。対面に関していうと予測がすごく大事だと思っていて、僕自身も反応速度はそんなに速いほうじゃないんですけど、敵がこうくるだろうなという予測でほとんどキルを取ったりしていますね。相手の動きを意識して、どうすればキルが取れるのかなと考えることがキルを取りやすくするコツだと思います。
――『3』に向けた予習として『2』を遊んでみようという人におすすめのブキを教えてください。
なるた:やっぱり、.52ガロンかなと思いますね。2発当てるだけでキルが取れるので、「こういう動きをしたからキルを取れた」というのがわかりやすいブキなのかなと。あとは、スプラシューターベッチューもマルチミサイルで、どこに敵がいるかがわかりやすくなるので、使いやすいブキだと思います。
――まずはシューター系を持つのがいいですか?
なるた:そうですね。わりと基礎的なことはシューターに詰まっていると思っているので、まずはシューターを持って、そこから別タイプのブキも触っていくのがいいかなと。
――あとばる選手は毎回聞いているので、あえてシューター以外でおすすめを上げるとしたらどれになります?
あとばる:難しいなあ(笑)。まあ、使いこなすのはちょっと難しいかもしれませんけど、ヴァリアブルローラーフォイルはやれることがめちゃめちゃ多くて、塗れるし、センプクからのキルも狙えるし、マルチミサイルとキューバンボムでのサポートもできるしで、持てると非常に強力なブキではありますね。
やれることが多い分、判断力も鍛えられると思うので、シューターじゃなかったらこの辺のブキ種が成長性はあるかなと思います。
――『3』でも絶対にローラーが強い時代って来ますよね。
あとばる:そうですね。最初の頃は大体ローラー無双になるのが『スプラトゥーン』なので、ローラーは触りのブキとしてすごくいいですし、ヴァリアブルローラーフォイルは扱いが難しいブキではあるんですけど、使えるようになったらウデマエも上がるとは思いますね。
――最後に個人的に『3』で期待していたり、楽しみにしている点を教えてください。
なるた:一番は新ステージですかね。『2』のステージってもう研究に研究が進められているので、『3』の新しいステージが出てプレイヤーたちがどういう強い動きだったり、強いポジションを見つけていくのかなっていうのが楽しみですね。
あとばる:『2』の環境ってだいぶ煮詰まっているじゃないですか。それが全部リセットじゃないですけど、一回更地になって、でも実力を兼ね備えているプレイヤーがいっぱいいるというこの状況のリスタートってのはワクワクしますよね。なので早く発売してほしいなという気持ちはあります。それはそれとして、『スプラトゥーン』のゲーム性的にもっと爽快感のあるスペシャルが僕はほしいですね。たとえば、『1』のスーパーショットみたいな。『3』でそれっぽいスペシャルが出ていましたけど、やっぱりハイパープレッサーとかってみんなが使えるわけじゃないので、爽快かと言われると爽快ではない部類だと思うんですよ。誰でも使えるという点では、マルチミサイルとかはいいと思うんですけどね。そういうスぺシャルがが多くなってほしいなと思います。
なるた:そうですね。スペシャルもいろんな新しいものが入ってくるので、まずどんなゲームになるんだろうというのが一番気になりますね。
――確かに『2』はスペシャルを絡めた連携が重要でしたもんね。『1』のダイオウイカとか爽快でしたもんね。
あとばる:『2』は『2』で楽しい面はもちろんあったんですけど、ダイオウイカみたいな「ひゅー」という感じのスペシャルが増えるとやっぱり楽しいですね。
――ちなみに、なるた選手は『3』では、最初はやはりチャージャーをメインで使用する予定ですか?
なるた:そうですね。最初は持ちたいなと。あと、新ブキのストリンガーもめっちゃ気になっています。
――ストリンガーもチャージャー系に近い感じはしますよね。あとばる選手は当然、H3リールガンをメインで使う予定ですか?
あとばる:H3はもちろん最初は持つと思いますけど、結局「このサブスペが強い」というのが出てくると思うので、環境に合わせていくことになるのかなと思います。
・初心者が立ち回りの基礎を身に着けるならスプラスコープがおすすめ!
・チャージャーはどんな状況でも焦らないことが大事!
・敵の来る位置を予測することがうまく相手を倒すコツ!
『スプラトゥーン3』発売もいよいよカウントダウン!
そこで次回は、あとばる選手とも馴染みの深い、あの選手をお招きして『スプラトゥーン2』の思い出をいろいろと振り返ってもらうぞ。