レジェンダリーを拾った日に
振り返るとその日は、何かと記憶に残る特別なことがアレコレと重なっていたんだなと再認識する。
まず、本当になんとなく、ウェストマーチに置かれている“怪物にまつわる書物”をチェックすると、いきなり報酬がバラ撒かれて……!!
ピキーーーーン……!
!!!!!
あ、あの光の柱は……!! 街には似つかわしくない、天を突きさすオレンジの光線は……!!
「レジェンダリー出たぁぁぁああああ!!!www」
いやまさか、こんなところでレジェンダリーアイテムを拾えるとは思わなかったよw
さっそく鑑定してみると……!
おおおお!!ww やっぱりレジェンダリーはスコアが高い!! ステータスの上昇や魔力も高いので、しばらく鎧はこれで固定になりそうだなー!!
競馬で大穴を当てたかのようなレジェンダリー装備に顔をほころばせながら、ひさしぶりにデッカード・ケインのじいさんの顔を見に行く。
すると……!
お?? 何やらイベントが始まったぞ。
「彼のハロガスの専門知識とチャルシの鍛冶スキルはすでに実を結びつつある」
って、相変わらず何を言われているのかよくわからないのだが、要約すると、
「“レヨク”に会え!!」
ということらしいので、足元のマーカーに従って街の広場までやってきた。そこで待っていたのが……!
彼がレヨクという人物のようだ。これから起こる重大な事件のカギを握る男(男だよね?)である。
……でも、彼がウワサの“ヘリクアリ”の説明をしてくれているさなかに、
「あたしの仔猫を見なかった?」
と、NPCのグレタがからみついてきて、レヨクの話が1ミリも入ってこなかったわ^^;
しかもこのあと、
あ……! ウェストマーチの街に、不穏な気配が忍び寄ってきた……!! こ、これは……! 人類の生存を脅かすような、とてつもないカタストロフィーが起ころうとしているのでは!!!?
そんな、緊迫感がMAXまで高まってきたというのに……!
「あたしの仔猫を見なかった?」
って、緊張感ねえなオイwwww どんなときも探し物……って、お父さんの入れ歯を探してるカバオ君かよ。
でもとりあえず、グレタの仔猫探しは後回し……。
だってそれどころではなくなりそうな、とんでもないことが起ころうとしているんだからさ……!!
突如湧き出た不気味な渦は、やがて赤みを帯びて……!!
“異形の者イジレック”ってヤツが、“ラッセル”とやらになんか言ってる……((゚Д゚;))
それに、ラッセルが反応してるよ(((( ;゚Д゚))) 妙な渦の中で、ふっつーに会話してるじゃんコイツら……!
このタダゴトではない事象に関して、どう考えても引き金を引いたとしか思えないレヨクは、
「どこにいた? 失敗だ!」
え、ええ??((゚Д゚;)) お、俺が悪いの……??? 何をやったのかも理解してないってのに……。
戸惑う俺にレヨクは、
「地獄そのものがウェストマーチに解き放たれたのだ」
と冷静に言い、「街を見てこい」とエラソーに命令する。
そこで仕方なく、レヨクの元を離れると……!
本当にそこには……地獄が広がっていたのだ。
「な、なんじゃこりゃあ……!!((゚Д゚;))」
“ヘリクアリ”が、口を開ける--。
続く。
大塚 角満
1971年9月17日生まれ。元週刊ファミ通副編集長、ファミ通コンテンツ企画編集部編集長。在職中からゲームエッセイを精力的に執筆する“サラリーマン作家”として活動し、2017年に独立。現在、ファミ通Appにて“大塚角満の熱血パズドラ部!”、ゲームエッセイブログ“角満GAMES”など複数の連載をこなしつつ、ゲームのシナリオや世界観設定も担当している。著書に『逆鱗日和』シリーズ、『熱血パズドラ部』シリーズ、『折れてたまるか!』シリーズなど多数。株式会社アクアミュール代表。
『ディアブロ イモータル』公式サイト:
https://diabloimmortal.blizzard.com/ja-jp/
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