別荘作り、スタート!
会いたくて、逢いたくて、遭いたくてしかたのなかった“角満的あつ森世界のラスボス”、ウサギのミッチェルとついに出会ってしまった……と、前回の日記で書いた。
惜しいことにキャンプサイトや離島ツアーではなく、ルナステラ島に招待することはできないリゾート島での出会いだったんだけど、それまで自分のデータの中で動くミッチェルを見たことがなかったので、野外フェスで踊る彼とまみえたときの感動は筆舌に尽くしがたいものがあった。
平成の歌姫は「踊るキミを見て 恋が始まって」と歌い上げたが(わかるかなぁ~)、俺たちの邂逅も恋に似た熱情に満ちていたことは言うまでもない。……まあこう見えて、ミッチェルは男の子なんだけどwww
そんなミッチェルが希望する別荘のテーマは、
“月面までひとっとび!”
というものであった。
別荘ってたいがい、「アメカジ風に」とか「野外コンサートを模して」なんていう確固としたコンセプトが元にあるので、その線で言えばミッチェルの場合は“月面”がそれにあたるのだろう。これまで、月をテーマとしたデザインは請け負ったことがないし、月と隕石というインパクトたっぷりのマストアイテムも使ったことがなかったので、この段階では、
「すんげえ個性的な別荘が作れそう!! もしかしたら、伝説のレイアウトになるかもしれんな!!!www」
楽天的に、そんなことを思っていた。やっぱり奇抜なテーマを与えてもらったほうが、作業も楽しくなるしねー!
でも……!
ふたつのマストアイテムを開封し、とりあえず部屋の広さをMAXまで広げてみたところで、俺はピタリと立ち止まってしまう。
ぽつ~~~ん……w
なんだろう……この違和感www
壁や床をそれっぽいものに変えれば、月と隕石の異物感も多少は和らぐ気がしないでもなかったけど、これらが“室内にある”って時点でものすんごい扱いにくさを感じるというか……((゚Д゚;))
それでも、まわりに置くアイテムや照明を調整することでも月と隕石が活きるデザインは実現可能だと思ったので、
「なんのなんの……」
と言いながら、俺は使えそうな“月面グッズ”をひと通り部屋の中に広げて見たのであった。
雑ぜ~~~ん……ww
スペースシャトルに人工衛星、月面車に……月のウサギもいるのかよwww それ、ミッチェル本人でいいじゃねえかwww
いやしかし、うーーーーーん!!
これ……どうやったらまとまるんだろう((゚Д゚;))
そもそも月面なんて究極的に殺風景な場所だろうし(行ったことないけど)、そこにこれらの家具を並べたところで……ちょっと品のいいゴミ屋敷にしかならないような(((( ;゚Д゚)))
「ま、まあでも、やってみなけりゃわからないよな。もしかしたらムーンプリズムパワーで見事な統一感が生まれるかもしれんし……」
そこで、いかにもな壁紙と床板にしてから、この月面グッズを部屋に散りばめてみたんだけど……!
「あ…………ッ!」
思わず、悲鳴に似た声が漏れたわ。
これ……間違いなく、いちばんやっちゃいけないレイアウト!!!ww 広い空間にアイテムをバラ撒いただけで、そこにはポリシーも、デザイン性も、利便性も存在していない!!!
「いかにもな家具がたくさんあれば、それでいいんだろ。けっ」
という、クリエイティブの片鱗も垣間見えないいちばんつまらねえレイアウトやっちゃったぁぁぁあああ!!!><
こういうの、たまにあるんだよねぇ……。
これまでに手掛けてきた別荘だと、ナターシャの“オレンジの空間”をテーマにしたものや、
ナディアの“秋の気配を感じていたい”が、
なにげにめちゃくちゃ作りにくかった!!!w
それでも、ナターシャのときはオレンジ色にしたらなんでも使えそうだったので、仕切り壁やウッドパーテーションを配置して室内を区切り、強引にそれっぽくまとめられたのでなんとかなった。でも、ナディアの別荘は一応まともそうに見えるんだけど、けっきょくはミッチェルの部屋と同じでアイテムを散りばめただけで、そこにはレイアウト的な工夫やクリエイティビティーは皆無というね……。
なるべく家具を並べただけの部屋にはしたくないので、いつもギリギリのところで踏ん張ってなんとかしようとしているんだけど、ときにこうした見るも無残なレイアウトにしかできなくて、心の中でクライアントに、
「こんなのしか作れなくて、ホントに申し訳ねえ!!!><」
と謝っているんだよな……w
このままいくとミッチェルの別荘もそうなってしまいそうだったので、
照明を調節して乗り切ろうと思ったんだけど……ご覧の通り、効果のほどはほとんど見られない……w
「うーーーん!!! これは困った!!! よりによって、いまいちばん島に招待したいミッチェルで壁にぶつかるとは><」
気分転換にと庭から先に手を付けてみたものの、
やばwww カオスな空間になっちまった……(((( ;゚Д゚)))
あえてクレーターみたいな土地を選んでしまったので平地が少なく、デザインを施すスペースがほとんどねえよ……w これなら、何も置かない手付かずのビーチのほうがマシじゃん……w
さあ困った!
たま~~~にこういう、デザインの袋小路に迷い込むことがあるんだよねーーー!! さて、どうしたものか……><
でもここで、俺は“あること”を思い出し、それを活用することでどうにかミッチェル邸を完成させるのである。
続く。
1年前の今日は?
せっかく丸1年、1日たりとも欠かさずにプレイしているので新企画“1年前の今日は?”と題して、“昨年の今日のスクショ”を1枚掲載していこうと思います!
ちょうど1年前、2021年7月3日の様子は↓こちらです。
この日はオオクワガタを捕獲してご満悦だったw
大塚 角満
1971年9月17日生まれ。元週刊ファミ通副編集長、ファミ通コンテンツ企画編集部編集長。在職中からゲームエッセイを精力的に執筆する“サラリーマン作家”として活動し、2017年に独立。現在、ファミ通Appにて“大塚角満の熱血パズドラ部!”、ゲームエッセイブログ“角満GAMES”など複数の連載をこなしつつ、ゲームのシナリオや世界観設定も担当している。著書に『逆鱗日和』シリーズ、『熱血パズドラ部』シリーズ、『折れてたまるか!』シリーズなど多数。株式会社アクアミュール代表。
『あつまれ どうぶつの森』公式サイト:
https://www.nintendo.co.jp/switch/acbaa/index.html
※ゲーム画面はNintendo Swicthソフト『あつまれ どうぶつの森』のものです。
© 2020 Nintendo