序盤の恨み……!w
前回、“接ぎ木の貴公子”との復讐戦のことを記事にしたが、
振り返ってみればこの敵が、『エルデンリング』において俺に最初の「YOU DIEDwww」を見せつけた張本人であった。
こいつに対する復讐は、ひとまず終わった。
……いや、接ぎ木の貴公子ってアチコチにいるので、
「また来ちゃった♪」
ってんで急に現れたりするのでイラつかされるんだけど(苦笑)、とりあえず王を待つ礼拝堂に棲まう貴公子は葬ったので、俺は前に進むことができたのである。
そして、前回の続きになるんだけど、接ぎ木の貴公子からブン獲った“獣紋の黄金盾”を左腕に装着し、右手には愛用するグレートソードを担いだ俺は、すっかり“いい気に”なっていた。ここで言う“いい気”とはもちろん、
“調子に乗っていた”
ってことである^^;
特大剣の中でも群を抜いて優秀と言われるグレートソードに最強戦技“霜踏み”を付け、腕には“戦技が付いていない”という非常に利便性の高い(つまり剣についている霜踏みを発動させられる)大盾が装備されている--!
ちなみにこの日はまだ3月16日で、霜踏み最強が継続している段階だった。……まあ数時間後の3月17日に霜踏みは大幅下方修正されて、最強時代は終焉を迎えることになるんだけど……この時点の俺は、そんなことは夢にも思っていない。
「霜踏みさえあれば……ラスボスすら簡単に葬り去れる気がする!!!www ガハハハハッ!!!ww」
こんなことを大声で吹聴しながら、範馬勇次郎になったような気持ちで荒野を闊歩していたのである。くどいようだけど数時間後に、
((((´;Д;)))ぼぼぼ、ボクの霜踏みは、いったいどこに……(号泣)
↑こんなことになるんだけどなw
でも3月16日時点の俺は、まだまだ地上最強の生物であった。
先ほど“最初に俺を殺したのは接ぎ木の貴公子だった”と書いたけど、じつはすぐ近くに“2番目に俺を殺した敵”がウロウロしていることも調査済みで、
「いまの俺ならば、余裕で勝利することができるだろ!!!」
ってんで、またもや復讐戦に臨むことにしたのである。
その敵とは……!
『エルデンリング』が発売されたその日に突如として現れ、まだ腕力も、装備もヒヨコレベルだったこの俺を屠り去った……!!
「!!」
「!!!!」
「!!?!?!?」
そう、忌まわしの“ツリーガード”。
圧倒的なスピードと武力を持って、よちよち歩きの老勇者を粉々にしてくれたんだよコイツ……!!
そんなツリーガードと、1ヵ月ぶりに対峙した俺--。
まだ相当な距離はあるがツリーガードも俺の存在に気付いたようで、見るからに、
「む……! あそこにいるはナニモノ……! ここからでもわかる……! タダ者ではないな!?」
と顔を引き攣らせていた(ように見えた)。
そう、いまや俺とツリーガードの戦力は対等……!
初めて会ったときは、
1(俺):99(ツリーガード)
間違いなくこれくらいの差はあったと思うけど、現在は……! 霜踏みがある分、俺のほうが上回っているに違いねえ!!!
さあさあ、リベンジマッチの第2ラウンド、開幕だ!!
さすが強者のツリーガード、俺が1ヵ月前と比べてはるかに強大な力を手に入れていることがわかったのだろう。
距離を取って、なかなか近寄ってこようとしない。いやむしろ、
「あいつ、確かヨボヨボの勇者だから、飛び道具は何も持ってなかったよなwww」
こんな感じのナメた態度で、中間距離から攻めてこようとしていたのかもしれないな。
でも、いまの俺にはそんな敵にピッタリの必殺のマサカリ……!!
「霜踏み、いっけぇぇええええ!!!www」
バンッ!!!!www
パリンパリンパリン……ッ!!
……って、あんま効いてねえぞコレ(゚Д゚;≡;゚Д゚)
ちょ。た、態勢を立て直して……(゚Д゚;≡;゚Д゚) ももも、もう1発、ししし、霜……ッッ!!
「踏みッッッ!!!!」
ぶっしゃぁぁぁぁぁ……!w
「YOU DIEDwww」
って、なんやねんもおぉぉぉおおおお!!!!><
ツリーガード戦、もう1回!!!w
続く。
大塚 角満
1971年9月17日生まれ。元週刊ファミ通副編集長、ファミ通コンテンツ企画編集部編集長。在職中からゲームエッセイを精力的に執筆する“サラリーマン作家”として活動し、2017年に独立。現在、ファミ通Appにて“大塚角満の熱血パズドラ部!”、ゲームエッセイブログ“角満GAMES”など複数の連載をこなしつつ、ゲームのシナリオや世界観設定も担当している。著書に『逆鱗日和』シリーズ、『熱血パズドラ部』シリーズ、『折れてたまるか!』シリーズなど多数。株式会社アクアミュール代表。
『ELDEN RING』公式サイト:
https://www.eldenring.jp/
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