取材・文＝石川裕二
オススメのYouTuberやYouTubeチャンネルを紹介する「コロコロ学園YouTu部」！ 第8回は、いろいろなおもちゃの紹介をしている「レオトイ」!! おもちゃをとことん楽しむ姿や、3Dプリンタで思い思いにおもちゃを改造している様子が人気の動画クリエイターだ!! 大人になっても、おもちゃが好きだなんてすてきだよな!! 今回は「レオトイ」チャンネルの運営をしている、レオナさんにインタビューしてきたぞ！
大人になってもおもちゃが好き
――レオトイさんがYouTubeを始めたのは2013年ですが、どうしてYouTubeを始めようと思ったのでしょうか。
当時って、今ほどYouTuberが有名ではなくて、HIKAKINさんたちが人気になり出してきた黎明期だったんです。僕はおもちゃが好きなので、好きなおもちゃのことを広めたいと思って始めました。後、おもちゃを取り上げた動画で収益を得て、おもちゃを買うことができたら永久機関みたいでおもしろいなと思って（笑）。
――それは夢のような話ですね！ おもちゃ好きはいつからですか？
気がついた時には、もう、おもちゃに夢中でした。自分は人よりもおもちゃが好きなんだ、と気が付いたのは高校2年生の頃です。自分の進路を考えた時に、おもちゃに関わる仕事ができたらいいなと思って。
――どのくらい、おもちゃ好きだったのですか？
もう、部屋中、おもちゃだらけでした。一人暮らしをする時に、親から「頼むからおもちゃは全部持っていってくれ」と言われるくらいには（笑）。なので、新社会人なのに最初から2LDKに住む羽目になったんですよ。
――それはすごい！ 動画で取り上げているホビーに何か基準はありますか？
うーん……自分がグッときたもの、でしょうか。ほぼ毎週、トイザらスに足を運んでいるので、そこで思わぬ出会いがあったりもします。やっぱり、動画で取り上げる以上は、自分がいいと思ったおもちゃを知ってほしいんです。そうして、「これで遊んでみたい！」と思ってもらえたら幸せです。
――大人になっても、おもちゃが好きでいられるって幸せなことだと思います。レオトイは、チャンネル登録者数40万人を目前としていますが、これだけ支持されていることをどのように感じていますか？
シンプルにありがたいし、嬉しいです。ずっと、おもちゃで遊び続ける大人って異端なのかなと思っていたんですけど、同世代の方のリアクションも多いんですよ。仲間がこんなにいたんだなと思うとうれしい気持ちになりますし、もっと、もっと、年齢に関係なく、おもちゃ好きが増えてほしいです。そのためにも、僕が先陣を切って遊びまくっていきたいと思っています。
――思春期になるあたりで、おもちゃ好きでいることをからかわれたりはしませんでしたか？
最初は、小学校に上がる時に親から「おもちゃはもう卒業しなさい」と言われたのを覚えています。高校になってから遊んでいた時も、多少は親から言われましたけど、それこそ「こいつ、おかしいんじゃないか」ってくらいにおもちゃで遊んでいたので、逆に「こいつは本気なんだ」という認識になったのか、一緒に遊んでくれる肯定的な友人が多かったです。
――幸せな環境だったんですね。おもちゃ好きの子どもたちに何か伝えたいことはありますか？
何かを好きになれるって、めちゃくちゃすごいことじゃないですか？ 他の人に何か言われたからと言って、自分の好きなものを変える必要はないと思います。恥ずかしい、とも思わなくてよくて。だって、自分が本当に好きなものに巡り合える確率って、そんなに高くないと思うんですよ。
好きなものがあるなら、胸を張って、「おれは半端じゃないぜ！」っていうところを示していけると、一周回ってカッコよく見えるはず。何かに情熱を注げるって、すごいことだと思います。あとは、僕のように大人になってもおもちゃ好きな人って絶対にいるので、身近な人の意見だけに捉われないでほしいですね。今はネットのつながりもあるので。
――そこまで言えるのはすごいです！ レオナさんは、ホビーのどこに、それだけの魅力を感じているのでしょうか。
僕は特にベイブレードのようなバトルホビーが好きなんですけど、バトルって良くないですか？ 今は運動会の徒競走で順位づけをしないと聞きますけど、勝負することもコミュニケーションの一つだと思うんです。勝った、負けたでしか得られない感情だってあるじゃないですか。
負けた悔しさをバネにして、次はどうすれば勝てるのかを考えるのも、立派な学びだと思いますし。スポーツの大会とか受験勉強で味わう感情を、バトルホビーではよりカジュアルに得ることができるんです。
――おおー！ バトルホビーはコロコロの伝統ですから、とてもうれしい言葉です。ちなみに、コロコロコミックはお読みになっていましたか？
めちゃくちゃ読んでいました！ 思い出のホビーは、やっぱりベイブレードとバトルビーダマンですね。当時は、ベイもビーダマンも10個持っているかいないか、くらいでした。でも、バトルビーダマンは大人になってから、ほぼ全部コンプリートしました。コレクションですね。ベイだとドライガースラッシュ、ビーダマンだとクロムレヴァンサイクロンが好きでした。
――漫画は何を読んでいましたか？
『コロッケ！』も読んでいましたし、『デュエル・マスターズ』も、もちろん読んでいました。あとは、やっぱり『でんぢゃらすじーさん』ですね。『ボクらの太陽』のコミカライズ版や『ドラベース』も好きでした。WWWボールがすごくカッコよくて！
YouTubeは自分の世界を広げてくれる
――YouTubeをやる魅力って、どのような部分に感じていますか？
仲間が見つかるところと、好きなことにチャレンジしていけることでしょうか。仲間っていうのは、僕と同じおもちゃ好きなリスナーさんの方たちのことです。一緒に動画を撮る仲間が出来たのもうれしいですね。少し歳が離れている人もいるんですが、おもちゃで遊ぶと同級生みたいな関係になれるんです。
――YouTuberを目指す子どもたちにアドバイスがあればお願いします！
一つは、自分の軸をしっかり持つこと。YouTubeを始めると、自分の人生では関わらないであろう人数の人がコメントをくれたりします。その時に、コメントの内容に引っ張られると、自分のやりたいことの軸がブレてしまうので、「自分はこうだ！」というものを一つ持っていてください。
あとは、好きなことーー要は、何かストロングポイントがあると動画の特徴になると思います。それが動画をつくりたい、という動機にもなります。
――最後に「レオトイ」の今後の展望を教えてください！
一つは、自分でボードゲームをつくってみたいと思っています。あとは、僕がおもちゃを遊び続けられるようなアトリエみたいなものがほしいですね。男の子のロマンじゃないですか、遊ぶためだけのガレージみたいなものって。あとは、今回はコロコロオンラインに載せさせていただきますが、コロコロ読者としては本誌にも載りたいと思っています！
――近い内に叶いますよう、祈っております！ 本日はありがとうございました！
ありがとうございました!!
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