【角満のエルデンリングプレイ日記13】マルギット~とてつもない鬼との激闘、始まる

ホンモノの壁!!

 前回は、3月17日のアップデートで我が主力の戦技“霜踏み”が大幅に下方修正されてしまったショックで、ストーリー進行をすっ飛ばした記事を書いてしまいました。深く反省しております。

 いやしかし、改めて思ったんだけどさ。

 『エルデンリング』って冒険の道筋が本当に自由で、プレイヤーによって進行させているエピソードがまったく異なってくると思うのよ。ある人はリムグレイブを徹底的に潰しているだろうし、別の人はリエーニエあたりの攻略を先に進めているかもしれない。中にはケイリッド方面に真っ先に遠征していたりもするかも……!

 とまあ、霊馬を手に入れると格段に行動範囲が広がるので、足の向くまま気の向くまま、好き放題に遠征して祝福だけ先に解放している人もいるかと思う。そんな遊び方をしてもバランスは崩壊することなく、しっかりとしたゲーム性を保ったまま物語として見せてくれるので、ホントに『エルデンリング』はよくできていると思うわ。

 とはいえ。

 いくら自由に歩き回れると言っても、要所要所で“壁”となる存在を打ち破らない限り、劇的にストーリーを動かすことはできない。まあ考え方次第では、

 「俺はもう、マルギットもゴドリックもシカトし、この原っぱで腐った戦士相手に日銭を稼いで、のんびり暮らせればいいんだぁ~~~^^

 と、世界での役割を放棄した世捨て人になっている御仁も中にはいるかもしれない。それはそれで、人生の楽園的で悪くないような気もする。

 でも……!

 やっぱり、この大地に“王候補”として降り立ったからには、その期待に応えるべく強く戦っていきたいもの!! とくに俺は素性が“勇者”なので、勇ましく進撃することが運命づけられていると言ってもいい!!!

 そんな、やる気に満ちた褪せ人の壁となり、資格のない者をふるいに掛ける“番人”となるのは……やはり……!!

 “忌み鬼、マルギット”

 だろうなぁ……!!

 以前、最初のダンジョンである嵐の麓の地下墓に出てくるボス、“還樹の番犬”のことを、

 「ははは、早くも最強の壁が現れた……((゚Д゚;)) フロム・ソフトウェアはここで、真の勇者かそうでないかをふるいに掛けるつもりなんや……((゚Д゚;)) こいつはまさに、真の番犬(((( ;゚Д゚)))

 なんて書いたけど……コレを記した当時の俺は、浜辺にいるタコに喰われて死にました……w

 ▲浜辺のタコさん。

 マルギットを経験したいま……還樹の番犬を“壁”なんて称することはできねえ!!!www マルギットや、その後に出てくるゴドリック、ラダーンなんかと比べると、還樹の番犬なんて完全に座敷イヌ!!! 散歩に行く素振りを見せただけで、

 「はっはっはっ!!!!(o゚▽゚)=3」

 と尻尾を千切れんばかりに振り回して喜ぶ柴犬レベルだったやん!!><

 とまあ、このように思っているわけです。

 前々回の続きになるけど、

 関所を護っていた巨人のおっさんを葬った俺は、その足でズンガズンガと歩を進めて↓こんな場所にやってきた。

 壁も屋根も、吹きすさぶ強風に吹っ飛ばされてしまったのか、とてつもないあばら家となっている。その中でナゼか、ひとりの美女がいわゆる“女性座り”をしているぞ。

 こういったシチュエーションで男女が出会うと、十中八九は吊り橋効果で恋愛に発展すると思うのだが(しねえよ)、ここは魑魅魍魎が跋扈し、そこら中で血で血を洗う戦闘が行われているリムグレイブである。この、赤ずきんの美女とおっさん勇者の間でよろめきドラマが展開されることはなく……。

 何やら意味のわからない供述をしたのちに……。

 やばww 女座りを強制的に教えられたぞwww 俺これ、リアルだとできないんだよなあwww

 でも、ここで得られたものは横座りのジェスチャーだけではなかった。

 なんと、赤ずきんちゃんは続けて何やら説明したのちに(難しくてよくわからんかった)、↓こんなものまでプレゼントしてくれたのである!!

 「く、クラゲ……???」

 俺の頭の上から、大量のクエスチョンマークが飛び出す。

 遺灰ってことは、条件が揃えば召喚していっしょに戦ってくれるんだろうけど……く、クラゲに出てこられてもwwww おま、ほぼ水分やんwww プカプカするだけで、何の役にも立たないダロwwww このクラゲ野郎がwww

 このように決めつけた俺は、数日ものあいだクラゲを放置し、もらったことさえ忘れてしまうのである。

 しかし……!

 まもなく迎えるマルギット戦で万策尽きたとき……!!

 このクラゲが……ッッッ!!!!

 って、それはもうちょっと先の話だった。

 ただひと言、ここで“クラゲ野郎”とバカにされていた遺灰はマルギット戦終了後に、

 「クラゲ様!!!!><」

 「もうクラゲ様が主人公でいいと思います!!!><」

 と、崇め奉られることになるのである……とだけ書いておきますw

 さて、いろいろとモノをもらったボロ屋を出て、俺はさらに北に向かって歩を進めた。

 ちなみに、この段階ではまだビルドの方向性が決まっておらず、我が分身のレベルは……。

 げげげげ((゚Д゚;)) た、たったの13かよ……。

 それでも、致命の一撃狙いで立ち回っていればザコはどうにでもなったので、ついついこのままの状態で突き進んでしまう。

 猛烈にイヤな予感を覚えつつ不気味な回廊を抜け、ストームヴィル城の目の前に--。

 そして--。

 俺はここで、とてつもない“鬼”に出会うのだ。

 あ……。尖塔の上に、誰かいる……。あ、あれは……。

 まもなく、声を発する者の姿が大写しになって……!!!

 あ…………(((( ;゚Д゚))) こ、コレは……(((( ;゚Д゚))) 見るからに……!!!(((( ;゚Д゚)))

 「ままま、まだ来ちゃダメなヤツやぁぁぁああああ!!!!(((( ;゚Д゚)))」

 はたして、おっさん勇者の運命は!?

 続く!!

大塚(おおつか) 角満(かどまん)
1971年9月17日生まれ。元週刊ファミ通副編集長、ファミ通コンテンツ企画編集部編集長。在職中からゲームエッセイを精力的に執筆する“サラリーマン作家”として活動し、2017年に独立。現在、ファミ通Appにて“大塚角満の熱血パズドラ部!”、ゲームエッセイブログ“角満GAMES”など複数の連載をこなしつつ、ゲームのシナリオや世界観設定も担当している。著書に『逆鱗日和』シリーズ、『熱血パズドラ部』シリーズ、『折れてたまるか!』シリーズなど多数。株式会社アクアミュール代表。

『ELDEN RING』公式サイト:
https://www.eldenring.jp/

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