【角満のエルデンリング日記1】“勇者”の人生が始まった!

待ってました!

 本日ついに、フロム・ソフトウェアのプレイステーション5、プレイステーション4、Xbox Series X|S、Xbox One、PC(Steam)用アクションRPG『ELDEN RING(エルデンリング)』が発売となった。

 この日が来るのを、どれほど待っていたことか……!

 ここ数ヵ月、

 「2022年2月発売の『エルデンリング』を最大級の“飢え”をもって迎えるために……ここからはオープンワールド系のゲームは控えることにする! 断酒ならぬ“断オープンワールド”だッ!!」

 ってことで、広大な世界を自由に冒険するタイプのゲームは、カタクナにプレイしないよう意識していた(仕事の場合は除くけど)。そのせいで今年の正月くらいは、

 「あ゛あ゛……! 仮想空間内の、広いフィールドに行きたいよぉ……! 走って馬に乗って自由なビルドで敵と戦って、ブッシャアアアア!! とかドッバアアアア!!とかやりたいよ゛ぉぉぉおおお……!!

 禁断症状か、ちょっと油断するとうわ言のように↑こんなことを言っては、フラフラと褪せ人のように彷徨っていた。思えば、危険な状態であった。

 でも、そんな耐え忍ぶ日々は、2月25日をもって過去のものとなったのだ。

 そう、ついに手元にやってきたのだよ……!!

 プレイステーション5版の『エルデンリング』がな!!!

 いやああああああ!!!>< もひとつ、いやぁぁぁあああああ!!!!><

 これで、俺のえぐられた心が(自分でえぐったんだけど)癒されるぞ……! 今日からもう、狭間の地の褪せ人のひとりとして、ブッシャアアアアでドッバアアアアな毎日を過ごしていくんだ……><

 と、のっけから若干暴走気味ではあるのだが、それも仕方のないことだと思いませんか??

 ナゼなら俺は、↓こちらの発売直前レビューでも書いた通り、

 古巣にいた時代に、『エルデンリング』のディレクターである宮崎英高さんが作った『DARK SOULS』(ダークソウル)に激ハマりし(もちろん『Demon’s Souls』も好きだが)、プレイ日記を200本以上も書いて『折れてたまるか!~『DARK SOULS』プレイ日記~』という単行本を2冊も刊行したことがある。それほどの“親・宮崎派”なのだ。そんな宮崎さんの最新作にして“極めつけ”との呼び声の高い『エルデンリング』を前にしたら……そりゃあ冷静でいられるわけがないのである!!

 てなわけでさっそくゲームを起動して、キャラメイクに突入しよう^^

 フロム・ソフトウェアのこういったアクションRPGで最初に決めることと言えば……やっぱり!!!

 そうだよね!! キャラクターのベースとなる“素性”を選ばないといけないんだよな!!

 素性ってのは、他のゲームで言うところの“クラス”とか“職業”に当たるものだ。『エルデンリング』では、以下の10種類から選ぶことができる。

・放浪騎士
・剣士
・勇者
・盗賊
・星見
・預言者
・侍
・囚人
・密使
・素寒貧

 大別すると、力や技量に優れていて武器による直接攻撃に長けた近接系の素性と、あふれる魔力を駆使した魔術攻撃を駆使する遠距離系の素性に分けられる……と思う。ちなみに、いちばん下の”素寒貧”は”すかんぴん”と読んで、「何も持っていないすっからかんの人」を指す、実際にある言葉ですよ。

 もちろん、中道を行くサイキックソルジャー的な素性もあるみたいだけど(囚人とか、そんな感じな気がする)、ひとまず、

 「近接メインで行くか、魔術メインでいくのか?」

 ↑こちらの方針を決めないといけないみたいだな……。

 とは言え……うーーーーーん! ぶっちゃけ、どれもこれも魅力的で決めきれねえぞ……!w

 『Demon’s Souls』でも『DARK SOULS』でも、俺は初見プレイのときは必ずや肉体派の素性(言うなれば脳筋)を選んで、巨大な武器を振り回して遊んでいた。魔術に頼った遠距離プレイを見るにつけ、

 「楽そうだなぁ~……。知的だなぁ~……」

 とうらやましくてヨダレを垂らしたことも一度や二度じゃないけど、それでも脳筋プレイを貫いていたのである。

 となれば、今回も……!

 初めて狭間の地に向かう素性は……!!!

 このゴツい斧を携えるのは……そう!!! 初期ステータスでもっとも筋力が優れていた素性、“勇者”です!! やっぱり、RPGの主人公が就く正統派の職業は勇者だよねえ^^ もしもリアルで世界が滅びかけたとして、その救済を託す素性は“編集者”とか“モノ書き”なんかより、ウソでもいいから、

 「わしが勇者です!! すべて勇者にお任せをッ!!!」

 と自信満々に名乗れる人がいいわww そういう意味でも、最初は勇者で突き進むことにする!!

 ちなみに、素性を決めたあとに当然ながら我が分身の顔面をレイアウトすることができたんだけどさ。

 その項目が……((゚Д゚;)) 目だけでも……((゚Д゚;))

 み、右水晶体の濁りって何だよ……(((( ;゚Д゚))) 俺の50年の人生で、水晶体の濁りについて考えたことって、これが初めてなんですが……ww

 なのでここは深く考えることをやめて、用意されていたプリセットの中からテキトーなものを選択^^; こうして無事に、

 勇者としての人生(?)が始まったんだけど……。

 わりと速攻で、その歩みに暗雲が垂れ込めることになるのであった……(((( ;゚Д゚)))

 続く!

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 ……というわけでコロコロオンラインでは、ワタクシ大塚角満と若手記者・トニオ國崎の2名で、『エルデンリング』のプレイ日記を2本立てでお送りしてまいります! 俺はもう、アクションゲームに見放されたおっさんなので、この世界で出会った出来事をおもしろおかしく書いていければなと考えております! どうぞよろしくお願いいたします!!

大塚(おおつか) 角満(かどまん)
1971年9月17日生まれ。元週刊ファミ通副編集長、ファミ通コンテンツ企画編集部編集長。在職中からゲームエッセイを精力的に執筆する“サラリーマン作家”として活動し、2017年に独立。現在、ファミ通Appにて“大塚角満の熱血パズドラ部!”、ゲームエッセイブログ“角満GAMES”など複数の連載をこなしつつ、ゲームのシナリオや世界観設定も担当している。著書に『逆鱗日和』シリーズ、『熱血パズドラ部』シリーズ、『折れてたまるか!』シリーズなど多数。株式会社アクアミュール代表。

『ELDEN RING』公式サイト:
https://www.eldenring.jp/

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