【エルデンリング・発売直前レビュー】 広大すぎるフィールドでの冒険が楽しすぎて、己の使命を忘れそうになった……!!

世界は壊れたまま、王を待つ

『DARK SOULS』、『Bloodborne』、『SEKIRO: SHADOWS DIE TWICE』などこれまで高難易度ゲームを手掛けてきたフロム・ソフトウェアより、完全新作アクションRPG『ELDEN RING(エルデンリング)』がついに発売となる。

その話題作が発売する直前に、先行で本作をプレイする機会をいただけたので、ゲーム序盤部分まで進めたレビュー記事をお届けする。個人的に凄く楽しみなタイトルだったので、作品の事前情報はほとんど入れずにプレイした。

(担当ライター:トニオ國崎)

※本レビューはプレイステーション4版でのプレイになります。

冒険の舞台は、かつて黄金樹の祝福を受けていた“狭間の地”。永遠の女王マリカを戴くこの地では、黄金樹の根源たる“エルデンリング”が砕けたことをきっかけに、マリカの子どものデミゴットたちはエルデンリングの破片を得て力に歪み、暴走。大規模な戦争の末、狭間の地は崩壊してしまう。

そして、かつて黄金の祝福を失い、狭間の地を追放された“褪せ人(あせびと)”のもとに、再び祝福の導きがもたらされる。

褪せ人の子孫であるプレイヤーは、「エルデの王となれ」と啓示に導かれ、狭間の地を訪れる……という流れが本作の簡単なあらすじだ。

これまでのフロムゲー集大成の1本!!

いざゲームを始めてみて、序盤の舞台である“リムグレイブ”にやってきた感想だが……めっちゃくちゃに広い。

いや広い、広すぎる……!!!

フロム・ソフトウェアのダークファンタジーといえば、どことなく暗く、荒廃した雰囲気のイメージがあるのだが……ふと上を見上げた瞬間、遠目でも迫力が分かる大きな黄金樹に圧倒された。

幻想的な異世界に迷い込んでしまったような空気感がたまらない。

プレイヤーが迷ってしまわないように、道しるべとなるものも用意されているのだが、ここまで広いと隅々まで探さずにはいられない……!

草原を駆け、森林や洞窟、地下、廃墟などなんでもござれの地を練り歩く。

『ELDEN RING』の操作は、スタミナを使用して攻撃や回避を行う『DARK SOULS』シリーズに近いシステムとなっている。ソウルシリーズ経験者はこれまでの作品と近い感覚で楽しめるだろう。

敵の攻撃をはじく“パリィ”、相手の体勢を崩す“ガードカウンター”、魔術や祈祷での攻撃、ときには草むらに潜んで背後から攻撃など、多彩な戦術が楽しめるようになっている。

個人的にうれしかったのは、地図霊馬での移動だ。

シームレスにつながったオープンフィールドを冒険する本作だが、軽く探索するだけでも怪しげな洞窟があったり、「この道……行けそうじゃない?」と思う茂みを進むと新たなエリアに着いたり、とにかくフィールドの密度が深すぎる……! ここになにかありそうだよね~というロケーションの設置が絶妙で、“発見する楽しさ”にかなり力を入れていることがうかがえる。

「広いのはいいけど、広すぎて場所が分からなくなりそうだな……」と迷ってしまうプレイヤーのために、地図でいつでも位置が確認できるのはとてもありがたい。ゲーム途中から使用できる馬での移動も快適で、ついついいろんなところを走り回ってしまう。

▲あらゆるエリアのチェックポイントとなる“祝福”を拠点としながら進んでいく。
▲一度訪れた祝福はファストトラベルが可能。

▲馬上戦が僕の心をくすぐる

気が付けば、目指すべき場所とは明後日の方向に突き進んでしまい、突然現れたボスと戦闘を繰り広げていた。使命……使命はどこへ……!?

未知なる舞台だから何が起こるかわからない。いきなりボス戦に突入したり、待ち伏せしている敵にボコボコにされたり、狭間の地は全力でプレイヤーたちを出迎えてくれる。

ボス戦の強さも、相変わらず「くそーっ!あともう1回!!」と唸ってしまう手ごわさ。むしろ安心する。

ネタバレをしないようにフワフワとした言い方になってしまうのだが、「えっ!! いきなり!? いまから!?」と言わんばかりの激闘がプレイヤーたちに襲い掛かってくるので、ぜひとも楽しんでほしい。

ゲームの操作性やシステム、プレイヤーに襲い掛かる道中のギミックは、フロム・ソフトウェアがここ10年で出してきたアクションRPGの集大成だと思う。「ソウルシリーズで味わった良いとこ詰め合わせセット」を堪能してる気分だ。

“死にゲー”と聞いていままで遊んだことがなかった人たちにも、ぜひとも本作から触れてみてほしい。

 

「エルデの王となれ……!」と導かれてきたものの、僕が目的を果たせるのは当分先になるかもしれない。

 

▼ライター・大塚角満の『エルデンリング』レビューはこちら!

 

【執筆】トニオ國崎

1994年5月生まれ。興味を持った作品はジャンル問わず遊ぶフリーライター。物語に感情移入しすぎてしまうタイプ。

▼作品概要

『ELDEN RING(エルデンリング)』
■プラットフォーム:PlayStation®5 / PlayStation®4/Xbox Series X|S / Xbox One / Steam
■開発:フロム・ソフトウェア
■ジャンル:アクションRPG
■プレイ人数:1人~4人

■価格:
通常版 9,240円(税込)
デジタルデラックスエディション 9,900円(税込)
コレクターズエディション 24,200円(税込)
■発売日:2022年2月25日
■CERO:D
▼エルデンリング公式サイトはこちら
https://www.eldenring.jp/index.html

©BANDAI NAMCO Entertainment Inc. / ©2022 FromSoftware, Inc.

関連記事

【エルデンリング・発売直前レビュー】圧倒的に自由に冒険する、手で触れられる神話世界! さあ、『ELDEN RING(エルデンリング)』に入っていこう