蜜月の関係にヒビが!!
前回に引き続きまして、
我が心のオアシス、喫茶ハトの巣のお話を書くわけだがね……。
なんと、蜜月時代を振り返った前回とガラリと変わりまして、本日綴らせていただくのは……正反対の出来事!!
じつは俺、喫茶ハトの巣のマスターに幾度となく怒られ、そのうち1回は明らかに、
(# ゚Д゚)コノヤロ…………!
と激怒させてしまったことがあるのです!!!><
おそらくマスターは年齢的に同年代で(たぶん昭和40年代生まれだろう)、コーヒー好きという共通点もあるので接しやすいんだけど、逆にその距離感の近さが……ときに軋轢を生むことがあるんだよなあ……!!
とはいえ、“その1回”以外は、怒られたといってもたいしたことはなかった。
まずは、以前もチョロっと書いたけど、喫茶ハトの巣がオープンした初日。
カウンターじゃなく、ボックス席でゆったりとコーヒーを楽しもうと思ってソファーに近づいた瞬間……!!
「そこは予約席だよ……チッ!」
と、速攻で制止されてしまったのだ。
いや、「チッ!」なんて舌打ちまではされていないけど、まだ仲良くなっていない時代のこと、マスターの心情的には間違いなく、
(チッ! ひとりなんだから、そっちに座ろうとすんなよ……! 団体さんが来たときに、席の移動とかお願いすんの面倒だろが! チッ!!)
これくらいのことを思っていたに違いない。ガンコな昭和40年代生まれとは、得てしてこんなものなのである。
2回目の叱責は、喫茶ハトの巣のオープン2日目。
L字型カウンターの入り口付近にレジがあるのを見て、
「あ!! ここ、持ち帰り用のレジじゃね!?」
と気づいてしまったことに端を発する。
そこににじり寄って、
「マスター! 持ち帰り用のコーヒーをひとつおねまいします^^」
と、かわいく注文しようとしたらだなぁ……!
「注文は席でね……。チッ!」
と、またもや釘を刺されてしまったのだ。
このときも、マスターの心情的には、
(チッ! まだ持ち帰り用のカップとか、業者から届いてねーんだよ……! 開店2日目だぞ……! わかれよそんくらい! チッ!)
こんなことを思われていたんだろうなぁ……。辛いなぁ……w
でも。
こういった探り合いを乗り越えた結果、ふたりは徐々に胸襟を開き、いつしか互いを認め合える間柄となった。マスターは相変わらず無口ではあるけど、
「この、磨き抜いたコーヒーカップでお楽しみください」
「ピジョンミルク、お入れしましょうか?」
こんな、常連さんだけに展開するトークと笑顔(無表情じゃねえか)で、俺に接してくれるようになった。これにより喫茶ハトの巣は、俺にとってなくてはならない“第二の自宅”のような存在になったのである。
そんな、ある日のこと。
いつものように喫茶ハトの巣に出向き、
「さてさて^^ 仕事の前の1杯でも淹れてもらおうかね^^」
ホクホク顔で注文をしようとすると……!
マスターはいきなり、↓こんなことを言ってきたではないか。
うお!! コーヒーの温度までアナウンスしてくれるようになったぞ!!!w
確かにホットコーヒーは、グラグラに煮立ったお湯を使うより、95度くらいで淹れて口に運ぶときに80度前後になっている……ってのが、味も香りも際立つベストな温度とされている。つまりマスターは常連のこの俺に、
「完璧なホットコーヒーを提供していますよ」
と、言葉の向こうで宣言しているというわけだ。
そしてこの日から、マスターの“完璧推し”が始まった。
まず、
挽きたての豆を使っていることを高らかに宣言しつつ……!
今日のベスト、80.23度のコーヒー、完成……!
「この豆における、究極のホットコーヒーです。常連のアナタなら、わかりますよね……?」
無表情ながら、マスターはそのように主張しているってわけだ。
でも……。
そんな完璧主義のマスターだからこそ、ちょっとしたイタズラをしてみたくなる。
その日も、
「究極の、80.40度コーヒーをどうぞ」
と淹れたてを出してくれたんだけど、ついつい……。
いつもだったら絶対に選ばない「ちょっと冷ます」を選択してしまった……w
すると……。
明らかに、何か言いたげなマスター……w この瞬間、彼の淹れた究極コーヒーは、味も香りも微減した寝ぼけたコーヒーへと変貌を遂げている。
でも……まだまだだ!! こうなったら、もっと冷ますぜ!!
「さらに冷ます」
を選択すると……。
ますます、悲しそうな顔になるマスター(無表情だけど)。さすがに心が痛んできたが……もうこうなったら、最後までいくしかない!!!
「もっともっと冷ます!」
を断行すると……ついに……!!
「コーヒー、ぬるめの方が好きだったんですか……?( ´・ω・)」
すっかり冷えて、いまやアイスコーヒーと化したカップの液体を、悲しそうに見つめるマスター……。その様子を見て、
「しまった!! やりすぎた!!!」
と俺は激しく後悔し、
必死に取り繕うも……。
「……そうですか。ま、ごゆっくり……( ´・ω・)」
マスターはそう言ったきり、何も話してくれなくなった……。
それ以来……。
ああああ……!!(((( ;゚Д゚))) 湯温について、いっさい話してくれなくなっちゃったよぉぉぉおおおお!!!>< マスター、つまらないことをしてスマンかった!!!>< 心入れ替えるので、また究極コーヒーを淹れてくださーーーーい!!!><
皆さん、本当においしいコーヒーを楽しみたければ、あまりイタズラはしないほうがいいですよ……(((( ;゚Д゚)))
続く……w
1年前の今日は?
せっかく丸1年、1日たりとも欠かさずにプレイしているので新企画“1年前の今日は?”と題して、“昨年の今日のスクショ”を1枚掲載していこうと思います!
ちょうど1年前、2021年1月7日の様子は↓こちらです。
新年早々、極寒の浜辺でジョニーを発見した日w
大塚 角満
1971年9月17日生まれ。元週刊ファミ通副編集長、ファミ通コンテンツ企画編集部編集長。在職中からゲームエッセイを精力的に執筆する“サラリーマン作家”として活動し、2017年に独立。現在、ファミ通Appにて“大塚角満の熱血パズドラ部!”、ゲームエッセイブログ“角満GAMES”など複数の連載をこなしつつ、ゲームのシナリオや世界観設定も担当している。著書に『逆鱗日和』シリーズ、『熱血パズドラ部』シリーズ、『折れてたまるか!』シリーズなど多数。株式会社アクアミュール代表。
『あつまれ どうぶつの森』公式サイト:
https://www.nintendo.co.jp/switch/acbaa/index.html
※ゲーム画面はNintendo Swicthソフト『あつまれ どうぶつの森』のものです。
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