島に新しい風を!
古参住民・かぶきちと入れ替わりで、新たな仲間“ジャスミン”が引っ越してきたと再三お伝えしてきた。
住民の顔ぶれが変わるのは、今年2月にジュンが加わって以来なのでじつに半年ぶりのことだったんだけど、この人事異動が……俺の、
「ジョブローテーションをして、部署に新たな風を吹き込みたい!!!」
という、編集長時代のアツき想いに火をつけてしまったのは、かぶきち引っ越し劇の思わぬ副産物だったかもしれない。
長く我が島にたゆたっていた、
“いまのメンバーこそベスト”
という先入観は、新たな仲間を加えること、人材探しをすることの楽しさを前にモノの見事に吹っ飛び、ルナステラ島は開島以来の“新規入植者大募集”を掲げるに至るのである!!w
「さあさあ、移住ブームに乗っかって、離島でののんびりライフを始めてしまいましょー!!www」
と言わんばかりに、どうぶつの入れ替えに力を入れ始めたのであった。
とはいえ。
プレイヤーが任意に、好きなときに、住民の変更ができないことが、この『どうぶつの森』シリーズの歯がゆいところであり、優れたところでもある。
というのも、もしも400種いるどうぶつの中から好みのものを10名ピックアップして、いつでもどこでも人事異動ができてしまうとなったら……おそらく『どうぶつの森』は、ここまで国民的なゲームになっていなかったのではないかと思う。
いつ、誰に出会うのかさっぱりわからず、しかも会ったところで勧誘できるかどうか定かではないからこそ、
「いつかきっと、あの子を仲間に引き込むんだ!!><」
という気概が生まれて、長く長く遊び続けてしまうんじゃないかと思うのである。……まあ、ピンポイントで勧誘したいどうぶつがいればamiiboカードを使うという離れ技も存在するが、そうできる人は限られているからな。やはり、“偶然”とか“奇跡”といった、あるのかないのかわからない現象が『あつ森』の格好の調味料になっているため、我々はいつまでも離れることができないんじゃないかと確信するわけです。
……そう、選べないのだ。
このゲームでは、
「申し訳ないけど、あなたに出ていってもらいたいのです!!」
といくら思っても、引っ越しフラグが立つか、キャンプサイトの訪問者と入れ替えでないと、人事交流は図れないことになっているのである。
で、ようやく本題に入るが、じつはかぶきちが引っ越しを決意したタイミングでもうひとり、“入れ替え候補”に挙げていたどうぶつがいたことを覚えておいでの読者もおられるかと思う。
それは、いまさら焦らしても仕方ないのでとっとと公表すると、
元気タイプのコグマ、アセロラさんであります。
彼女も、ルナステラ島に来てから1年以上になる古参だが、元気タイプはももことカブっていること、またコグマはメープルがいることから、
「つぎにアセロラが引っ越しを申し出てきたら、快く送り出してやろう……!」
と、俺は心に決めていたのだ。そしてそれは、かぶきちが引っ越してからも変わらず、むしろ半年ぶりに人流が生まれたことによって、
「もっともっと、住民を刷新したい!!」
という想いは強くなっていた。よってこの8月は、他の誰よりもアセロラの動向に注目していたのであるよ。
しかし……!
これも物欲センサーと言うのだろうか。
「アセロラ、フキダシ出さないかな~w」
なんてヒデェことを考えているのを天(誰だよ)が苦々しく思ったのか、来る日も来る日も、アセロラ以外の住民がフキダシを出して歩いているのを目撃してしまったのだよ(苦笑)。
↓こんな感じで……。
ももこに……。
1ごう……!
アポロまで……!!
そしてちゃちゃまるに至っては、
午前9時に出していたフキダシを、
15時間後の深夜0時まで引きずるというロングラン公演!!!www どどど、どんだけこの島から出て行きたいんだよちゃちゃまる!!!><
もちろん、コレが引っ越しフラグなのかどうかはわからなかったので、基本的にはスルーしていた。唯一、アセロラがフキダシを出していたときだけ話し掛けていたんだけど……!
あ……w 引っ越しフラグじゃなかった……w
な、なんて紛らわしい……。
でもその日は、もう一度フキダシを出してくれたので、嬉々として接触すると……!
……ん??
昼間とまったく同じやり取りじゃねえか!!!w どんだけ思わせぶりなんだよアセロラさんよぉ!!!www
でも、この話には続きがある。
そしてそれは……俺の『あつ森』歴史でもっとも長く、たいへんな出来事に発展するんだけど……!!
次回から、かなり長大な物語が始まります。
続く。
1年前の今日は?
せっかく丸1年、1日たりとも欠かさずにプレイしているので新企画“1年前の今日は?”と題して、“昨年の今日のスクショ”を1枚掲載していこうと思います!
ちょうど1年前、2020年8月30日の様子は↓こちらです。
2020年最後の花火大会で、ウンコ型の花火を見上げるw
大塚 角満
1971年9月17日生まれ。元週刊ファミ通副編集長、ファミ通コンテンツ企画編集部編集長。在職中からゲームエッセイを精力的に執筆する“サラリーマン作家”として活動し、2017年に独立。現在、ファミ通Appにて“大塚角満の熱血パズドラ部!”、ゲームエッセイブログ“角満GAMES”など複数の連載をこなしつつ、ゲームのシナリオや世界観設定も担当している。著書に『逆鱗日和』シリーズ、『熱血パズドラ部』シリーズ、『折れてたまるか!』シリーズなど多数。株式会社アクアミュール代表。
『あつまれ どうぶつの森』公式サイト:
https://www.nintendo.co.jp/switch/acbaa/index.html
※ゲーム画面はNintendo Swicthソフト『あつまれ どうぶつの森』のものです。
© 2020 Nintendo