先手を打って!
まもなく8月が終わって秋になるということで(あくまでも『あつ森』世界の話ねw)、この間、季節の切り替わりを待って島から消えていく生き物たちを特集してきた。
そして前回はその締めくくりとして、俺がもっとも捕獲に手こずっている“海の幸”について言及している。
9月になると島からいなくなる海の幸は、
・コウモリダコ
・ホヤ
この2種類のみなので、捕まえるのにそれほど苦労はしない。実際、俺は昨日の夜にちょっと本腰を入れて素潜り漁をしていたんだけど、
レアなコウモリダコもかなりの数を捕獲することができた。なので、
「コウモリダコ、ぜんぜんいなくて焦るんですけど!!><」
と悲鳴を上げているアナタも、あきらめなければきっと出会うことができるのでがんばってほしい!! 明日はキミのためにあるッ!!
とまあ、力強く言ってあげたいわけよ俺はε=(・ω´・#)
なんてことを、冷たいアイスコーヒーで喉を潤しながら椅子にふんぞり返って吠えていると、おなじみ、同僚のたっちー先生が詰め寄ってきた。今日は久しぶりの出社日なのである。
「おう、おっさん。なんやエラそうやな。わしには……キサマにそんな余裕があるとは思えんのやけどのう」
居丈高に言うたっちー先生に、俺は怪訝な顔を向けた。
「なんだなんだ。俺はもう、8月の海産物はすべて入手しているのだ。慌てず騒がず、まるで将軍が城に凱旋するかのように、堂々と9月を迎えられるのだよ」
するとたっちー先生は、心から俺をバカにした顔で、
「ふっwww」
と笑い、続けざまにこんなことを言ったのである。
「そう、8月は大丈夫なんやろう。しかしな……キサマはまだ、海の幸図鑑がスッカスカだったやろ! その隙間に入る生き物で、9月末をもって消える存在のことを考えたことがあるんけ!!?」
ガーーーーーン!!
い、言われてみれば確かに……!
8月はなんとかやり過ごせたけど、まもなくやってくる9月でも、消えゆく海の幸は存在するかもしれん……!!
虫と魚はすでに図鑑が埋まっているので問題ないが、海の幸は……いまだ5ヵ所も空白になっているのだ!!!><
いや、このスクショを撮った直後に、
ダイオウグソクムシを捕まえることができたので、現在の空白は4ヵ所……。こ、ここにはいったい……どんな海の幸が入るのだ!?
そこで。
すでに海の幸図鑑をコンプリートしているたっちー先生に、
「せ、先生!!!>< お、おねげえしますだ>< 海の幸の情報を愚かなわしに!!>< 危機感なくふんぞり返っていた身の程知らずな下民に、どうか情報をお恵みくだせえ!!!><」
と、心の底から懇願。するとたっちー先生は、
「わかりゃえーんや。ホレ、これがキサマが未捕獲の海の幸のデータやで」
そう言って、図鑑のデータを示してくれたのである。
それによると……! 俺がまだ捕まえていない4種は……!!
【大塚角満の未捕獲海の幸】
・センジュナマコ:11月~2月
・タカアシガニ:3月~4月
・イセエビ:10月~12月
・カブトガニ:7月~9月
うおおおお……!! な、なんたることだ……!!
これを見るに……どうあがいても、来年の3月にタカアシガニを捕まえるまで、海の幸図鑑は埋められねえってことやんけ!!!w こ、これはキツい!!!>< 素潜り漁をサボっていたツケが、3年殺し的に襲い掛かってきやがったぁぁあああ!!!><
いやでも、タカアシガニか……。
前回の記事で、7月に取材に行った八景島シーパラダイスの『あつ森』コラボイベント、“はっけい島 海の生きもの ふれあい展”のことをちょろっと書いたけど、じつはそこで展示されているタカアシガニとフータの解説も写真に収めてあったのよ。
↓ホラ。
で、でも……w
じつはこのとき、俺は『あつ森』にタカアシガニがいるなんて知らなかったので(未捕獲だからな)、宇宙生物のようにガシャガシャとうごめく巨大カニとフータの解説を見て、↓こんなことを言って笑っていたのである。
「うはwww タカアシガニ、『あつ森』にいないのにフータが解説してるおwww これはサービスかね??w もしかして、このコラボ用の書き下ろし解説かな??w」
聞いていたたっちー先生は、
「こいつ、何言ってんだ……?」
という、明らかに怪訝な表情をしていたんだけど……タカアシガニ、『あつ森』にいたんですね!!!>< そういうことは、現場で指摘してよ!!>< 思いっきりデカい声で、
「タカアシガニwww いないのにwww」
って喧伝しちゃったじゃん!!!><
しかし、泣こうがわめこうが恥をかこうがタカアシガニは3月になるまで現れてくれないので、とりあえず足元のものから……!
未捕獲の海の幸の中で唯一、8月でも獲れる生きた化石……“カブトガニ”を捕まえてくれようではないですか!!!
というわけで、急遽始まったカブトガニ捕獲大作戦。
前述の通り、カブトガニは9月に入っても出現するのだが、締め切り間際になって慌てて原稿を書く……じゃなかった漁を始めても現場が混乱するので、余裕のあるいまのうちから捕まえてしまおうと思ったってわけだ。
そして。
夜の海で潜り続けること……1時間ほど(苦笑)。
獲っても獲っても、
シャコだったり……!
ガザミだったり……!
オオシャコガイだったりと、かなり希少な海の幸は水揚げされるのに、カブトガニはなかなか出現してくれなかった。
「やっぱり、そう簡単にはいかないのか……。これは……9月に持ち越すとヤベェかもな……!」
焦りがにじみ始めた……そのとき!!
超速で逃げまくる魚影を追い掛け、
「これ、またオオシャコガイかなぁ……」
なんて思いつつ引き上げると……なんとなんと!!
うおおおおお!!!www ここでカブトガニきたぁぁぁあああ!!!www こ、これで、9月の憂いがひとつなくなったぞ!!!www
さっそく、トレトレのカブトガニを持ってフータにご報告。
大いに喜んでもらい、残る図鑑の空白は“3”になったのでありました!!
続く!
1年前の今日は?
せっかく丸1年、1日たりとも欠かさずにプレイしているので新企画“1年前の今日は?”と題して、“昨年の今日のスクショ”を1枚掲載していこうと思います!
ちょうど1年前、2020年8月23日の様子は↓こちらです。
花火大会を直前に控え、じつにうれしそうなももこさんw
大塚 角満
1971年9月17日生まれ。元週刊ファミ通副編集長、ファミ通コンテンツ企画編集部編集長。在職中からゲームエッセイを精力的に執筆する“サラリーマン作家”として活動し、2017年に独立。現在、ファミ通Appにて“大塚角満の熱血パズドラ部!”、ゲームエッセイブログ“角満GAMES”など複数の連載をこなしつつ、ゲームのシナリオや世界観設定も担当している。著書に『逆鱗日和』シリーズ、『熱血パズドラ部』シリーズ、『折れてたまるか!』シリーズなど多数。株式会社アクアミュール代表。
『あつまれ どうぶつの森』公式サイト:
https://www.nintendo.co.jp/switch/acbaa/index.html
※ゲーム画面はNintendo Swicthソフト『あつまれ どうぶつの森』のものです。
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