トッププレイヤー イカすガチ対談マッチ!!
【あとばる×るす 第1回】
ピクモン(Pixio Monster)から、るす選手が対談に初登場!
るす選手は『スプラトゥーン2』史上、十数人しかない”Xパワー3000超え”を達成したプレーヤーのひとり。そんな、”るす”選手にガチマッチでの戦い方のポイントをいろいろと聞いてみたぞ。
あとばる
驚異的なエイム力を持つカリスマプレーヤー。「第2回スプラトゥーン甲子園」では、不利な状況から相手を次々と倒す神がかり的なプレーを連発し、優勝に大きく貢献。H3リールガンの名手としても知られ、彼の影響でH3リールガンを使い始めたプレーヤーも多いとか。おもな実績は「第2回スプラトゥーン甲子園」優勝、「第4回スプラトゥ-ン甲子園オンライン代表決定トーナメント」優勝など。チーム・よしもとゲーミング カラマリ所属。
OPENREC.tv:https://www.openrec.tv/user/atobaru_ikaるす
N-ZAP85とジェットスイーパーカスタムのふたつのブキで、驚異のXパワー3000超えを達成した凄腕プレーヤー。もともとダイナモローラー使いとして有名で、シューター系はほとんど持ったことがなかったにも関わらず、試しに持ってみたらすぐにXパワー3000を達成してしまったという、とんでもないセンスの持ち主。プロチームのPixio Monsterに所属しており、カラマリやGGBoyZといった強豪チームが争った「プレミアリーグ」では見事に優勝を達成。いまもっとも注目すべきプレーヤーのひとりだ。
るす選手も最初は特別に強いわけではなかった!?
――あとばる選手のメインブキであるH3リールガンDだと、キャンピングシェルター相手にはかなり厳しいんですか?
るす:いや、本当に対抗戦でプレーするくらいで……。
あとばる:ちゃんと話すのは初めてじゃないかな。
るす:そうですね。
――るす選手といえばダイナモローラー使いという印象があるんですが、最近はN-ZAPをメインに使っているんですか?
るす:そうです。黒ザップと言われているN-ZAP85とジェットスイーパーカスタムを中心に使っていますね。もちろん、ダイナモも持ちますけど。
――使い分けでいうと、ナワバリだとダイナモを持って、ガチマッチだと黒ザップかジェットスイーパーカスタムという感じですか?
るす:はい。あと、最近はエクスプロッシャーカスタムとかも持ったりしますね。
――そうなんですね。じゃあ、ブキとしてはわりとなんでも使うタイプ?
るす:そうですね。強いブキだったらなんでも使う感じです。
――あとばる選手は最近はH3リールガンDをメインでずっと使っているんですか。
あとばる:そうですね。最近はH3リールガンDしか持っていないですね。
――それは一周回って好きなブキを使って行こうみたいな?
あとばる:ははは。とくに大会とかの予定もないですし、まだ誰もH3リールガンDでXパワー3000を出していないので、一応そこを目標にやっていこうかなと。
――もしH3リールガンDで3000いったらすごいですね! そういえば、るす選手はN-ZAP85とジェットスイーパーカスタムの2つでXパワー3000を達成していますよね。
るす:そうですね。
――かなりスゴイと思うんですけど、やっぱり最初から『スプラトゥーン2』は上手かったんですか? バンバン勝てて「俺、強くない?」みたいな。
るす:いや、『2』の初期は本当に弱かったですね。プロになろうとかも全然考えもしてなかったですし。
――Xパワーが導入される前のウデマエはどのくらいだったんですか?
るす:一応、S+のカンストはしていました。
――えっ、それでもご自身では「あまり強くない」という評価だったんですね。
るす:そうですね。カンストも結構ギリギリだったので。そのあとXパワーが実装される頃に、ちょっとだけ「もしかして自分強いんじゃないか?」みたいなことは思うようになりましたけど。
――そこで「強いかも」と思うようになったきっかけはなんだったんですか?
るす:昔から組んでいたチームで1度大会に出たんですけど、その大会に甲子園で地区優勝している“ぽちタマ”さんというプレーヤーの方も出場していたんですね。それで、その方のチームと大会で当たって僕らは負けちゃったんですけど、あとで「相手のダイナモがめちゃくちゃうまかった」みたいなことをツイートしてもらえて。そのときに「もしかして、自分は強いんじゃないか」って思えたといいますか。
――なるほど。名前が知られるようになったきっかけってのはそのあたりからなんですか?
るす:そうですね。あとは、ダイナモでXパワー3000を目指しているときですね。そのときにあとばるさんとも初めて絡んだというか、エール(オープンレックで視聴者が配信者に対して送ることができる有料アイテム)を送っていただいて。
――それは、いつくらいの話なんですか?
あとばる:結構、前だよね。
るす:去年の4月とかですかね。その当時はまだ誰もXパワー3000を出していなくて、自分がダイナモでXパワー3000を目指すという配信をずっとやってたんですよ。そうしたら、本当にいろんな人が配信を観て応援してくれて。
――それで話題になったんですね。でも、ダイナモで3000を目指すってかなりしんどくなかったですか?
るす:そうですね。正直、自分でも無理だろうなと思いながらやっていたところはありますね(笑)。
――あとばる選手もこの配信で、るす選手を知った感じですか?
あとばる:そうですね。当時、ダイナモ使いってあまりいなかった……いまもあまりいないんですけど、そんなダイナモでめちゃめちゃうまい奴がいるってので一応、名前だけは知っていたんですけど、声の雰囲気と喋り方とか「こういう感じの人なんだな」という意味でちゃんと知ったのはこの配信からですかね。
――現在、ふたりともプロとして活動してますが、あとばる選手から見て、るす選手のすごさはどんなところですか。
あとばる:とにかく立ち回りが綺麗で、有利の位置にずっといますね。そこに立っていたら対面に勝つよなってところにちゃんと立っていて、その有利なポジションを取るための無理なキルもしっかり取ってきますし。もちろんエイムとかもトップレベルのものを持っている上でその立ち回りができるので。抽象的な言い方になっちゃいますけど、一言でまとめると“偉い”って感じですね。
――逆にるす選手は、あとばる選手にはどういう印象がありますか。
るす:H3リールン使いの中で個人的に相手していて一番きつい人ですね。H3リールガンというブキはカバーがすごく難しいんですよ。機動力がなくて、味方が対面しているところにカバーに行きにくいんですね。なのに、あとばるさんは立ち位置がすごく偉いので、しっかりカバーに入ってくるんですよ。1対1も勝てないし、カバーもすごく早いので穴がない立ち回りをしているなというイメージですね。
――普通のH3リーガンだったらなかなかカバーに来られないような場所でもあとばる選手はやってくる、みたいな?
るす:やってきますね。それが、本当に怖いんですよ(笑)。
N-ZAP85を使ってガチエリアで勝つ!
――今回はガチエリアに絞って、N-ZAP85での立ち回りや戦術などを伺いたいんですけど、まず基本的なこととしてガチエリアを勝つために意識しておくべきことはなにかありますか。
るす:ガチエリアに限らず、どのルールでも「カウントを進めること」を一番に考えてプレーしています。カウントを稼ぐ中でも、敵を倒したり、エリアを塗ったり、ヘイトを稼いだり、いろいろやることがあるんですけど、その中から一番しやすいものをとっさに選んで、少しでもカウントが進むように持っていくという感じですね。
――あとばる選手はいかがですか?
あとばる:言い方が難しんですけど、基本的に全部自分でやる上で仲間も助けなきゃいけないものだと思っていて、自分が仕事をし切ったから仲間も仕事をして「これで勝てるよね」という感じじゃないんですよね。自分は仕事をした。でも仲間はできないからそれも助けてあげなきゃいけないみたいな動きをずっとしていますね、僕は。
――塗りもするし、キルもとるし、フォローも入れるしと。
あとばる:そうですね。そもそもN-ZAP85がブキのパラメータとして全部平均以上はとっているんですけど、逆に言うと特化した部分がないので、動き続けてなんでもやっていかないとバリューが出ないので、できることは全部やるようにしていますね。そうするとキルもとって、カバーもして、塗りもしてみたいな立ち回りになっちゃいます。
――エリアでN-ZAP85を持つ際にとくに意識していることや、立ち回りのコツを教えてください。
るす:とりあえず、なにをするにしてもキューバンボムを投げることから始めるということは考えてやっていますね。キューバンボムを投げて損だとしたらインクくらいなので、インク管理さえできればキューバンボムをずっと投げていればエリアも塗れますし、敵も引かせられるので、「これは最強だ」と思って(笑)。
――じゃあ、たとえば敵と対面したら、とりあえずキューバンボムを投げるところから始めているんですか?
るす:そうですね。敵と自分の間くらいにキューバンボムを置いて、相手が詰め切れないようにしてみたいなところから始めていますね。
――その上で相手がどう動くかを見て、自分の動きを組み立てていく?
るす:後出しじゃんけんという感じですね。相手がどういう動きをしたらこうするみたいなのを頭の中であらかじめ持っておいて、相手がその動きをしたからいくぞ、みたいな。
――なるほど。あとばる選手はいかがですか。
あとばる:味方のカバーはとにかくすぐに行くようにしていますね。味方のカバーにすぐ行くようにするために塗りが必要で、編成によってN-ZAP85でも前に詰めてセンプクキルとかを入れなきゃいけない場合があるんですけど、その中でも塗りと攻めの切り替えはしっかりするようにしています。全部なんでもできるからこそ、なにかひとつのことに集中して、もうひとつのことがおざなりになっちゃうみたいなのはないようにしていますね。
――あらゆることに意識を向ける必要があるわけですね。うーん、けっこう難しそう。
あとばる:N-ZAP85って本当にいろいろできちゃうので。たとえば、H3リールガンとかだったらそれこそしっかりインクアーマーを溜めてから攻めるようにするとかあるんですけど、N-ZAP85は機動力があるので、別にインクアーマーを溜めなくてもそのまま攻めていっても案外なんとかなったりしちゃったりするんですよ。でも、そうするとインクアーマーが全然回らなくて味方が困るとかもあるので、やっぱりなんでもできるからこそ味方がN-ZAP85に求めていることが違って、そうなってくるとどうしても忙しい動きになっちゃうんですよ。
――その辺のバランスというか、チーム全体の状況判断も重要になるんですね。
あとばる:そうですね。状況や編成を見て動いていますね。
次回も引き続き、あとばる選手とるす選手の対談をお届け。N-ZAP85での立ち回りについてより深く聞いていくぞ。
・ガチマッチは「カウントを進めるため」に自分がいま一番やりやすい行動をとるべし!
・「相手がこう動いたら、自分はこうする」といったことを事前に想定してプレーしよう!
・N-ZAP85はなんでもでる分、常に敵味方の状況を把握することが大事になる!
次回も引き続き、あとばる選手とるす選手の対談をお届け。
N-ZAP85での立ち回りについてより深く聞いていくぞ。