コロコロアニキで『ハイパーダッシュ! 四駆郎』を激筆中の武井宏之先生が、マシンデザインと『HD四駆郎』について熱く熱く語るシリーズ!! 第7回の今回は番外編その①。武井先生が漫画のなかで描いているミニ四駆レースの世界について、タフにハードに語っていただくぜっ!!!
ザウルス魂を継いで描く、武井先生の四駆郎ワールド!!
2015年春、コロコロアニキ2号で『ハイパーダッシュ! 四駆郎』の連載が始まった!! その冒頭「PHASE1 帰って来た四駆郎!」で描かれたミニ四駆レースの現場は、ヤンちゃなお兄さんお姉さんレーサーがずらっと並んだストリートミニ四駆や、まるでデスメタルロックのライブか総合格闘技の試合会場のようなデモリッションミニ四駆なんていう、超ワイルドすぎる世界!! 徳田ザウルス先生が描く世界との大きなギャップに、度肝を抜かれた四駆郎ファンも多かったのではないかな!?
ところで武井先生!! この世界観、設定はどうやって考えついたんですか? 教えてください!!!
「徳田ザウルス先生をまねして、そっくりに『ダッシュ! 四駆郎』を再現するという描きかたもあったと思う。漫画の世界観については本当に悩んだし、いまも悩んでるところだし。でも、どうせハンパにまねしてニセ物になるくらいだったら、自分の思うように描いた方がいいって考えたんです。
ザウルス先生の『四駆郎』の熱心なファンの方からは、先生だったらこうしてたとか言われることもあります。でも、それは絶対に違うという確信が自分にはあるんです。もし自分がザウルス先生だったら、あれから30年も経ってるんだから新しい世界を描きたい。作風だって絶対に変わるはずだし、新しいことにもっとチャレンジしたいって思うはず、先生ならね。昔のまんま描くわけないって思うんです。ずっとスタイルを変えずに描いている漫画家さんもいるけど、ザウルス先生は進化し続けたい人だという気がするんです。だから、ザウルス先生の魂を受け継いで描くって考えるならば、これが正しいかなって思うんですね」
なるほど!! 武井先生が描くミニ四駆の世界は、徳田ザウルス先生が描き続けて進化した世界なのかもしれないね!!!
武井先生が感じる「ミニ四駆の危機」とは?
「PHASE1」には、進駆郎が支配するサーキットミニ四駆も描かれてます。ところがここは、スピードにとりつかれて疲弊しきったレーサーがゾンビのように棲みつく殺伐とした世界!!!
武井先生!! ここで描かれているショッキングな「ミニ四駆の危機」は、現在のリアルなミニ四駆大会についても先生が感じることなんですか?
「そうですね。大会もそうだし漫画業界にも感じることなんです。アニキ世代に向けて『ハイパーダッシュ! 四駆郎』を描いていながら言うのも変だけど、本音で言うと、子ども向けに描かないと未来はないぞって思ってる。だって未来は子ども達が作るんだもの。だから、できれば子どもに夢を与えながら描いていきたい。だからたまに、子どもが読んでくれてるって聞くとすごくうれしいんです。大人が本気で何かに取り組む様を、チャレンジしてる感じを、次の世代に漫画で見せていけないかなって思うんですよ」
子どもたちに夢を届ける武井先生のミニ四駆漫画、いいね!! 武井先生、ぜひ描いてください!!!
武井先生が最後に見せてくれたのは、1枚の色紙。ミニ四駆デザインコンテストで武井先生のデザイン画が採用された時に、徳田ザウルス先生から贈られた物だ。この色紙は武井先生の宝物。いまもご自宅の部屋に大切に飾ってあるんだね!!
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次回は、武井宏之先生が「ミニ四駆デザインコンテスト」について熱く語るぞ!!