〜『デュエル・マスターズ』イラストレーター、一徳さんに直撃インタビュー!~ 前編
今回は『デュエル・マスターズ』第一弾から活躍されている一徳さんにインタビューです。『デュエル・マスターズ』との出会いと初めての担当されたカードのお話とともに、最新の双極篇第3弾「†ギラギラ†煌世主と終葬のQX!!」の「聖煌ノ天帝 絶兆」イラスト誕生の制作秘話を伺っていきたいと思います。
——デュエマのカードイラストを描かれるきっかけとなったのはどういう経緯がありましたか?
ネットで掲載した絵に目が止まりお声が掛かりました。当時では日本風と適度な海外風の味が混ざっている絵として新プロジェクト デュエル・マスターズにマッチするとの事でした。後に同じ理由で同社の海外TCG、MTGのアーティストとして招かれる要素となった様です。
※ MTG:Wizards of the Coast社のTCG 「Magic The Gathering」一徳氏は和風コンセプトのエキスパンション「神河」シリーズにてコンセプトアートも勤めている。
——初めてご自身が描かれて、カードになったのはどのカードですか?
記念すべき第一弾の「ドラグライド」です。アーマード・ワイバーンなのですが今のデュエマに比べてメカパーツが埋め込まれた生体メカではなく一装備品ですね。
初期デュエマは同社のMTGと差別化させる手段として主線の縁取りをしようという話だったのですがデュエマそのものが味を出してきて徐々にそのルールはなくなっていきました。
今でもたまに主線のはっきりしたカードを描きますが、初心のつもりでドラグライドを思い出している時でもあります。
——今回のカードイラスト「絶十」や「絶兆」は、どのような発注で描かれたカードですか?
「煌メク聖戦 絶十」が進化し、闇落ちして光の力で復活する重要なカードです!とざっくり説明を頂きました。
とはいえカードがどういう役割を担っていくかの詳細は発注段階で確定されてはおらず、方向性をチームで常に話し合われてるそうです。
ちなみにカードの名前は商品発表後に知る事になりますので、各作家さんが楽しみにしている事のひとつではないでしょうか。
「十」が「兆」になって100000000000倍ですよ凄いですね。
——こちらのイラストは、ご自身の中で設定や、コンセプトみたいなものってありましたか?
銀で始まり、黒に堕ち、黄金へと昇華していくのです。
銀の「煌メク聖戦 絶十」は最初は鉱石の塊の様にゴテゴテしていましたがこれから変貌していくシンプルで素体感あるものになりました。
黒の「堕天ノ黒帝 絶十」 は腕を交差し、尖ったものをこちらに向け心を閉ざしたイメージです。
堕天として天使の輪が血の色で歪み、翼は逆さで地を向いています。
そして黄金の「絶兆」は言わずと知れたキラくんのポーズです。彼の印象的なポーズは他にもありますが、矢の様に真っ直ぐで上へ向かいたいキラくんの心を表現しているのはこのポーズしかないと感じました。
いつかデッキーのお尻に刺さるのではないかと期待しています。(笑)
名前(ペンネーム):一徳
出身地:東京これまで担当したカード:
悪魔神バロムシリーズ、恐気の覚醒者ランブル・レクター、大邪眼バルクライ王、ラトリエ・ロブション、ジーク・ナハトファルター、無法地帯 マクラーゲン/無法警報PSY、絶十シリーズ 他好きなカード:
呪縛の剣豪バロスト、ジーク・ナハトファルター読者へ一言:
遊んでよかったなあと思えるデュエルでいっぱい楽しんで下さいね。