第4弾の誕生秘話に入る前に、スペシャルゲスト! キャラクターのイラストからシールのデザインまでを手掛けた株式会社グリーンハウスの米澤稔氏(写真、左)と兵藤聡司氏(写真、右)に特別インタビュー!!
ビックリマン第13回
「第3弾秘話・番外編! グリーンハウスのお2人に、印象に残るキャラを聞いてみた!!」
——前回、反後さんが印象に残る第3弾キャラを聞いてみたが(くわしくはコチラ)、グリーンハウスのお2人にもお話を聞いてみた!
米澤:
「ぼくは『絵本ダ助(えほん じょ)』ですね。だまし絵みたいで描いてておもしろかった。絵本をキャラクターにするというオーダーがあったときに、ネタに困ると、このキャラクターのように力技で絵本に顔を描いちゃう。そうすると意外とできちゃうものなんですね」
——シンプルでわかりやすいから、子供も受け入れやすいんじゃないかと思います! 兵藤さんは?
兵藤:
「『オノカ魔』かな…これは、ぼくの顔がモデルになっているんです。よく誰かの似顔絵を描いていたので、それをベースに描きました」
——そういうキャラの作り方ってよくあるんですか?
兵藤:
「そうですね。第2弾に戻りますけど、『応援団助(おうえんだんじょ)』なんて、ぼくと米澤さんがいますからね(笑)」
兵藤:
「先頭にいるのが米澤で、右から2番目がぼくですね。その他の2人も当時、会社にいた者です。何を応援してるかというと…ぼくは兵庫出身なのでタイガースですね」
米澤:
「こうやって、描く方が楽しまないとね。それが作品に入ってないとやってられない。煮詰まったら、アレを入れよう、これを入れようと楽しみながら考えます。」
——いろんなところにネタが転がっているもんなんですね! 第3弾からヘッドが悪魔になりましたが、どうでした?
米澤:
「悪魔になったってことは、とくに抵抗はありませんでしたね。ただオーダーに中性的なキャラクターとあったので考えましたね」
——1弾、2弾とおじさんが続きましたからね。
米澤:
「それで、そのころグラムロックなどを好きで聴いていましたが、当時のミュージシャンがメイクや派手なビジュアルをしていて、それがスーパーデビルを描く際に影響を与えたとは思いますね」
——第3弾に限らずですが、キャラクターを考えていて楽しい瞬間ってありますか?
米澤:
「例えば、世界に一人しかいない超イケメン…というような難攻不落のオーダーがあるんですけど、それをクリアしたときですかね。苦労して努力して考えていると頭が熱くなるんですよ。その限界を超えてでき上ったときの喜びは大きいです」
兵藤:
「綺麗な線がパチッとかけたとき。とくに目を描くことを教え込まれましたね。位置や瞼からどれだけ目玉が出てるかとか、シールになって小さくなる中で目が重要になる。うまくいったときは楽しいですね」
(第14回「第4弾! 聖フェニックス誕生秘話!!」につづく!)
米澤稔(よねざわ みのる)プロフィール
●1954年兵庫県姫路市生まれ。1977年(株)グリーンハウスに入社。ビックリマン「悪魔VS天使」の全キャラクターイラストを制作。
兵藤聡司(ひょうどう さとし)プロフィール
●1963年兵庫県尼崎市生まれ。1984年(株)グリーンハウス入社。アシスタントデザイナーを経て、「悪魔VS天使」のキャラクターイラスト制作に関わる。
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(C)LOTTE/ビックリマンプロジェクト