~『デュエル・マスターズ』イラストレーター、松本エイトさんに直撃インタビュー!~ 後編
今回も引き続き、松本エイトさんにお話を伺っていきます。ギャップの強いキャラクター「ジャンゴ・ニャーンズ」はいかにして生まれたのか? デュエル・マスターズへの熱い想いを聞くことができました。
──今回のイラストでの注目ポイント、また苦労された点はどこですか?
「探検家です」という設定を先に戴いていたのもありまして、最初はロボに「乗る」探検家クリーチャーを考えておりました。
ところが進化後の姿とは乖離したデザインとなっており、進化前の姿だと判る様にもう少し寄せた物にして下さいと要請を戴きました。
今回の「ジャンゴ・ニャーンズ」という名前の由来は、この没になった初期デザインにも因んで戴いているのではないかと思っています。鞭を使って遺跡を探索しそうな博士の名前に似ていますよね、とても面白いです!
ミニロボっぽい今回の完成版の外見は実はすごく得意な物のひとつでして、ほとんど悩むことなく着地しました。かわいくて、かっこいい!略して「かわこい」というワードを流行らせたいとこっそり思っています(笑。
──デュエマのカードを描いていての思い出や印象的だったことはありますか?
どのカードを手に取ってもキラキラしている憧れのカード企画でしたので、参加の要請を戴いた時飛び上がって喜びました!勢い余ってその辺を走り回りましたですよ。
その前はおもちゃ屋さんで、カードを問屋さんに発注して売る側をさせて頂いており、パックを開けて喜ぶ子供さんの顔を見て、自分もこんな素敵なイラストを描けたら良いなと考えておりました。
一番好きなカードは超竜サンバースト・NEXです。今も手に取って眺めるクオリティの高さ!フレームから少しはみ出す仕様、飛び出す勢いのある構図。そして赤くてドラゴン!劇場版公開記念プロモカードで、映画館で貰えるカードなのですが、まばゆく光って見えました。
自分で描かせて頂いているカードはどれも思い出深いです。デッキの一番上を飾らせて頂いたパンダネルラ将軍は、当時のありったけを詰め込んだものになっています。アニメでは若本規夫さんの声で喚んでくれたのが嬉しかったですね!
クウリャンと同じコンセプトのガガ・ピカリャンは、依頼戴いた時嬉しかったです。ノリノリで描き込んだ百族の長プチョヘンザもやはりお気に入りです。
コミック付録の轟速ザ・ゼット・プロモ版は、侵略先の熱き侵略レッドゾーンZと色味を合わせる事で、並べて美しくキマる様なアレンジとなっていたり、
オニカマスのプロモ版は、通常版を無視する勢いでカッコ良く描き直してあったりと、どれも眺めて何か発見があったりする仕掛けを含ませられるような意識をしています。楽しくて勝手にやっているところも多くあり、それを許される懐の深さもデュエル・マスターズの魅力ですね。
──今後、デュエマのカードで描いてみたいもの、やってみたいことはありますか?
ゴッドリンクの様に合体するカードは面白そうですよね!風太郎さんの様にデュエマ初期からのプレイヤーさんも多くいらっしゃいますし(先日対戦する機会を戴いたのですが、ものっすごく強かったです!)、昔からの方も新しく始める方にも判り易く、そしてデュエマらしい!そんなカードをいつも目指しています。なんでも描いていて楽しいですのでどうしてもコレ!っというのは限定していないのですが、バトルゾーンに並べて嬉しい仕掛けのカードを撃ち出したいです!
名前:松本エイト
生年月日:1976年10月23日生まれ、A型
出身地:北海道
PR:フリーのイラストレーター、デザイナー。
デュエル・マスターズでは「百族の長プチョヘンザ」「オニカマス」「ガチャンコガチロボ」などを担当。
好きなカード:「超竜サンバースト・NEX」「聖霊王アルファリオン」「超轟速 マッハ55」等など