十王篇第2弾「爆皇×爆誕 ダイナボルト!!!」の発売はいよいよ明日を待つばかりとなったわけだが。
そのキングマスターの一角である《爆龍皇 ダイナボルト》のポテンシャルは、前回のデッキ程度ではまだまだ引き出しきれていないと言わざるをえないだろう。
というわけで、今回も《爆龍皇 ダイナボルト》のデッキを作っていくことにする。
さて、今回のコンセプトはこれだ。
《DOOOPPLER・マクーレ》から《爆龍皇 ダイナボルト》を出したら最強では???
それは誰もが夢見る道。《爆龍皇 ダイナボルト》というカードが発表された段階で、多くのデュエマプレイヤーたちがこのコンセプトのデッキを考えたことだろう。
確かに《DOOOPPLER・マクーレ》はマジボンバー7を持っているので、7コストの《爆龍皇 ダイナボルト》を出すことができる。
だがこのコンセプトには一つ問題があった。それは、《爆龍皇 ダイナボルト》の側からは《DOOOPPLER・マクーレ》を出せないという点だ。
「AからBを出す」ことがコンセプトの場合、毎回必ずAから出せれば問題はないのだが、引きによってはBが先にバトルゾーンに出てしまうことも起こりうる。そうしたとき、Aが完全な死に札になってしまうようでは、デッキコンセプトに欠陥があると言わざるをえない。
しかし、《爆龍皇 ダイナボルト》のマジボンバーでは《DOOOPPLER・マクーレ》を直接出すことができないというのは厳然たる事実。そこに異論を差し挟む余地はない。
ならばどうするのか?
そう……直接出せないと言うのならば、間に一手挟めばいい。
《U・S・A・CAPTEEEN》。十王篇第2弾のスーパーレアであるこのカードは、5コストのクリーチャーでありながらマジボンバー7を持っている。
攻撃制限はあるものの、《爆龍皇 ダイナボルト》のW・マジボンバーから出せればそこからさらに《DOOOPPLER・マクーレ》へとつなげることができるのだ。
さらに山札の順番が完璧ならば、《DOOOPPLER・マクーレ》→《爆龍皇 ダイナボルト》→《U・S・A・CAPTEEEN》→《DOOOPPLER・マクーレ》→……とマジボンバーを連鎖させ続けることすら可能となる。この美しいシークエンスを「円環の理」と名づけることにしよう (※二度と出てきません)。
さて、残る問題は連鎖のスタート地点である肝心の《DOOOPPLER・マクーレ》をどうやって出すのか、である。
幸いにして《DOOOPPLER・マクーレ》はビートジョッキーなので、《”必駆”蛮触礼亞》や《”末法”チュリス》で出すことができる。
『途中経過』
《”必駆”蛮触礼亞》 | |
《U・S・A・CAPTEEEN》 | |
4 | 《”末法”チュリス》 |
《DOOOPPLER・マクーレ》 | |
4 | 《爆龍皇 ダイナボルト》 |
20 | 何か |
だが、 (《U・S・A・CAPTEEEN》は単体だと攻撃できないから連鎖のスタート地点になりえないとはいえ) せっかく《爆龍皇 ダイナボルト》の方からでも連鎖がスタートできるようになったのに、ビートジョッキーではないために踏み倒すことができない……というのでは美しくない。
しかも、ここまで出てきたカードは《”必駆”蛮触礼亞》を除けば、すべて5マナ以上なければ唱えられないカードである。これではほとんどの場合5ターン目まで相手のアクションを見ているだけのデッキという名の産業廃棄物になってしまうであろうことは想像に難くない。
つまり、他にも必要なのだ。4マナ以下で、《DOOOPPLER・マクーレ》や《爆龍皇 ダイナボルト》を早出しできるようになるカードが。
けれども《フェアリー・ギフト》でもない限り、ビートジョッキーとドラゴンという異なる2つの種族をいずれにせよ早出しできるというようなカードがまさか存在するはずも……。
あった。
《Black Lotus》。
このカードを1ターン目に設置すれば、封印がすべて外れる4ターン目には《DOOOPPLER・マクーレ》だろうと《爆龍皇 ダイナボルト》だろうと召喚することが可能となる。あとは止まらぬ大連鎖で対戦相手をボコボコにしてやればいい。
連鎖を途切れさせないために、《龍装艦 チェンジザ/六奇怪の四 ~土を割る逆瀧~》と《勝利龍装 クラッシュ”覇道”》も採用することにした。前者は《”必駆”蛮触礼亞》を介してさらなる《DOOOPPLER・マクーレ》や《”末法”チュリス》につなげることが可能だし、後者は《”末法”チュリス》の最大の当たりとして追加ターンで連鎖を再始動させることができる。
『途中経過2』
《Black Lotus》 | |
《”必駆”蛮触礼亞》 | |
4 | 《U・S・A・CAPTEEEN》 |
《”末法”チュリス》 | |
4 | 《龍装艦 チェンジザ/六奇怪の四 ~土を割る逆瀧~》 |
4 | 《DOOOPPLER・マクーレ》 |
4 | 《勝利龍装 クラッシュ”覇道”》 |
4 | 《爆龍皇 ダイナボルト》 |
8 | 何か |
とはいえ、ここから先が難しい。マジボンバー6や7で出せるクリーチャーの中で、連鎖に組み込めそうなカードがなかなか見当たらなかったからだ。
もちろん、前回同様《清浄の精霊ウル》などのアンタップ能力を持つクリーチャーでマジボンバーを再発動させるという手も考えられた。
しかし2週連続で同じ手というのも芸がない。それに何より私は、それ自体単体で連鎖の入り口になるようなカードをこそ欲していた。
何か、何かないのか。
《龍星装者 “B-我”ライザ》……《雷龍ヴァリヴァリウス》……火文明のカードは大体通過した。
ならば他の文明でも……と思って検索の手を広げた果てに。
ついに私は、そのカードと出会ったのである。
《幻影 ミスキュー》。このカードこそ、《爆龍皇 ダイナボルト》から出せて《爆龍皇 ダイナボルト》を出せる可能性のあるカードだ。
しかし、このカードにも問題はあった。一つは《”必駆”蛮触礼亞》をめくっても唱えられない点。もう一つはこのカードから《U・S・A・CAPTEEEN》をめくった場合、他に何もない盤面だと仮定すると連鎖が止まってしまうという点だ。
それでも、最悪シャッフルして《DOOOPPLER・マクーレ》をめくればいいというのが、少なくとも思考の枷を一段階取り払う発想であることは間違いなかった。
そしてその発想が、最終的に私をネクストレベルへと導いたのである。
せっかくだからキングマスターもう一種類入れたら最強×最強=超最強では???🤔🤔🤔
そう、やはり王の横に並び立つべきは王以外には存在しない。改めて語るまでもなく、当然の帰結と言えるだろう。「正義帝」はいいやつだったよ……
さらに《天命龍装 ホーリーエンド/ナウ・オア・ネバー》はクリーチャー側をマジボンバーで出せる可能性がありつつ、呪文側は《キング・マニフェスト》や《”末法”チュリス》の登場時能力を踏み倒せるので、《龍装艦 チェンジザ/六奇怪の四 ~土を割る逆瀧~》から打てることも合わせてデッキの方向性にも合致している。
というわけで、できあがったのがこちらの「キング・フェスティバル」だ!
『キング・フェスティバル』
《Black Lotus》 | |
《”必駆”蛮触礼亞》 | |
4 | 《U・S・A・CAPTEEEN》 |
《”末法”チュリス》 | |
4 | 《龍装艦 チェンジザ/六奇怪の四 ~土を割る逆瀧~》 |
4 | 《DOOOPPLER・マクーレ》 |
4 | 《キング・マニフェスト》 |
4 | 《天命龍装 ホーリーエンド/ナウ・オア・ネバー》 |
4 | 《勝利龍装 クラッシュ”覇道”》 |
3 | 《爆龍皇 ダイナボルト》 |
1 | 《ホーガン・ブラスター》 |
???「コラコラ!ちゃんと十王篇第2弾の宣伝も……あれ?してるな。それならヨシ!」
そ、その声は!?
現場の達人、デッドマン!!(なぜ卓球……?)
デッドマン「ダイナボルトにハマり気味な研究仙人のために、また新しいカードを持ってきましたよ!」
はたしてデッドマンが持ってきてくれたカードとは!?
次回に続く!
ライター:まつがん
フリーライター。クソデッキビルダー。
論理的な発想でカード同士にシナジーを見出すのだが、途中で飛躍して明後日の方向に行くことを得意とする。
オリジナルデッキでメタゲームに風穴を開けるべく日夜チャレンジを続けている(が、上記のような理由で大体失敗する)。
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