島開拓、本格化!
『あつまれ どうぶつの森』は一定の条件を満たすと、“中締め”的な意味合いのエンディングを迎える。
その条件とはズバリ、“とたけけ”のライブを開催すること!
“とたけけ”は言わずもがな、『どうぶつの森』シリーズの1作目から登場している、たぬきちと並ぶ名物キャラ。犬の姿をした音楽家で、立ち位置的には『ムーミン』に出てくるスナフキンを想像するとわかりやすいかもしれない。
有名な話だが、とたけけのモデルになっているのは『どうぶつの森』シリーズの音楽を担当している任天堂の戸高一生さんだ。俺はファミ通時代に『どうぶつの森』シリーズの誕生までを追ったドキュメンタリー“『どうぶつの森』誕生物語”という12ページに及ぶ長文の記事を書いたことがあるのだが、そこで戸高さんにも“どうぶつ語”の開発秘話をじっくりとお聞きしたことがある。なのでとたけけを見るたびに当時のことを思い出して、ちょっとノスタルジックな気分になるのだ。
星……ひとつですッ!!
さて、そんなとたけけを招聘してライブを開催するには、低くないハードルを越える必要がある。でないと、
「そんなショボい島に、行くつもりはないね」
と、先方に突っぱねられてしまうのだ。
とたけけライブ開催に至るまでのヒントは、案内所のたぬきちとしずえが教えてくれました。
ふむふむ……! ざっくりと、評判を上げればいいんだなもか。さらに話を聞くと……。
住民を増やし、島を美しく飾ること。どうやらこれが“絶対条件”であるようだ。
しずえはさらに具体的に、たぬきちの意見を補完した。
うんうん……! これで……今後の活動の指針が示されたわけだな!
しずえの話を総合すると、直近で俺がやらなければいけない作業は以下のようにまとめられる。
(1)住民を増やす
(2)施設を増やす
(3)インフラを整える
(4)自然に手を入れる
(5)島を美しく彩る
(6)景観を大事にする
こんな感じだな。
ちなみに、このやり取りをしたのはいまから1ヵ月ほど前の4月18日なのだが、俺は密かに自信を持っていた。住民は確かに少なかったが(当時、6人だったかな)、施設、インフラ、景観、自然などの項目については……!
「わし、わりとがんばってる。花は無数にあるし」
死後の世界~~~……んwww
「いい意味で、手付かずの自然を残しているし」
雑木林~~~……んwww
「景観にも……気を遣ってるつもりだしな」
ぴゅるるるるる~~~……www
「ふふん!! どうだしずえ!! アンタはずっと案内所にこもってて知らないだろうが、すでにルナステラ島は大発展を遂げているのだ!!」
俺はさらに、カウンター越しのしずえに大言壮語をぶっ放す。
「もしもこれで“一つ星★☆☆☆☆”とかだったら、ゲームをイチからやり直してやるわwww うひwww」
椅子にふんぞり返る俺に、しずえが下した断は……((((;゚Д゚)))
俺、光の速さで受付カウンターに飛び乗り、ジャンピング土下座をくり出す。
「きゃああああああ!!!((((;゚Д゚))) すすす、スミマセンでしたぁぁあああ!!!>< ここ、心入れ替えて精進しますぅぅぅうおおおおお!!!><」
ルナステラ島、ダメダメじゃねえか!!!(苦笑)
そしてこの日から、とたけけライブ開催を目指した“ルナステラ島・開発プロジェクト”が、大手ゼネコンのもと(俺のことだが)にスタートするのであった。
続くw
大塚角満の『あつ森』おもしろガイドも更新中
大塚角満(おおつか・かどまん)
1971年9月17日生まれ。元週刊ファミ通副編集長、ファミ通コンテンツ企画編集部編集長。在職中からゲームエッセイを精力的に執筆する“サラリーマン作家”として活動し、2017年に独立。現在、ファミ通Appにて“大塚角満の熱血パズドラ部!”、ゲームエッセイブログ“角満GAMES”など複数の連載をこなしつつ、ゲームのシナリオや世界観設定も担当している。著書に『逆鱗日和』シリーズ、『熱血パズドラ部』シリーズ、『折れてたまるか!』シリーズなど多数。株式会社アクアミュール代表。 |
『あつまれ どうぶつの森』公式サイト:
https://www.nintendo.co.jp/switch/acbaa/index.html
※ゲーム画面はNintendo Swicthソフト『あつまれ どうぶつの森』のものです。
© 2020 Nintendo
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