By まつがん
4月に発売予定の「Wチームドッキングパック 鬼札王国 & 不死樹王国」に収録される新カード、《ロボネコ・フシャーン》。このカードを使ってどんなデッキを組むべきか。
特定のカードをコンセプトにしたいなら、そのカードの持つ唯一無二性に着目するというのがデッキ構築における王道だ。
では《ロボネコ・フシャーン》が持つ唯一無二性とは何か?と考えてみると、「大きなマナコストのクリーチャーを少ないマナで出せること」となる。
だが、冷静に考えてみるとこれは唯一無二性とは呼べないのではないか?とも思えてくる。
なぜなら、「大きなマナコストのクリーチャーを少ないマナで出せる」カードは既に他にもたくさん存在しているからだ。
ツインパクト化もした《拘束の影メリコミ・タマタマ》や《八面の化身》は《ロボネコ・フシャーン》と同様のコスト軽減能力を持っているし、軽減の条件は異なるものの、《雪精 ベルベール》でも8コストのクリーチャーをわずか3マナで召喚することが可能である。
こうなると、「大きなマナコストのクリーチャーを少ないマナで出せる」というだけでは唯一無二とは言えない。それどころかフシギバースなど大きなマナコストを生かしたギミックを使うなら、《ロボネコ・フシャーン》ではなくこれらのカードを使用した方が効率が良いという話にもなりかねない。
しかしだとしても、《拘束の影メリコミ・タマタマ》よりも《ロボネコ・フシャーン》の方が優れている点などあるのだろうか。
ある。
それは、「7マナであること」だ。
そう、《拘束の影メリコミ・タマタマ》は8マナであり、《ロボネコ・フシャーン》は7マナなのである。
「見たまんまじゃねーか」と思われるかもしれない。しかしデュエマにはクリーチャーのコストを参照して効果を決定するカードが存在しているのだ。
《蝕王の晩餐》だ。
《蝕王の晩餐》は破壊したクリーチャーのマナコストよりちょうど1大きいクリーチャーしか出すことができない。つまり破壊するクリーチャーが7マナか8マナかによって、出せるクリーチャーが全く異なるのである。
そして、もし《蝕王の晩餐》からつながる8マナのクリーチャーでしか実現できない動きがあるというのなら、《ロボネコ・フシャーン》には《ロボネコ・フシャーン》にしかできない独自の存在意義が生まれることになるのである。
では、8マナで《蝕王の晩餐》から出して嬉しいクリーチャーといえば何だろうか?
まずもって、このコンボは《ロボネコ・フシャーン》《蝕王の晩餐》と、カード2枚を費消するのである。となれば、出ただけで世界がひっくり返るような効果を持つクリーチャーであることが求められる。
しかし8マナで世界をひっくり返せるようなクリーチャーが存在するはずも……。
あった。
《世界の果て ターミネーター》出したら楽しくね???
《世界の果て ターミネーター》は《黒神龍エンド・オブ・ザ・ワールド》をリメイクしたような効果のカードで、山札を下5枚だけ残して他はすべて墓地に送るというぶっ飛んだ効果を持っている。
だが、これだけでは世界をひっくり返しただけのただの一発芸おじさんで終わってしまう。ゲームに勝利するには、何らかのフィニッシャーが他に必要なのだ。
とはいえ、それも《世界の果て ターミネーター》が出せているなら用意するのは簡単なことだった。
なぜなら、山札が5枚になるということは、墓地が大量に肥えるということでもあるからだ。
そして、墓地が大量に肥えているならば。
十王篇の新キーワード能力を使用する準備は万端だ。
《大樹王 ギガンディダノス》。
《世界の果て ターミネーター》を出せば、きっとこのカードが墓地に落ちてくれることだろう。そうなれば極大スケールを持つキングマスターのフシギバースにも、(次のターンくらいには) 問題なくつなげられるはずだ。
というわけでこちらが今回のデッキ、「ダンタル・フシャーン」だ!
『ダンタル・フシャーン』
《天災 デドダム》 | |
《怒流牙 佐助の超人》 | |
4 | 《斬隠蒼頭龍バイケン》 |
《ツルハシ童子》 | |
4 | 《貝獣 ウーニ》 |
4 | 《ロボネコ・フシャーン》 |
4 | 《世界の果て ターミネーター》 |
4 | 《龍装鬼 オブザ08号/終焉の開闢》 |
4 | 《大樹王 ギガンディダノス》 |
4 | 《蝕王の晩餐》 |
なお、新カード紹介後の回で恒例となっている対戦動画だが、都合により今回はなしとさせていただいた。ご了承いただけると幸いだ。このデッキが回らなかったからでは決してない
さて、いかがだっただろうか。
《ロボネコ・フシャーン》が収録されている「Wチームドッキングパック 鬼札王国 & 不死樹王国」は、4月18日(土) に発売予定だ。
また、コロコロコミック5月号ではデュエル・マスターズの原作コミックが読めるほか、デュエマに関する激アツな最新情報も色々と掲載されているので、ぜひとも手に取ってみていただきたい。
ではまた次回!
ライター:まつがん
フリーライター。クソデッキビルダー。
論理的な発想でカード同士にシナジーを見出すのだが、途中で飛躍して明後日の方向に行くことを得意とする。
オリジナルデッキでメタゲームに風穴を開けるべく日夜チャレンジを続けている(が、上記のような理由で大体失敗する)。
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