第73回
スプラトゥーン甲子園北海道地区大会DAY2 レビュー
イカ道場師範のSIGUMAだ!
第71回ではスプラトゥーン甲子園北海道地区大会のDAY1を振り返ってみた。そこで、今回はDAY2から注目の試合のレビューを行っていこう。
DAY2もDAY1と変わらずプロチームや強豪チームによる大激戦のトーナメントが繰り広げられたが、チーム「Crown Hunt」が激戦を制して見事優勝を果たした。
今回は優勝した「Crown Hunt」の試合から2試合を振り返ってみよう。
▲※こちらの動画から以下本文内で使用しているゲームプレイ画像を引用。
準決勝 「うきうきかまくらファイターズ」
vs 「Crown Hunt」
まずは準決勝から第2試合に行われた「うきうきかまくらファイターズ」 vs 「Crown Hunt」の試合をピックアップだ。
1戦目のムツゴ楼ではCrown Huntが圧倒的な力を見せて大差での勝利を収めており、ストレートでの決勝進出をかけた2戦目のステージに選ばれたのは「海女美術大学」。
イエローのうきうきかまくらファイターズのブキ編成はスプラマニューバーベッチュー、L3リールガン2名、クーゲルシュライバーヒュー。
対するブルーCrown HuntはL3リールガン、スプラスコープコラボ、L3リールガン、バケットスロッシャーデコという編成。アップデート前のナワバリ環境においては塗り、戦闘、射程と全てにおいてトップクラスにバランスの取れた王道のブキ編成となっている。
【序盤戦】
バトルがスタートし両チーム共にリスポーン周り以外の地塗りをある程度行ってから、中央に向かうというお互いに似た初動の動きとなり、イエローがまず攻撃を仕掛けた。
L3リールガンが中央のタワーから、イカスフィアを発動しながらジャンプ一番ブルー陣地に侵入を試みる。
ブルー陣地広場はチャージャーのみという状況で突破を許すと、序盤のペースを握られるという場面であったが超至近距離のブロック上から的確にL3リールガンを撃破するテクニックを見せてピンチを防ぐ。
さらに同タイミングでブルーがイエローを各個撃破し、オールダウンを取り、Crown Huntがバトルのペースを握る形となった。
【中盤戦】
中央や左右広場もCrown Huntが制圧し、イエローには早くもピンチが点灯する形となった。しかし、「うきうきかまくらファイターズ」も焦らずにスペシャルを貯め打開のチャンスをうかがっていく。
対するCrown Huntも中央タワーにチャージャーが鎮座し相手広場へ牽制を行いながら、全員がスペシャルを温存しているという盤石の体制での防衛。
このような状況だとなかなかに打開が難しい展開だ。しかし、ここでイエローのL3リールガンが打開の道を切り開く動きを見せる。
自陣左通路から左広場へ密かに降りて、坂下に潜伏。ブルーの動向を探りながら、ブルー全体の動きの重心が少し前目になった一瞬の隙をついて、中央広場の左を抜けてブルー陣地広場への侵入に成功した。
侵入に気づいたブルーチームは「カモン」を使って裏に入られたことをチームに知らせるが、これによりチームの意識が後ろ側に向きチームの重心が前目から後目に揺らいだ形となってしまった。
そのタイミングをイエローチームは見逃さず、中央広場に一斉攻撃をしかけブルーを3人撃破し一瞬で打開を成功させた。相手チームの重心のゆらぎをついたお手本のような打開劇。一転してイエローがバトルの主導権を取り返し、ブルーにピンチ表示が点灯する形となった。
【終盤戦】
中盤戦とはまったく逆の展開となり、今度はブルーCrown Huntが打開を行うという状況。
残り時間は1分を切っており焦りが生まれる状況である。だが、ブルーは冷静沈着にスペシャルを溜め、4人全員がスペシャル発動可能な状態に持っていく。
そして残り時間35秒、ここからのブルーの驚異的な打開劇がはじまる!
まずブルーのL3リールガンがイカスフィアを発動して、右広場に流れイエロー3人の意識を右側に持っていき、そのタイミングでスプラスコープのキューバンボムピッチャーを中央広場にばら撒く。
イエロー1名がボムを踏んで倒れたタイミングで残りの2名もイカスフィアを発動し、中央広場をかき回す。イエロー2人を撃破に成功。わずか10秒の劇的な打開劇であった。
生存したイエローのL3リールガンが起死回生の裏抜けを図る。しかし、ブルーのチャージャーが自陣にしっかりと残っておりインクシールドで侵入を阻止。行き場を失い中央に戻ったところを撃破されてオールダウンとなり勝負が決まった形となった。
結果は44.0%vs51.1%でCrown Huntが見事に決勝進出。
イエロー、ブルーともにお手本と言えるような2パターンの打開劇を見ることのできた素晴らしい試合であった。