By ドブフクロウ
みなさん、あけましておめでとうございます! MtGライターのドブフクロウです。みなさん、お正月はどのようにお過ごしになられましたか?
今年は東京オリンピックも開催されますし、例年に増してホットな1年になりそうですよね。もちろんマジック的にもいろいろとイベントが控えておりますし、2020年も一緒にマジックを楽しんでいきましょう!
また、1月24日(金)には新セット『テーロス還魂記』が発売されます。神話と英雄の次元、テーロスへの回帰で描かれるのは、《エルズペス》や《アショク》といった懐かしい顔ぶれ。まぁ《アショク》については『灯争大戦』でもチラッとその姿だけは見せてくれましたが……『テーロス』ももう7年前のセットですしね。
さて。『テーロス還魂記』の収録カードも続々と明らかになっていますが、今回はタイトルにもある通り、Wizards of the Coast様からお年玉……ではありませんが、新カードのプレビューをいただきました!
みなさんもこの新カードが見たくてこの記事を開いたことでしょうし、さっそく『テーロス還魂記』の新カードである《イリーシア木立のドライアド》を見ていきましょう!拡張アート版の特別仕様カードのデザインもセットで御覧ください!
つっよ……(ため息)
まずはこの3マナ2/4というスタッツ。緑で、かつテーロス次元のクリーチャーとなると、《クルフィックスの狩猟者》を彷彿させますね。
当時マジックをプレイされていた方なら覚えていらっしゃるかも知れませんが、このタフネス4というサイズは火力でも落ちにくく、ブロッカーとしての信頼性も高いです。もちろん壊れというほどではありませんが、十分実戦に耐え得るスペックであることは言うまでもないでしょう。
また、《クルフィックスの狩猟者》よろしく《イリーシア木立のドライアド》にも(ついでのように)エンチャント・クリーチャーという属性が付いているため、エンチャントシナジーも活用することができます。『テーロス還魂記』では「星座」メカニズムの再録もあるので、これも嬉しい性能です。
また、その能力も過去に例を見ないものです。二つの能力のそれぞれは《踏査》と《虹色の前兆》相当ですが、これらを抱き合わせにしたカードは史上初です。どちらも貴重な能力に違いはないので、まずこの時点で統率者戦のようなフォーマットではお呼びがかかることも多そうですね。
特に《踏査》能力は先の例に挙げた《クルフィックスの狩猟者》とも相性がいいので、パイオニア以下のフォーマットでは合わせて使用される機会も多いかも知れません。その場合は占術土地や《寓話の小道》のようなライブラリートップをリフレッシュできる土地を多めに採用したいですね。
スタンダードでももちろん強そうです。《イリーシア木立のドライアド》さえ出ていれば以降は色マナに困ることもありませんし、より早く5マナ、6マナ域にアクセスできるようになるので、ミラーマッチなどではかなり差が出てきそうですね。
そしてこの二つの能力がぴったりと噛み合う1枚と言えばこれ! モダン以下でしか共存しませんが、《溶鉄の尖峰、ヴァラクート》との相性は目を見張るものがあります。
《虹色の前兆》といえば、元々エクステンデッドで猛威をふるい、モダンでも活躍していた《ヴァラクート》デッキのバリエーション、通称「オーメンヴァラクート」のキーカードでした。コンボターンが早まり、色マナの縛りもなくなるこのカードは見かけ以上に強い1枚で、《イリーシア木立のドライアド》には《踏査》能力もあるため、《ヴァラクート》デッキにはうってつけです。
いずれにせよ、《踏査》と《虹色の前兆》という土地に関連した2つの能力を兼ね揃えているのはマジック史上初。痒いところに手が届く1枚なので、もしかすると今後は《イリーシア木立のドライアド》をキーカードにしたカードが出てくる可能性もありますね。
そんな《イリーシア木立のドライアド》が収録された『テーロス還魂記』は2020年1月24日発売!コロコロオンライン誌上でも、この新セットが発売した後の環境を追いかけていきますので、ぜひ今後も記事をチェックしてくださいね!
それではまた次回の更新をお楽しみに!
ライター:ドブフクロウ
青春時代のほぼ全てをテキストサイトやゲーム系サイトを徘徊することに費やしていた根暗ライター。人間としての軽薄さに定評があり、親しい間柄では「空っぽ」というあだ名で呼ばれることもある。
MtGプレイヤーとしての腕前は自他ともに認めるヘッポコだが、青春時代に (いろいろなものを犠牲にして) 培ったMtG知識量は他の追随を許さない。
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