第35回 「ティラ」
公認プレイヤーの大塚角満が、モンスターの思い出やイラストの秘密を語りまくる!
今回はティラについて語りつつ、ストーリーダンジョンの裏話を大暴露!
パズドラのストーリーダンジョンのシナリオコンポーザー、大塚角満です(ドヤ)。
ちょっと前に当連載で赤ソニアのことを書いたけど、突然このモンスターを選んだ理由はもちろん、彼女が主人公のストーリーダンジョンが配信されたから。でもそのときは、自分がシナリオを担当していることを公表していなかったので、なんとも奥歯にモノが挟まったような原稿になってしまったのでした。
でも……もう大丈夫!!
正体を明かしたいまは、なんでもかんでも好き勝手に書かせていただきますよ!!
ということでさっそく、ストーリーダンジョンの“ソニア編”でソニアの相棒を務めている“ティラ”について書きたいと思う。
ティラは言わずもがな、モンスター図鑑で栄えある“No.1”を背負う裏主人公的なモンスターだ。パズドラを初めてプレイするときに最初の所持モンスターとして選択できる火属性のドラゴンで、水属性のプレシィ、木属性のブラッキィと合わせて“御三家”と称されている。
御三家の中でも存在感は別格で、じつはストーリーダンジョンを作るとき、最初の主役候補としてリストアップされていたほどなのである。
最終的には、「やっぱり最初は、かわいい女子キャラを主人公にしましょう」ってことになって、ティラが主役のストーリーは幻と消えたんだけど、個人的には小さなドラゴンの成長物語もおもしろいなぁ……と思っていたので、いまでも頭の中で構想を練ったりしている。
いまでこそパズドラは、プレイ開始時から屈強なモンスターを多数手に入れられる仕様になったが、サービスイン当初はそんな生易しい作りではなかった。多くの人が、ティラを始めとする御三家をリーダーにしたパーティーを無理矢理作って、悪戦苦闘しながらダンジョンを攻略していたのである。このティラがティランに進化し、やがてティラノスになって、最終進化系(当時)の爆炎龍ティラノスにまで育ったときの感動は、いまでも忘れられないわ……。
そんな、多くの古参パズドラーの記憶に残り、パズドラが続く限り栄光の“No.1”を背負い続けるのが、ティラというモンスターなのである。
大塚角満(おおつか・かどまん)
1971年9月17日生まれ。元週刊ファミ通副編集長、ファミ通コンテンツ企画編集部編集長。在職中からゲームエッセイを精力的に執筆する“サラリーマン作家”として活動し、2017年に独立。現在、ファミ通Appにて“大塚角満の熱血パズドラ部!”、ゲームエッセイブログ“角満GAMES”など複数の連載をこなしつつ、ゲームのシナリオや世界観設定も担当している。著書に『逆鱗日和』シリーズ、『熱血パズドラ部』シリーズ、『折れてたまるか!』シリーズなど多数。株式会社アクアミュール代表。 |
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