トッププレイヤー イカすガチ対談マッチ!!
【あとばる×むしきんぐ 第3回】
あとばる×むしきんぐ対談の第3回目!
「NPB eスポーツシリーズ スプラトゥーン2 」でも活躍が目立った新世代のプレーヤーについて&ガチマッチでの戦い方についてふたりに語ってもらったぞ。
「第4回スプラトゥーン甲子園」オンライン代表決定トーナメント&各地区大会振返り特番
【OPENREC.tv】NPB eスポーツシリーズ スプラトゥーン2 本大会1日目
https://www.openrec.tv/live/o7z4m19olzl
【OPENREC.tv】NPB eスポーツシリーズ スプラトゥーン2 本大会2日目
https://www.openrec.tv/live/ykz0xvkn0zw
あとばる選手のカラマリとむしきんぐ選手のCool&Coolが激突した「第4回スプラトゥーン甲子園オンライン代表決定トーナメント」と「NPB eスポーツシリーズ スプラトゥーン2」の試合はそれぞれ上の動画で見ることができるぞ。
あとばる
驚異的なエイム力を持つカリスマプレーヤー。「第2回スプラトゥーン甲子園」では、不利な状況から相手を次々と倒す神がかり的なプレーを連発し、優勝に大きく貢献。H3リールガンの名手としても知られ、彼の影響でH3リールガンを使い始めたプレーヤーも多いとか。おもな実績は「第2回スプラトゥーン甲子園」優勝、「第4回スプラトゥ-ン甲子園オンライン代表決定トーナメント」優勝など。チームLibalent Calamari(リバレントカラマリ)所属。むしきんぐ
西武ライオンズ代表として「NPB eスポーツシリーズ スプラトゥーン2」にも出場した強豪チームCool&Coolのリーダー。「第1回スプラトゥーン甲子園」の優勝メンバーでもあり、その豊富な実績と経験に裏打ちされた的確かつ冷静な判断力でチームをけん引する。シューターとしての確かな実力と、抜群のリーダー性を兼ね備えたプレーヤーで、チームの精神的支柱といえる存在だ。
若い世代は緊張しない?
――「NPB eスポーツシリーズ スプラトゥーン2」では横浜DeNAベイスターズ代表のハイパービームが優勝しました。このハイパービームにむしきんぐ選手のCool&Coolは甲子園のオンライン大会では勝利しています。
むしきんぐ:そうですね。運がよくて。
――NPBでの決勝の試合、GGBOYZ(福岡ソフトバンクスホークス代表)とハイパービームの対決はどのように見ていましたか。
むしきんぐ:ハイパービームの人たちは強すぎるというか、若い力だなという感じを見ていて感じて。この舞台をすごく楽しんでいるんだろうなと。逆にGGBOYZ側がそのイケイケムードに押されて、ちょっと後手に回っていた印象があります。あのGGBOYZがここまで押されることあるんだ、みたいな。
▲「スプラトゥーン甲子園」2連覇の絶対王者GGBOYZ(福岡ソフトバンクスホークス代表)を倒し、見事に優勝したハイパービーム(横浜DeNAベイスターズ代表)。メンバーの平均年齢14.75歳という非常に若いチームだ。
(NPB eスポーツシリーズ スプラトゥーン2 本大会2日目5:52:50より引用)
――オンライン大会で対決したときよりも、ハイパービームはレベルアップしている印象だったのでしょうか。
むしきんぐ:めちゃ強くなっていましたね。オンライン大会のときは練習試合を1度もやれなかったので、どんな動きをしてくるのかまったくわからない状態で戦ったので、すごくどきどきだったんですけど、そのときはちょっと荒い部分があったと思うんですよ。
でも、NPBの大会のときは甘えがなくなっているというか、リスキーな動きが減っていて、すごく成長しているなと思いました。
――より洗練された堅実な試合運びもできるようなチームになっていたと。
むしきんぐ:そうですね。
あとばる:この決勝は裏のモニターでほとんどのチームが集まって見ていたんです。僕らがわーきゃー言っているのに、実際にプレーしているハイパービームの人たちは、すごくクールというか、本当にいつも通りのプレーをしていたので、「この場面でも緊張しないんだ」とかずっと思っていましたね。プレーのうまさとかももちろんそうですけど……なんというんでしょうね、あの感じは。世代が違うといいますか。
▲大会MVPにも選出されたハイパービーム(横浜DeNAベイスターズ代表)のテルミ選手。まだ10代だが、『スプラトゥーン』に関しては天才的なセンスを持つ。以前、この対談にも登場してくれたので気になる人はチェックしてみよう(https://corocoro-news.jp/50435/ )。
(NPB eスポーツシリーズ スプラトゥーン2 本大会2日目5:17:29より引用)
――実際、NPBではハイパービームを筆頭に若い選手の活躍が目立っていました。年齢的にはむしきんぐ選手、あとばる選手とも上ですけど、こうした若い選手の台頭はどのように感じていますか。
むしきんぐ:もう違いますね。発想が柔軟だし、反応速度も速いし、なにもかも彼らの方が上だとは思うんですけど、唯一やっぱり熟成度といいますか、どっしり構えた感じとかは年上の人たちが長けているのかなと思うので、そこでどうにかして食らいついていきたいなと。ただ、勢いがあると、けっこう喰われちゃいますね。ガッと。
あとばる:若い世代に対して僕らが勝っていることって、ずっとやっている経験だとか大舞台での慣れとかだと思うんですけど、一方でハイパービームなんかは大舞台でもまったく緊張した様子がなかったので、そうなると僕らはなにで勝てばいいんだと(笑)。
やっぱり若い人って反応が早いんですよ。当然、このゲームって反射神経とか、動体視力だとかの勝負になってきて、その上で「考えられる」というのが一番強いんですけど、若い人たちはこの「考える」という部分をほぼ感覚でやってくるんですよね。
むしきんぐ:そうですね。判断が速い。
あとばる:格ゲーとかのワン・オン・ワンとかだと格段に経験が生きてくるんですけど、『スプラトゥーン』ってわりと考えている余裕がないので、とっさの動体視力、反射神経が優れている方が有利になってきますね。だから、若い人はいいなと思いますね。まあ、僕も21歳なんですけど。
――普通に考えたら、21歳って全然若いんですよね(笑)。ただ、『スプラトゥーン』の場合、小中学生プレーヤーの活躍も目立っています。
むしきんぐ:最近はとくにそういった若いプレーヤーがどんどん出てきましたね。
あとばる:それも『スプラトゥーン』のいいところかなとは思いますね。千葉ロッテマリーンズ代表として出場したほのかちゃんやハルちゃんとかも小学生で話題になっていましたけど、そういった小学生や中学生たちも活躍できるってのがやっぱり面白いところかなとは思います。
▲千葉ロッテマリーンズ代表として出場した、ほのか選手とハル選手。ふたりとも当時11歳の女子小学生プレーヤーとして話題を集めた。
(NPB eスポーツシリーズ スプラトゥーン2 本大会1日目37:31より引用)
――なるほど。20代の選手も当然そこは負けずに。
むしきんぐ:そうですね。
あとばる:気持ちとしてはやっぱり負けずにいたいですよね。
ガチマッチでウデマエを上げるためのポイント
――ガチマッチで一番好きなルールは?
あとばる:自分はチームスポーツ感があるアサリが一番好きですね。ゴールを切り開くのも、得点を稼ぐのも全員でやる感じがあって。「アサリが足りないからちょっとちょうだい」みたいなのもできますし、「スフィアで耐えてくれているから飛ぼう」みたいな状況把握がすごく大事で、かつ根底にある塗りとかキルってのを有利にすればするほど得点につながっていくってのが楽しいですね。あと、味方との連携が決まったときが気持ちいいのもアサリの楽しいところですね。
――むしきんぐ選手はいまガチマッチだと、どのブキをメインで使っているんですか。
むしきんぐ:プライムシューターベッチューを使っています。敵を倒す能力に長けていてガチマッチだと相変わらず強いので、ステージごとにこういう動きをして、ここを固めていこうとか、ここのタイミングでこの人を倒そうとか、いろいろ考えつつ動きやすいのがいいですね。
――ギアはどんなものを積んでいるんですか。
むしきんぐ:基本的にはメイン性能アップで擬似2確にして、余ったところに相手インク影響軽減だったり、インク効率アップ(メイン)とかをつけたりしています。
▲メイン性能アップのギアを装備することで、メインの攻撃力がアップ。プライムシューターベッチューの場合、通常はメインを3発当てないと敵を倒せないが、メイン性能アップを3.4積むと2発で99.8ダメージが出る(100ダメージで倒せる)ため、相手がボムの爆風などでわずかでもダメージを受けていれば、メイン2発で倒すことが可能になる。
――やっぱりメイン性能アップで擬似2確にしたほうが使いやすい?
むしきんぐ:断然使いやすいですね。相手を倒せる確率がかなり上がるので。「え? これで倒せたの?」みたいなキルが入ることもありますし、プライムシューターの射程だとやっぱり強いですね。
――あとばる選手はいまはL3リールガンですか。
あとばる:ガチマッチはL3リールガンだったり、H3リールガンだったりと気分で変えてます。
――バージョン5.0になってからのギア構成はどんな感じ?
あとばる:最近はH3リールガンでヒト移動速度アップのギアを積んで楽しんでいますね。クーゲルシュライバーとかL3リールガンとかの足がみんな速すぎて、俺もヒト移動速度アップを積んで対抗してやろうと思ってやったんですけど、けっこう悪くない気がするんですよね。まだ試しの段階なんですけど。
――先ほど好きなルールでエリア、アサリと出ましたけど、そのルールで勝つためにはこういうことを意識した方がいいということがあれば教えてください。
むしきんぐ:エリアの場合だと、たぶんS帯とかの人はなんでもかんでもやれというとできないと思うので、逆にひとつだけを意識した方がウデマエも上がるのかなと思います。とりあえず最初はキルを取るために動いてみて、そのために自分がどう立ち回ればいいかを考えるとか、キルが取れないんだったらやられずにエリアを塗り続けることを頑張ってみたりとか。
まずは、なにかひとつ自分が頑張れることを見つけて、それを伸ばすのが一番どのルールでもわかりやすいのかなと。エリアだったらエリアを塗ることと、打開のときにやられないでちゃんとスペシャルを使ってエリアに関与したりとか、味方を助けたりだとか、ちょっとしたことを頑張るだけで勝率は上がるのかなと思いますね。
あとばる:アサリだと、敵味方が持っているアサリの総数をちゃんと確認するってのが一番わかりやすいですかね。画面にチームで持っているアサリの総数って表示されるじゃないですか。ステージ内に湧くアサリの数って決まっているので、敵のアサリの数と味方のアサリの数を把握することで状況がわかるんですよ。
塗り状況がすごくよくても、敵の方がアサリを持っていて、無理に詰めるとカウンターされる危険性があるとかってのがわかるようになるので。できれば、味方のうち誰が何個持っているというところも意識できると、動きの選択が増えて得点につながりやすくなると思います。
――相手が多く持っていたら退き気味で警戒して潰していこうとか。
あとばる:そうですね。センプクから潰していこうとか。逆に味方がアサリを多く持っているのにセンプクして待っているってのは、やっぱり噛み合っていないので、そういう状況をなくして、攻めと守りの流れを読みやすくする意味でも個数を把握しておくのは大事かなと思いますね。
・まずは自分のできることをひとつ頑張ることがウデマエアップのコツ!
・ガチエリアは打開のときにやられず、スペシャルでしっかりエリアに関与することが大事!
・ガチアサリは敵味方の持っているアサリの数をしっかり把握せよ!
次回も引き続き、むしきんぐ選手とあとばる選手の対談をお届け! みんなが気になる「第5回スプラトゥーン甲子園」についてふたりに聞いてみたぞ。次回もお楽しみに!