【スプラトゥーン】トッププレイヤー イカすガチ対談マッチ!! あとばる×むしきんぐが語るナワバリバトルの戦い方~2~

編成が似ているからこそ戦いにくい?

――その後、「NPB eスポーツシリーズ スプラトゥーン2」が開催されることになり、Cool&Coolは埼玉西武ライオンズの代表に選ばれました。選ばれたときの感想は率直にいかがでしたか。
むしきんぐ:あとばるくんの言葉を借りるようですけど、指名のときは1巡目の最後の方だったので、わりと生きた心地がしなくて。「これで選ばれなかったら2巡目、大丈夫かな?」という気持ちでいたので、1巡目の最後に指名していただけたときは、すごく嬉しかったですね。
 
――NPBの大会では再びCool&Coolとカラマリの対戦がありました。当然、Cool&Coolとしてはここはリベンジの場という気持ちで挑んだ?
むしきんぐ:けっこう意気込んでいましたね。初戦のGGBOYZ(福岡ソフトバンクホークス代表)戦は負けてしまったんですけど、みんなの動き自体は悪くなくて、チームの雰囲気もよかったので、次のカラマリ(オリックス・バファローズ代表)戦はしっかり勝てるように頑張ろうという感じでした。あと、モズク農園というステージも自分たちとしてはよかったですね。
 


▲(NPB eスポーツシリーズ スプラトゥーン2 本大会1日目2:33:19より引用)

 
――ここは自信のあったステージ?
むしきんぐ:うちのチームとしてはそんなに苦手意識はなくて、どちらかと言えば自分たちの戦い方を通しやすいステージとは思っていたので。あとは、本番という状況下でこういう組み立ての難しいステージが出ると、どっちに転ぶかは初動とか、ときの運みたいになってくるので、そのまま勢いに乗せて動けたのがよかったのかなと。
 
――カラマリとしては、以前にモズク農園は「一番嫌なステージだった」というお話もありました。Cool&Cool相手でモズク農園となると相当辛いなという感じだった?
あとばる:なにが嫌だったかというと、練習試合でモズク農園で勝っても、僕たち自身どうして勝てているのかがわかっていなかったんですよ。「なんでこれ勝ってんの?」という試合が多くて。結局、はっきりとした理由が本番までわかっていなくて、別に勝率が極端に悪いわけではなかったので、自信がないということでもなかったんですけど、いざやってみたら最後の最後にまた僕がうどん店長くんとの接近戦で撃ち負けて、試合も負けるという。絶対、CoolCool戦は僕がやらかしている(笑)。
 


▲チャージャーの名手として有名なうどん店長選手。接近戦でもあとばる選手に撃ち勝つなど、そのウデマエは一流だ。
(NPB eスポーツシリーズ スプラトゥーン2 本大会1日目2:35:39より引用)

 
――ラッキーは2度は続かなかった(笑)。
あとばる:この試合は地力の差で負けたという感じでしたね。ただ、普段からやり慣れたチームと、こういう大会の場で試合ができるということ自体がすごく楽しかったので、そこはよかったですね。
 
むしきんぐ:うん。楽しかった。
 
――Cool&Coolとしては初戦を落としたあと、ここで勝てたのはかなり大きかったのでは?
むしきんぐ:大きかったですね。個人的にリーグ戦で優勝するには5勝1敗がボーダーだと思っていて、もう負けられないという思いで臨んでいたので。
 
――カラマリとCool&Coolはどちらもチャージャーのスペシャリストがいるチームです。互いにチャージャーいるチーム同士の試合でとくに意識していることはなにかありますか。
 
あとばる:ひとつのミスで戦況が一気にひっくり返るので、すごく慎重にやっているのと、やっぱりチャージャーの人はチャージャーとの対面に集中したいと思うので、できるだけ味方チャージャーのカバーに行くようにはしていましたね。基本的に前に出る人3枚で、後衛1枚という構成が同じなので、こっちが無理に詰めると向こうのチャージャーにやられちゃうけど、詰めなさすぎるとこっちのチャージャーが詰められちゃうので、バランスが難しいといいますか。
 
むしきんぐ:けっこう繊細だよね。
 
あとばる:そうだね。イメージとしては、できるだけ丁寧に立ち回っていく感じ。その中で、Cool&Coolのうどん店長くんは、けっこう前に詰めて抜いてくるのでやりにくいなという。
 
むしきんぐ:我慢比べのイメージもあって、膠着している中でどっちのチャージャーが先に相手を倒すかの勝負という部分はあるのかなともしくは、裏どりとかして相手のチャージャーを倒せたら、そのチームが一気に優勢になって押し込める編成だと思うので、チャージャーを「どう動かすか」とか「どう倒すか」ということも考えて立ち回っています。
チャージャーが立ちたいであろう場所にクイックボムを投げたりとかして、できるだけ相手が好きに狙えないようする。そうすることで相手もストレスが溜まってきて、エイムの精度も落ちてくると思うので、いかに相手が嫌がる行動を取るかということも大事なのかなと。
 


▲(NPB eスポーツシリーズ スプラトゥーン2 本大会1日目2:34:21より引用)

 
――互いにチャージャーのいるチームとの試合はやりにくかったりします?
むしきんぐ:好んでやりたくはないですね。
 
あとばる:やりにくいですね。編成が同じに近づけば近づくほどミスが目立つようになるので、それが嫌ですね。落ち込みやすいといいますか、「いまの俺のせいだ」ってなりやすいので。
 
――編成が同じだと個々のスキルの差ですとか、ミスがモロに出ちゃうってのがありますもんね。
あとばる:そうなんですよ。戦略的にも同じような形になりやすいので、精神的にもキツイですね。
 
――あとばるさんクラスのうまさでもやっぱりきついんですね。
あとばる:いや、僕はメンタル、あんまり強くないんで。
 
むしきんぐ:そんなことないでしょ(笑)。
 
――甲子園、NPBを経てかなり強くなったのでは?
あとばる:そうですね。強くなった……はずです(笑)。
 

【今回のまとめ】
・「甲子園オンライン代表決定トーナメント」では双方とも対策を立てて挑んだ!
・NPBではモズク農園というステージが勝敗を分けたポイントになった?
・編成が似ているチームとの対戦はやりにくい!

 
次回も引き続き、むしきんぐ選手とあとばる選手の対談をお届け! 「NPB eスポーツシリーズ スプラトゥーン2 」でも目立った若い選手たちの台頭についてふたりにいろいろと聞いてみたぞ。次回もお楽しみに!
 

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次回は10/8(火)更新!!