【スプラトゥーン】トッププレイヤー イカすガチ対談マッチ!! 第3回

 なので、そうじゃないプレーでいかに安定を取るかがすごく重要で、大会で勝てるというのは、結局はそこかなとぼくは思っています。『ポケモン』でいうと「だいもんじ」みたいな技は採用したくなくて、それよりは「かえんほうしゃ」で倒したいタイプなんです(笑)。
あとばる命中不安定技より、安定技ってことね(笑)。


ゆっきー:もちろん「だいもんじ」を撃たなきゃ勝てない局面はあると思うし、そのときのために「だいもんじ」は練習しておくんですけど、基本的には「かえんほうしゃ」で全部倒せるような立ち回りをしていますね。
あとばる:つまり、直撃を当てる場面は当てるけど、直撃を当てないと通らないような立ち回りはせずに、基本的には爆風だけで倒せる立ち回りをしているって話ですね。
ゆっきー:そういうことです。
――甲子園やRAGEといった大会は緊張すると思うんですけど、そこでいつもの実力を発揮するためにやっているルーティーンはありますか。
ゆっきー普段の練習を大会に近づけることが大事だと思います。わかりやすいことで言うと、甲子園ってプロコンにコードが付いた状態でプレーするんですよ。
 なので、普段からコードをつけてプレーする。あと、普段はあぐらをかいてプレーしている人もいると思うんですけど、会は椅子に座って膝より上にプロコンを持つという姿勢なので、これも普段から同じ姿勢でプレーしたほうがいいです。
「コードが邪魔だな」とか「椅子に座っていつも通りできるかな?」とか、そういうモヤモヤがあると絶対うまくいかないので。その他だと、これはいろいろなスポーツで言われていることですけど、「練習中は試合と思ってやる。試合は練習のとおりにやる」ことが大切かなと。ぼくは本番はベストではなくグッドでいい、その代わり普段からそのグッドのレベルを上げておくという考えでやっていました。
 たとえば、「1対1の撃ち合いに勝てたから試合に勝った」というのは僕的にはベストのプレーなんですよ。もちろんベストを出さないといけないタイミングというのはあるんですけれども、常にベストじゃないと勝てない、となるとどうしても硬くなるし、途中で息切れしてしまう。なので、ベストじゃなくて、グッドでも勝てるようにしておくということを、すごく意識しています。


――あとばるさんはいかがですか?
あとばるいつも以上の実力を出そうとせず、練習でできたことを完璧にこなすことを意識しています。大会って、練習でできなかったことをしようとしがちなんですよ。
「ダイナめう」で出場した甲子園のときもそうだったんですけど、すごいプレーをするとギャラリーから歓声が上がるんです。それって、プレーヤーとしてはやっぱり心地よいじゃないですか。だから、つい派手な魅せるプレーをやりたくなっちゃうんですけど、それっていつも練習でしていないことなんですよね。
 なので、それをしようとすると緊張するし、結果的に全然ダメだったってことが多い。どんな大会でもそうなんですけど、いつもの実力を発揮するために、自分の実力を高く見積もらないというか、ちょっと過小評価してやってますね。

ゆっきー:練習中からグッドを意識するということだよね。
あとばる:結局、ゆっきーのベスト・グッドの話になるんですけど、グッドぐらいを意識しておいたほうがベストが出やすいというのは経験上ありますね。
ゆっきー:普段からスーパープレーばかりしていると、今回もスーパープレーするぞみたいに力んでしまって、しかも本番なので、なかなかうまくいかないことが多いんですよね。
――気負いすぎないことが大切なんですね。
あとばる:そうですね。
ゆっきー本番はベストでなくグッドでいい。普段通りのことをやれば、自然と最高のプレーは出てくるんですよ。

【今回のまとめ】
■試合では味方との距離感を意識し、無理をしない立ち回りを心がけよ!
■普段から大会に近い環境で練習することが本番でも緊張しないコツ!
■ベストではなくグッドのプレイでも勝てるよう日々精進せよ!

 
あとばる×ゆっきー対談もひと区切り、と思ったら、なんとこの話にはつづきが!? まだまだ言い足りないだと!? どんなコツが飛び出すのか、次回まさかの延長戦突入!<第4回に続く>
 

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